陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion
提供:MTG Wiki
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ミニオン(Minion)
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーはアーティファクト1つかクリーチャー1体か土地1つを生け贄に捧げる。
2/2破壊力が増加しない煙突/Smokestackを内蔵した伝説のクリーチャー。
戦場の状態を固めてしまうため、自分が有利な状況ならばその状態を維持することができる強力な能力。本家と異なり各ターン1つずつと速度は遅めで、かつ伝説であるため複数展開してその速度を上げることはできないが、クリーチャーである分戦闘をこなしたりサーチや回収がしやすいのは利点。また、生け贄を要求されるのは対戦相手が先なのも大きな強みで、打ち消しやインスタント・タイミングで除去されない限り確実に損害を与えられる。パーマネントをあまり出さない青系のコントロールデッキに対して特に有効なカードである。黒にしては珍しく(不確実ながらも)アーティファクトに対処できることや、暗黒の儀式/Dark Ritual経由で先攻2ターン目に打ち消しを掻い潜って出せたことなども青コントロールに強い要因である。また、ウルザトロンへの威力も絶大で、ウルザランドが揃う前に出してしまえば、揃える、または揃えつつ色マナを確保するのが非常に難しくなる。
当時のスタンダードの黒コントロールに採用されることも多く、これをメインに据えたデッキとしてノワールが有名。
早期に対策できなければロック回避が困難であり、これ1枚で盤上に大打撃を与えるのは好ましくないことから、2009年6月20日より、統率者戦で統率者としての指定を禁止された。その後、2014年9月12日に「統率者に指定できないカード」の廃止に伴い改めて禁止カードに指定される。また、司令官戦でも2009年7月1日より禁止カードに指定されている。
- 黒コントロール同士のミラーマッチでは、精神ヘドロ/Mind Sludgeの「ヘドロゲー」を打ち破る存在であり、プロツアー大阪02ではこれを発見できなかった日本勢の多くが涙を飲んだ。
- 読みは「せんて」ではなく「さきて」。「先手」自体はどちらでも読めるが、これらは読み方により意味が異なる。
- 神河物語のレジェンド廃止によって、一時期はクリーチャー・タイプがミニオンのみであったが、2007年9月サブタイプ変更で人間が追加された。
- 実はイラスト先行で作られたトップダウン・デザイン・カードである。元々魔性の教示者/Diabolic Tutor用に描かれたイラストだったが、その印象と力強さに当てられたマジック・コンティニュイティとR&Dは、より適した居場所としてこのカードをデザインした[1]。
関連カード
- 陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion
- 妖術の達人ブレイズ/Braids, Conjurer Adept
- 甦りし悪夢、ブレイズ/Braids, Arisen Nightmare
主な類似カード
- 陰謀団の呪い/Curse of the Cabal - このカードの能力を元にした待機ソーサリー。(時のらせん)
- 世界を鎮める者/World Queller - 類似の能力を持つ白のクリーチャー。能力はコントローラーのアップキープに誘発し生け贄に捧げるカード・タイプは任意に選択可能。(ゼンディカー)
ストーリー
ブレイズ/Braidsは陰謀団/The Cabal(AR44世紀)に所属する狂気の召喚者/Dementia Summonerの一人。
詳細はブレイズ/Braidsを参照。
脚注
- ↑ "What If?" with Odyssey art(Internet Archive)(Arcana 2002年1月11日)