パワーがN以上
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パワーが4以上かどうかは、マジックにおいてしばしば参照される。
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解説
高パワー対策
古くはアルファ版に収録された、パワー3以上を咎める弱者の石/Meekstoneが「パワーがN以上」を参照する最初のカード。この流れはアムロー・キスキン/Amrou Kithkinなど少量のカードに受け継がれている。
その後、古くは1996年のアライアンス初出の復仇/Reprisalや翌年のビジョンズ収録の弱者の報復/Retribution of the Meekのような除去に端を発する「パワー4以上のクリーチャー対策」が始まりとなり、主に白という色の役割としての立ち位置を不動のものとした。まれに閾値が3や5であるカードも存在するが、「4以上」というのが圧倒的に多い。太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Championなどはトーナメントでも見かけられた。
- 除去以外では2016年のイニストラードを覆う影で登場した潜伏が、高パワーを回避するキーワード能力となっている。
高パワー参照
ただでさえ高パワーのクリーチャーをコントロールしているプレイヤーにさらなるメリットを与えるのはオーバーキルに繋がると開発部に思われていたためか、メリット能力としては2000年のインベイジョンではカヴーの巣/Kavu Lairがパワー4以上を、2005年の神河救済では大薙刀/O-Naginataがパワー3以上を、2007年の未来予知では血まなこの練習生/Bloodshot Traineeがパワー4以上を参照するなど非常に少ない事例であった。
しかし翌2008年のアラーラの断片にて、ナヤ/Naya(赤緑白)のテーマとして「パワーが5以上」を参照するカード群を収録。2014年のタルキール覇王譚ではティムール境/The Temur Frontier(緑青赤)のテーマとして「パワーが4以上」を参照する獰猛という能力語が登場した。これに倣って、獰猛という語が文章欄に書かれていなくとも「獰猛に相当する条件」などと言うことがある。
実際、フィニッシャーやそれに近い大型クリーチャーを出したプレイヤーがさらに状況を有利にするというのは、戦況を固定し膠着を防ぐことでゲームをむやみに長引かせずに済む。それによって健全なプレイ環境を促すことにも繋がる。
以後、メカニズムとして扱わずとも不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitableのようにそういったカードが1枚のみ収録されるケースもあれば、ラヴニカの献身のように小テーマとして扱うセットもある。
リミテッドの各2色の組み合わせにアーキタイプを想定する「アーキタイプ・ドラフト」を開発部も意識したデザイン体制になってからは、上記のナヤにもティムールにも共通して含まれる赤緑がアーキタイプやサブテーマとしてたびたび「パワーが4以上」を使用している。以下、括弧内は該当する指針アンコモン。
- 灯争大戦
- テーロス還魂記(繋がれた者の番人/Warden of the Chained)
- 基本セット2021(枝葉族の報復者/Leafkin Avenger)
- エルドレインの森(勇敢な追跡者、ルビー/Ruby, Daring Tracker)
もちろんリミテッドだけに向けられたものではなく、例えば鍛冶で鍛えられしアナックス/Anax, Hardened in the Forgeは構築でよく使用された。
ほかにもキーワード能力としては搭乗4も、パワー4以上のクリーチャーを役立てられる能力と言えるだろう(犠牲もそうだが、初出であるニューカペナの街角では犠牲3までと犠牲Xしか出ていない)。
- 一方で「タフネスが4以上」であることを参照とするカードの初出は遅めで、2007年のローウィンでようやくコルフェノールの骨壷/Colfenor's Urnが取り扱った。タルキール覇王譚ブロックにはタフネス4以上を要求するカードが少量存在するが、その後は特に目立ったテーマにはなっていない。よくトーナメントで使用されたカードとしては魔女のかまど/Witch's Ovenがある(「タフネスが4以上」でテキスト検索)。
参考
- 「パワーが4以上」でテキスト検索
- 復仇/Reprisal#関連カード(パワーがN以上のクリーチャーを除去するカードの一覧)
- パワー