虐殺のワーム/Massacre Wurm
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クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ワーム(Wurm)
虐殺のワームが戦場に出たとき、ターン終了時まで、対戦相手がコントロールしているクリーチャーは-2/-2の修整を受ける。
対戦相手がコントロールしているクリーチャーが死亡するたび、そのプレイヤーは2点のライフを失う。
虐殺/Massacreの名を冠する全体除去能力を持ったファイレクシアン・ワーム。
1番目のETB能力は、虐殺と違い代替コストを持たず対戦相手のクリーチャーのみ弱体化させるため、キッカーした湿地での被災/Marsh Casualtiesが近い。タフネス2までの小型クリーチャーを、色も問わず破壊不能も再生も許さず一方的に虐殺でき、相手のデッキ内容次第ではエンドカードとなる。
2番目の誘発型能力は責任/Liabilityのようだが、対戦相手に限定され、トークンも含み、失うライフも2点と大幅に強化されている。1番目の能力とシナジーを持っており、そちらで対戦相手のコントロールするウィニーを墓地に落とせば、ボード・アドバンテージだけでなくライフ・アドバンテージまでも得られる。
トリプルシンボルと色拘束はキツいが、6マナ6/5でペナルティ能力なしと基本性能も高く、それに見合うスペックを持つ。リアニメイトなどの別ルートで直接戦場に出す手段とも相性がよい。
ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期のスタンダードでは、同じマナ域には強力なライバルが揃い踏み。同じくウィニーやビートダウンに対して強い墓所のタイタン/Grave Titan、ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engineが既にいるため、メタに応じて使い分けるようにしたい。
一方、ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期に入ってからは、未練ある魂/Lingering Soulsや高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsなど、横に展開するカードの絶対数が増えている。能力の関係上、相手が展開していればいるほど効果も大きなものとなるため、このカードにとっては追い風。また、黒で対処しにくい呪禁持ちを落としやすいのもポイント。
- コピーカードなどを利用して連打するのも効果的。二番目の能力は重複するため、4点、6点と死亡時に失わせるライフ量はどんどん増えてゆく。同一ターンであればマイナス修整も重複するので、やりようによっては大型クリーチャーを落とすことも可能。
- 基本セット2021では通常版とは別に、カードの縁まで新規イラストが描かれた枠無し拡張アート版が一定確率でブースターパックから出現する(カード画像)。
- 初版時のクリーチャー・タイプはワームのみだったが、2021年6月のオラクル変更でクリーチャー・タイプにファイレクシアンが追加された。
参考
- トリプルシンボルカード
- カード個別評価:ミラディン包囲戦 / ファイレクシア陣営 - 神話レア
- カード個別評価:ファウンデーションズ - 神話レア (Starter Collection)
- カード個別評価:基本セット2021 - 神話レア
- カード個別評価:ジャンプスタート2022 - 神話レア