レンと六番/Wrenn and Six
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伝説のプレインズウォーカー — レン(Wrenn)
[+1]:あなたの墓地から土地カード最大1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。
[-1]:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。レンと六番はそれに1点のダメージを与える。
[-7]:あなたは「あなたの墓地にありインスタントかソーサリーであるカードは回顧を持つ。」を持つ紋章を得る。
WHISPERのルール文章は最新のオラクルに未対応です。-1忠誠度能力の「クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする」は「1つを対象とする」に読み替えてください。
モダンホライゾンで新登場した赤緑のプレインズウォーカー。忠誠度能力は墓地の土地の回収、単体火力、墓地の呪文に回顧を付与する紋章の獲得。
- +1能力
- 土地を回収するシンプルな能力だが、モダン以下の環境では強力な土地が溢れており、できることは非常に多い。さながら1マナ軽い世界のるつぼ/Crucible of Worldsである。
- フェッチランドを回収し続ければその後のマナの供給に困ることはなくなるため、重い呪文の採用や多色化が容易になった。
- また、同セットではサイクリングランド、キャノピーランドも同時に収録されており、それらを活用すればドローエンジンとしての運用も可能。
- レガシーで禁止される以前は不毛の大地/Wastelandの使い回しが強烈。同環境では基本土地をほとんど採用しないデッキも珍しくなく、マナ基盤が脆弱なデッキに対してはこれだけで何もさせずに勝つこともあるほどだった。逆に対戦相手のそういった土地破壊戦術に対しては、この能力で対応が可能。
- 他にも蛮族のリング/Barbarian Ringや爆発域/Blast Zoneといった除去となる土地を再利用し続けるだけで戦場を制圧できることもある。
- 終盤に再利用したいほどの土地が無くなってきても単純に手札が増えるという使い方だけでも強力で、渦まく知識/Brainstormやダク・フェイデン/Dack Fayden等で実質的にカードを引き増し出来たり、手札を捨てることを追加コストとして要求される呪文にも充てられる。
- 自身の2マナという軽さながら、こちらの能力から入った場合忠誠度が4にもなる堅さも魅力。下記の能力とも相まって制圧力は非常に高い。
- -1能力
- 1点火力。単発では焦熱の槍/Scorching Spear相当でしかないが、出たターンから使っても3回は撃てる。
- ウィニーやシステムクリーチャーの除去はもちろん、戦闘と合わせて一回り大きなクリーチャーを射程圏内に入れたりと非常に便利。
- 最序盤であれば相手クリーチャーの除去も1点分で足りることは多く、更地にプレインズウォーカーという有利な盤面を築きやすいのもポイント。上の能力とも相まって以降の展開が非常にスムーズになる。
- また、上の能力で不毛の大地を使いまわしてマナ否定戦略を採る際に邪魔となるマナクリーチャーを除去することもできる。このカード単体で落とせないマナクリーチャーである死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanが既に禁止カードに指定されているのも追い風。
- 最大3回分使えるのも重要で、特にタフネス1のクリーチャーを多用するエルフ、感染、Death & Taxesのようなデッキには劇的に刺さる。
- 対戦相手やプレインズウォーカーにも飛ばせることも嬉しく、忠誠度が1で残ることの多いヴェールのリリアナ/Liliana of the Veilや時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler等の厄介なプレインズウォーカーの処理としても重要。詰めの一手にも地味ながら貢献する。
- -7能力
- 墓地のインスタントとソーサリーに回顧を持たせる紋章を得る。
- 以降のカードがすべて有効カードに化けるとあって非常に強力。稲妻/Lightning Boltのような軽い呪文を連打しても良し、+1能力で伸ばしたマナから重い呪文を叩きつけても良しと十分にゲームを決めうる能力。
- また奥義使用後にこのカードが生き残れば、一番上の能力で回顧コストの土地を確保することもできる。
上述の通り、エターナル環境を劇的に変えた1枚。基本でない土地に頼らない、タフネス1のクリーチャーの採用を避けるという工夫をするデッキ構築を迫られ、それらを避けられないデッキは衰退する原因となった。大祖始の遺産/Relic of Progenitusほど手軽な墓地対策でなければ天敵とならない点も評価の一助となっている。コンボデッキにおいても、本来であればコンボに向けられるべき警戒をこちらに向けさせる避雷針的役割に期待できたため、利用される場合が少なくなかった。
その一方でモックス・ダイアモンド/Mox Diamondから1ターン目に出せる土地単やアグロローム、死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanが禁止カードに指定された後にマナ基盤の調整に苦心していた4cレオヴォルドを押し上げることにもなった。また、カードパワーのインフレの波に飲まれていたCanadian Thresholdは、不毛の大地ともみ消し/Stifleによるマナ否定戦略をより強力にでき、天敵であった悪意の大梟/Baleful Strixをアドバンテージの損失を最小限に抑えつつ除去できるなど、復権の大きな助けとなるカードを手に入れた。
- マナ総量が2マナのプレインズウォーカーは、悪鬼の血脈、ティボルト/Tibalt, the Fiend-Blooded、束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound、自然に仕える者、ニッサ/Nissa, Steward of Elementsに続き4例目。束縛なきテレパス、ジェイスは変身する両面カードの第2面であり、自然に仕える者、ニッサはX呪文なので、純粋な2マナのプレインズウォーカーという意味では2例目となる。
- 紋章を得た後、手札が0枚の状態から墓地の目くらまし/Dazeを「代替コストで島を手札に戻し、回顧の追加コストをその島を捨てることで支払う」ことが可能か?という質問に対して、NetRepのレベル2ジャッジ、Nathan Longから可能という回答が出ている[1]。
禁止指定
2019年11月22日(Magic Onlineでは11月18日)より、レガシーで禁止カードに指定される[2]。不毛の大地/Wastelandとのシナジー、人気のあるタフネス1クリーチャーへの圧力からこのカードはレガシーにおいて特に強力であり、とりわけティムール・デルバーの高い勝率が問題視された。
- プレインズウォーカーとしてはレガシーで初めての禁止カード。またモダンでは使用可能なカードがレガシーでのみ禁止される例もこれが初。
関連カード
- レン
- レンと六番/Wrenn and Six
- レンと七番/Wrenn and Seven
- レンと次元壊し/Wrenn and Realmbreaker
- 六番
- レンと六番/Wrenn and Six
- 六番/Six
ストーリー
レン/Wrennはドライアドのプレインズウォーカー/Planeswalker。女性。ツリーフォークの六番/Sixと一体化している。
詳細はレン/Wrennを参照。
脚注
- ↑ Diae with Retrace(ジャッジコミュニティの掲示板 2019年7月23日-26日)
- ↑ November 18, 2019 Banned and Restricted Announcement/2019年11月18日 禁止制限告知