セドリス/Sedris
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裏切り者の王、セドリス/Sedris, the Traitor Kingはアラーラの断片ブロックのキャラクター。
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解説
グリクシス/Grixis最大の死滅都市セドラクシス/Sedraxisを支配する、強大な魔力を持つリッチの古代王。男性。元は人間で、ヴィティア/Vithia王国最後の統治者であったが、自身の国と魂を悪魔の王たち(demon lords)に売り渡してリッチの力を獲得した。
頭部両側面からは猛牛のような2本の巨大な角が生え、歯は鋭く尖り、全身は灰色で筋肉質。骨や歯、腐肉などを用いて作られた武具を装備した巨人のような戦士(イラスト)。声は冷たく虚ろに残響し、生ける者のように顎を動かして喋る真似事もするが、口を閉じたままでも発声は可能。セドリスからは死と力の香りが漂うといい、相手の心を圧倒し屈服させる存在感を周囲に放っている。エリーザ/Elizaほどの術者であっても、剣が届く間合いにまで近付いたならセドリスの魔力に圧倒されてしまい、息もつけずに魂を吸い尽くされるだろうと恐れるほど。実際、セドリスはエリーザと交渉した際に大型の戦争用棍棒(massive war-club)を手放し、わざと素手になって挑発する余裕を見せている。
アンデッドなどからなる大軍団を配下に治めている。死滅都市/Necropolisのアンクス/Unxに出兵したときの軍勢には、巨大な屑肉を引き裂くもの/Dreg Reaverが引く荷馬車団、上空で群れを成して飛ぶカターリ/Kathari(生きている者とアンデッドの混成部隊)、ゾンビ化した巨人、影のようなゴースト、スケルトンの下僕といった姿が見られる。
- クリーチャー・タイプに関する質問に対し、Insights from the InboxでDoug Beyerはリッチは基本的にゾンビ・ウィザードとしてデザインする方向性を示した上で、セドリスがウィザードではなく戦士である理由はキャラクター性を考慮したためと説明されている。
経歴
アラーラ/Alaraが断片/Shardに分かれた初期の時代、セドリスはヴィティアを治める賢君であった。ヴィティア王国は悪魔や屍術師/Necromancerに対抗しうる人間に残された唯一の勢力であり、ヴィティアを攻めあぐねていた悪魔は標的を統治者セドリス個人に切り替える。悪魔の目論見通りセドリスは誘惑に屈してしまい、何千もの国民の命と引き換えにリッチの力と不死の命を手に入れる。
あるいはセドリスはその力をもって王国を害悪から守ろうと考えていたのかもしれないが、リッチに生まれ変わった彼の心は闇に飲み込まれ、人間性を失うことになった。結局、セドリスは死せざる命を永らえさせるための忌まわしい儀式の生け贄として、自分の一族と近しい家臣の全てを虐殺する。(→Alive and Unwell参照)
ヴィティアの国土は悪魔とアンデッドの軍に蹂躙され、王国の騎士と聖騎士は裏切り者セドリスを暗殺することも阻止することも叶わないまま壊滅する。そうして、この断片は古いヴィティア語で「裏切り者/Traitor」を意味する「グリクシス」と名づけられることになり、かつてのヴィティアの首都は最後の王にちなんでセドラクシスと名を変えた。
Encounter at the Necropolis
何世紀も経った後の時代、裏切り者の王セドリスは死滅都市セドラクシスをいまだ支配し続けている。セドリスが王座に就いていた事実は既にヴィティアの歴史から忘れ去られ、おぼろげな噂として伝え聞くのみである。
エリーザの計略でアンクスの悪魔軍が死滅都市を離れた隙に乗じて、セドリスは軍団を率いてアンクス奪取に出陣する。そこでセドリスの前にエリーザが立ちはだかる。戦力で劣るエリーザは1マイルもの巨躯を有するドラゴンのスケルトンを屍術で動かし、撤退しなければアンクスをドラゴンで壊滅させる、それとも共倒れになる方がいいか、とセドリスを脅す。賢明なセドリスは無駄な消耗を避けてアンクスから兵を収めるのだった。
登場
登場カード
フレイバー・テキストに登場
登場作品・登場作品
- A Planeswalker's Guide to Alara(設定集)
- Alive and Unwell(公式サイト)
- Card of the Day - 2008/10/21(公式サイト)
- Encounter at the Necropolis(掌編)
- アラーラ観光ガイド(タカラトミー)
- 5人のプレインズウォーカー、5つの断片を語る(マナバーン2009誌の記事)