幽霊の裁き、ケイヤ/Kaya, Spirits' Justice
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伝説のプレインズウォーカー — ケイヤ(Kaya)
あなたがコントロールしているクリーチャーやあなたがの墓地にあるクリーチャー・カードである1つ以上が追放領域に置かれるたび、あなたがコントロールしているトークン1つを対象とする。それらの追放されているカードの中からクリーチャー・カード1枚を選んでもよい。ターン終了時まで、そのトークンは飛行を持つことを除きその選んだカードのコピーになる。
[+2]:諜報2を行う。その後、墓地にあるカード1枚を追放する。
[+1]:飛行を持つ白黒の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークン1体を生成する。
[-2]:あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とし、あなたでない各プレイヤーにつきそれぞれ、そのプレイヤーがコントロールしているクリーチャー最大1体を対象とする。その前者を追放する。それらの後者を追放する。
WHISPERのルール文章に誤りがあります。誘発型能力の「あなたがの墓地にある」は「あなたの墓地にある」に読み替えてください。
カルロフ邸殺人事件で登場したケイヤ。自分のクリーチャーが戦場や墓地から追放されるたび、トークン1つをそれのコピーにする誘発型能力を持つ。忠誠度能力は諜報と墓地追放、クリーチャー・トークンの生成、自分と他のプレイヤーのクリーチャーの追放。
解説
- 誘発型能力
- 誘発条件も効果もややこしいが、追放されたクリーチャーをトークンに憑依させる変則的なリアニメイトだと考えればよいだろう。
- +1でトークン生成、+2と-2で戦場や墓地からクリーチャー・カードを追放できるので自己完結した運用を行うことができる。
- ただし戦場や墓地のリソースを消費し一時的、かつコピーカードの例に漏れずETBは利用できないので、相性の良いカードは少々限定される。
- 明滅系の一時的に追放するカードと組み合わせるとボード・アドバンテージの損失を抑えて能動的に活用できる。
- ただしこの能力の解決時に追放領域から選ぶため巻物変容/Scrollshiftなどの解決中に戻すカードでは成立しない。
- ちなみにトークンが自分の生成したもの以外だと元は飛行を持っていない可能性もあるが、その場合もしっかりフライヤーにしてくれる。
- それどころか元がクリーチャーではないトークンも利用できるため、場合によっては奇襲的にクリーチャーの数を増やすことも可能。
- -2能力
- 自らのクリーチャーと、他の各プレイヤーのクリーチャーをそれぞれ追放する。
- 自分のクリーチャーを選ぶ必要はあるが、+1のトークンと相手のフィニッシャーで不利な交換をしたり、サクり台のコストに使ってしまうなど工夫次第でアドバンテージを得られる。
- 自身の誘発型能力の誘発にも使用できる。
これまでのケイヤと同じく追放とトークンを軸とした能力を持つプレインズウォーカー。最初から奥義まで使えるプレインズウォーカーの例に漏れず、工夫無しに1度使っただけでは決定的なアドバンテージには繋がらない。トークンが飛行を持つことを活用し、サボタージュ能力や攻撃誘発型能力を持つクリーチャー・カードを中心にデッキを組んでおくとよいだろう。+1能力でブロッカーを生成し、-2能力で対戦相手のアタッカーを排除できるので比較的場持ちは良い。
登場時のスタンダードの範囲だと試作カードは戦場から試作品の状態で追放しても完成品をコピーしてくれる。明滅と併用すると試作カードは戦場に戻った時点で完成品になるためトークンが即座に完成品に、ターンを跨げば今度は元の完成品が出てくる訳で二重に相性が良好。
リミテッドの場合、能動的に自分のクリーチャー・カードを追放する手段が限定されるが、普通に能力を使っているだけでも数はともかく質で優位に立つのはそう難しくない。証拠収集を行えるカードも多少意識してピックしておけば最大限まで活用できるケースも増えるだろう。出来れば調査も行えると、手掛かりをいきなりクリーチャーのコピーにして相手の計算を崩すことも可能。総合的に派手に一瞬でアドバンテージを得る訳ではないが、見つけ次第確保しても損はすることは無いだろうプレインズウォーカー。
ルール
- 誘発型能力
- 複数のクリーチャーやクリーチャー・カードが同時に追放領域に移動した場合、能力は1回しか誘発しない。
- 告別/Farewellは各モードはそれぞれ個別のイベントなので、戦場のクリーチャーと墓地のクリーチャー・カードが追放されたら能力は2回誘発する。
- 幽霊の裁き、ケイヤと戦場や墓地のクリーチャーが同時に追放された場合も能力は誘発する。
- コピー効果の基本的なルールは既に戦場にあるオブジェクトを、別のオブジェクトのコピーにする効果、コピー可能な値を参照。
