祭殿
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祭殿/Shrineとは、
- オデッセイで登場したエンチャントのサイクル。詳しくはエイヴンの祭殿/Aven Shrine参照。
- 神河物語で登場したエンチャント・タイプ。本項で解説する。
- 新たなるファイレクシアで登場したアーティファクトのサイクル。詳しくは忠実な軍勢の祭殿/Shrine of Loyal Legions参照。
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解説
伝説のエンチャント — 祭殿(Shrine)
あなたのアップキープの開始時に、あなたがコントロールする祭殿(Shrine)1つにつきあなたは2点のライフを得る。
伝説のエンチャント — 祭殿(Shrine)
(1),土地カード1枚か祭殿(Shrine)カード1枚を捨てる:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を対象とする。廃れた高地の聖域はそれにX点のダメージを与える。Xは、あなたがコントロールしている祭殿の総数に等しい。
伝説のクリーチャー エンチャント — 祭殿(Shrine)
(白)(青)(黒)(赤)(緑),(T):あなたの墓地にあるエンチャント・カード1枚を対象とする。それを戦場に戻す。
生命起源の御神体か、これでもトークンでもない祭殿(Shrine)1つがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、無色の1/1の祭殿クリーチャー・エンチャント・トークン1体を生成する。
祭殿/Shrineはエンチャント・タイプの一つ。神河物語の本殿サイクル5枚が初出で、基本セット2021では聖域サイクル6枚が、神河:輝ける世界と神河:輝ける世界統率者デッキで御神体サイクル6枚が追加された。このサブタイプ自体に特別なルールは存在しない。
すべての祭殿カードが伝説のエンチャントであるため、通常はレジェンド・ルールにより、同一のものを複数コントロールしておくことはできないが、生命起源の御神体/Go-Shintai of Life's Origin以外はコントロールしている祭殿の数を参照して強力になる能力を持つので、なるべく沢山の種類の祭殿を使うことを推奨するデザインとなっている。
祭殿・トークンを生成できるカードとして生命起源の御神体/Go-Shintai of Life's Originが存在する。このトークンは伝説ではない。
祭殿以外でこのタイプを参照するカードとして、祭殿をサーチできる神社の世話役/Shrine Stewardおよび信仰の記録者/Chronicler of Worship(MTGアリーナ専用カード)が存在する。
- 鏡の画廊/Mirror Galleryなどを使うことで、無理やり同一のものを複数出すこともできる。例えば、浄火の本殿/Honden of Cleansing Fireを2つコントロールしていれば、合計で8点回復できる。
- 固有色が単色のものはすべてアンコモンであるため、上手くいけばリミテッドでも祭殿デッキが作れる。祭殿を揃えないとコスト・パフォーマンスが良くないものが多いためブースター・ドラフトでも流れてきやすい。ただし、必然的に使用色の多いデッキになるので事故には注意。
- 他のカード・セットにもShrineと名の付くカードやサイクルが存在するが、それらとは無関係でありこれとの相互作用もない(カード名を「Shrine」で検索)。
- 神河物語の本殿サイクルのカード名から「本殿」と呼ばれることが多いが、エンチャント・タイプは「祭殿」なので一応注意しておこう。接合と「電結」の関係などと同様である。
- 下記の通り、固有色が単色のサイクルはそれぞれフレイバー・テキストに何らかの共通点がある。固有色が5色のものはフレイバー・テキストを持たない。
カード・セットごとのデザイン
神河物語
いずれも本殿/Hondenを名前に含み、あなたのアップキープの開始時に誘発する誘発型能力を持つ。能力はすべて強制である。
- 誘発タイミングの都合上、万物の聖域/Sanctum of Allでサーチしてもそのターンは能力が使えないことには注意したい。
- いずれもエターナルマスターズで再録された。
- MTGアリーナではヒストリック・アンソロジー3で揃って実装された。これによりヒストリックでも使用可能となった。
- イラストや名前は神河物語に収録された各色の明神と対応している(浄火の本殿のイラスト、浄火明神のイラスト)。ずべらのフレイバー・テキストによるとそれらの住処でもあり、また神の乱/The Kami Warの最中に本殿は破壊されてしまったようだ。
- フレイバー・テキストは「すべての悲しみから、その〇〇は自分を…」という形になっており、明神たちがかつて自分たちと関わっていた定命の者へ牙を剥いたことが示されている。