- 「それらの追放されているカード」は同時に複数のカードが追放された場合の処理についてである。以前の能力で追放されたカードを選べるわけではない。
- 能力の解決時までに追放領域に移動したカードが別の領域に移動してしまった場合、そのカードは選べない。
- 昇華者で墓地に置かれてしまった場合や、生ける屍/Living Deathで戦場に移動させられてしまった場合、解決中に戻すタイプの明滅などが該当する。
- トークンが追放されても、それはカードではないうえ状況起因処理で消滅するので選ぶことができない。
- 手掛かり・トークンなどクリーチャー以外のトークンもクリーチャーのコピーに出来るが、クリーチャー化したなら召喚酔いの影響を受ける可能性があることに注意。
- +2能力
- 追放するカードは解決時に選ぶ。諜報で墓地に落としたカードを追放してもよいし、またどのプレイヤーの墓地でもよい。
- 追放は強制である。いずれかの墓地にカードが1枚以上あるのならそれを追放する必要がある。
- -2能力
- 対象の他のプレイヤーのコントロールするクリーチャーもあなたが選ぶ。
- 解決時に一部の対象が不正な対象になっていても、適正な対象のクリーチャーは追放される。例えばあなたが対応して自身のクリーチャーを生け贄に捧げるなどしても相手のクリーチャーは追放されるし、対戦相手のクリーチャーが呪禁を得たならあなたのクリーチャーだけが追放される。
- 解決の処理はまずあなたのクリーチャーが追放され、残りのクリーチャーが同時に追放される。追放されるクリーチャーが他のクリーチャーが戦場を離れることで誘発する能力を持っていた場合などに関係する。
- 対象の範囲や数はプレイヤーごとに決定されている。雑集家、ラグレーラ/Lagrella, the Magpieなどの「それぞれコントローラーが異なるように対象とする」能力との挙動の違いに注意。
- 例1:プレイヤーAとBがいて、Aのクリーチャーを対象に取り、Bは対象を取らなかった。このとき対象の変更をしてもAの対象はAのクリーチャーから選び直す必要があり、Bのクリーチャーに変えることはできない。Bのクリーチャーを追加で対象に取ることもできない。
- 例2:例1と同条件で、BがAの対象のコントロールを得た。それの適正な対象は「プレイヤー(A)につき、そのプレイヤー(A)がコントロールするクリーチャー」であり、Bがコントロールしているため不正な対象になる。
- 例3:AとBそれぞれで対象を取っており、例2と同様の状況になった。元々のBの対象は適正なので追放され、元々Aがコントロールしていたクリーチャーは不正な対象なので戦場に残る。
関連カード
- 幽霊暗殺者、ケイヤ/Kaya, Ghost Assassin
- オルゾフの簒奪者、ケイヤ/Kaya, Orzhov Usurper
- 死者の災厄、ケイヤ/Kaya, Bane of the Dead
- 情け無用のケイヤ/Kaya the Inexorable
- 霊狩り、ケイヤ/Kaya, Geist Hunter
- 無形の処刑者、ケイヤ/Kaya, Intangible Slayer
- 幽霊の裁き、ケイヤ/Kaya, Spirits' Justice
- Kaya, Ghost Haunter (playtest)(R&D Playtest cards)
サイクル
- 捜査の達人、アルキスト・プロフト/Alquist Proft, Master Sleuth(白青)
- 幽霊の裁き、ケイヤ/Kaya, Spirits' Justice(白黒)
- 命狙いの逃亡者、エトラータ/Etrata, Deadly Fugitive(青黒)
- カイロックスの電位闊歩機/Kylox's Voltstrider(青赤)
- 混沌の守護者、ラクドス/Rakdos, Patron of Chaos(黒赤)
- 緊急の検死/Urgent Necropsy(黒緑)
- 地震土竜、アンズラグ/Anzrag, the Quake-Mole(赤緑)
- 正義の幽霊、アグルス・コス/Agrus Kos, Spirit of Justice(赤白)
- 囁きの三姉妹、トロスターニ/Trostani, Three Whispers(緑白)
- 進化した謎、ヴァニファール/Vannifar, Evolved Enigma(緑青)
ストーリー
ファイレクシア戦争を経てもプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkを失わなかったケイヤ/Kaya。
ファイレクシア戦争でラヴニカ/Ravnicaを不在にしていた間に、オルゾフ組/The Orzhov Syndicateのギルド指導者の地位はテイサ・カルロフ/Teysa Karlovに移譲され、ケイヤはオルゾフに多大な債務を負うこととなった。プレインズウォーカー/Planeswalkerの存在が周知され、要注意人物として見られながら建前として英雄とされることを苦々しく思いながらも、自身はラヴニカに何か果たすべき責任をあったのでは無いかと思っている。
詳細はケイヤ/Kayaを参照。