すべての悲しみから、その炎はかつて自分を崇拝した者どもに向いた。
基本セット2021
いずれも聖域/Sanctumを名前に含む。単色のもののうち白の穏やかな光の聖域/Sanctum of Tranquil Lightと赤の廃れた高地の聖域/Sanctum of Shattered Heightsは起動型能力を持ち、残りの三種は戦闘前メイン・フェイズの開始時に誘発する誘発型能力を持つ。5色の万物の聖域/Sanctum of Allはアップキープの誘発型能力で祭殿のサーチを行える。
- よく見るとイラストには鳥居が描かれており(穏やかな光の聖域のイラスト)、神河/Kamigawaを示唆している。
- フレイバー・テキストは俳句になっている。英語俳句のルールに準じ5-7-5の3行17音節で構成されており、日本語でも俳句の形で訳されている。
曇りなき
静けき心
調和せむ
神河:輝ける世界およびその統率者デッキ
いずれも御神体/Go-Shintaiを名前に含む、クリーチャー・タイプを持たない伝説のクリーチャー・エンチャントである。本流のセットである神河:輝ける世界に単色のサイクル5枚が、統率者デッキに緑単色だが固有色が5色の生命起源の御神体/Go-Shintai of Life's Originが収録されている。本流のセットのものはキーワード能力1つに加え、終了ステップの開始時に(1)を支払うことで祭殿の数に応じた恩恵を発生させる誘発型能力を持つ。
- クリーチャー・タイプを持たないのはタイプ行にそれを入れるだけの余白が無かったからである[1]。
- 背景設定上は社と一体化した神/Kamiであり、その神の名前が御神体としての名称に組み込まれている。例えば共同目的の御神体/Go-Shintai of Shared Purposeに宿る神は"共同目的の神/Kami of Shared Purpose"である。
- フレイバー・テキストは「~者を探し、…をもたらす。」の形となっている。
思いやりをもって行動する者を探し、友情をもたらす。
該当カード
- 浄火の本殿/Honden of Cleansing Fire
- 風見の本殿/Honden of Seeing Winds
- 夜陰の本殿/Honden of Night's Reach
- 激憤の本殿/Honden of Infinite Rage
- 生網の本殿/Honden of Life's Web
- 穏やかな光の聖域/Sanctum of Tranquil Light
- 静かな水の聖域/Sanctum of Calm Waters
- 石の牙の聖域/Sanctum of Stone Fangs
- 廃れた高地の聖域/Sanctum of Shattered Heights
- 豊かな実りの聖域/Sanctum of Fruitful Harvest
- 万物の聖域/Sanctum of All
- 共同目的の御神体/Go-Shintai of Shared Purpose
- 逸失叡智の御神体/Go-Shintai of Lost Wisdom
- 隠避残虐の御神体/Go-Shintai of Hidden Cruelty
- 古伝戦争の御神体/Go-Shintai of Ancient Wars
- 無尽活力の御神体/Go-Shintai of Boundless Vigor
脚注
参考
- Honden and Myojin(Arcana 2005年3月24日 Wizards of the Coast著)
- But Wait, There's Core/『基本』はここまで、ではなくて(Making Magic 2020年6月15日 Mark Rosewater著)
- The Legends of Kamigawa: Neon Dynasty/『神河:輝ける世界』の伝説たち(Feature 2022年2月11日 Ari Zirulnik, Grace Fong, Emily Teng, and Gerritt Turner著)
- サブタイプ「祭殿(Shrine)」で検索
- 「祭殿(Shrine)」でテキスト検索
- エンチャント
- サブタイプ
- ルーリング
引用:総合ルール 20231117.0
- 2 カードの部分
- 205 タイプ行
- 205.3 サブタイプ
- 205.3h エンチャントにはそれ専用のサブタイプ群が存在する。それらのサブタイプはエンチャント・タイプと呼ばれる。エンチャント・タイプには、「オーラ/Aura」(rule 303.4 参照)「背景/Background」「カルトーシュ/Cartouche」「クラス/Class」(rule 716 参照)「呪い/Curse」「役割/Role」(rule 303.7 参照)「ルーン/Rune」「英雄譚/Saga」(rule 714 参照)「破片/Shard」「祭殿/Shrine」がある。
- 205.3 サブタイプ
- 205 タイプ行