吸血鬼
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吸血鬼/Vampireは、クリーチャー・タイプの1つ。ホラー小説『吸血鬼ドラキュラ』などでお馴染みの、人間の血液を吸う怪物的な人型種族。ゾンビと並ぶ黒の特徴的クリーチャー。
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire)
飛行(このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
このターン、センギアの吸血鬼によってダメージを与えられたクリーチャーが死亡するたび、センギアの吸血鬼の上に+1/+1カウンターを1個置く。
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire)
あなたのライブラリーの一番上のカードを公開した状態でプレイする。
あなたのライブラリーの一番上のカードが黒であるかぎり、吸血鬼の夜侯とあなたがコントロールする他の吸血鬼(Vampire)クリーチャーは+2/+1の修整を受けるとともに飛行を持つ。
伝説のクリーチャー — 吸血鬼(Vampire) 騎士(Knight)
威光 ― あなたが他の吸血鬼(Vampire)呪文を1つ唱えるたび、エドガー・マルコフが統率領域か戦場にある場合、黒の1/1の吸血鬼クリーチャー・トークンを1体生成する。
先制攻撃、速攻
エドガー・マルコフが攻撃するたび、あなたがコントロールする各吸血鬼の上にそれぞれ+1/+1カウンターを1個置く。
初出はリミテッド・エディションのセンギアの吸血鬼/Sengir Vampire。第10版以前は、古典的なイメージを踏襲した上品で貴族的な雰囲気を持つ、中型から大型の飛行クリーチャーがほとんどであった。しかし黒の代表的な大型クリーチャーにはデーモンも存在することや、上記のようなイメージと能力の兼ね合いの難しさから、その数は極めて少なかった[1]。
以上のようなサイズの幅や、デーモンが持つ宗教的な問題、センギアの吸血鬼が第9版の黒のメインイメージを務めるなど、デーモンと並んで準象徴的クリーチャーのような扱われ方をしていた時代が長かったが、基本セット2010において黒の代表的な種族として取り上げられ、それ以降人々の中に紛れ込む現代的なイメージの小型クリーチャーが数多く登場するようになった。その後の基本セットやエキスパンションでも定期的に登場しており、現在では黒の特徴的クリーチャーの一つとして数えられている。特に、イニストラード・ブロック等のイニストラード/Innistradが舞台のセット群、統率者2017、イクサラン・ブロックではテーマ部族の一つとしてフィーチャーされた。
カードデザイン
主に黒だが、多色を含めれば全色に存在する。イニストラード・ブロックでは赤単色の、イクサラン・ブロックでは白単色の吸血鬼が初めて登場した。
能力
その能力の多くが吸血鬼のイメージに即して設定されている。要である吸血行為は
- 吸血能力(センギアの吸血鬼、Baron Sengir)
- 生け贄やディスカードで強化(呪われたクロウヴァクス/Crovax the Cursed、血の幼子/Blood Bairn)
- 絆魂(夜の子/Child of Night、吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk)
- ドレイン(マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch、血の芸術家/Blood Artist)
- スリス能力(流城の貴族/Stromkirk Noble、死滅都市の執政/Necropolis Regent)
- ライフを血液や生命に見立てた能力(回復やダメージとのシナジー、ゼンディカー・ブロックでの流血メカニズム(参考)、狂喜など)
血の代わりに相手の記憶や知識を吸い取る吸血鬼もいる(秘密の王、ザデック/Szadek, Lord of Secrets、精神を飲む者、ミルコ・ヴォスク/Mirko Vosk, Mind Drinkerなど)。
その他、吸血鬼のイメージに合った能力として以下のようなものがある。
- 血を吸った相手を配下にする(クロヴの吸血鬼/Krovikan Vampire、オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren)
- コウモリに変化する(センギアの吸血魔/Sengir Nosferatu、忍び寄る吸血鬼/Stalking Vampire)
- より低位のアンデッドを使役する(死体の運び屋/Driver of the Dead、ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet)
- 不死性を表現する再生や破壊不能、自己リアニメイト(Baron Sengir、恐血鬼/Bloodghast)
- 霧に変化して忍び込む(神出鬼没な拷問者/Elusive Tormentor)
飛行もかつては必須の能力だったが、今は飛行を持つ吸血鬼は全体の半数を割っている。
部族カード
ロード的存在には吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus、蟲惑的な吸血鬼/Captivating Vampire、ヴァーズゴスの血王/Bloodlord of Vaasgoth、血統の守り手/Bloodline Keeper、流城の隊長/Stromkirk Captain、エドガー・マルコフ/Edgar Markov、聖域探究者/Sanctum Seeker、軍団の副官/Legion Lieutenantなどがある。
最古の部族カードは吸血鬼を再生するBaron Sengir。ゼンディカー・ブロックには血の貢ぎ物/Blood Tributeや食餌の衝動/Urge to Feedなど吸血鬼がいると効果が強力になる呪文がある。イニストラードを舞台とするセット群には部族強化カードと共に木の杭/Wooden Stakeなどアンチカードもある。統率者2017、イクサラン、基本セット2020でも新たに部族カードが登場した。
その他
吸血鬼・トークンを生成するカードはゲトの血の長、カリタス/Kalitas, Bloodchief of Ghetやイニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistradなど、複数存在する。(→トークン一覧)
伝説の吸血鬼は機械兵団の進軍現在、65体存在する(「伝説の(Legendary)・吸血鬼(Vampire)」でWHISPER検索)。
- 吸血鬼に変化させたり変化するカードは前述の他にメフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampire、戦争に向かう者、オリヴィア/Olivia, Mobilized for War、新たな血族/New Blood、復讐に燃えた血王、ソリン/Sorin, Vengeful Bloodlord、最後の血の長、ドラーナ/Drana, the Last Bloodchiefがある。また、金切り声のコウモリ/Screeching Batやマルコフに選ばれし者/Chosen of Markovなど、両面カードによって「吸血鬼への変身」を表現したカードもある。
- 吸血鬼化するのは人間に限らない。ドワーフ、猟犬、ドラゴン、猫族の戦士、シェイド、スケルトンなども吸血鬼になりうる。
- 「吸血行為を行う」という点は絶対条件ではない。例えばカラデシュ/Kaladeshの霊基体のうち吸命能力を持つ者にも吸血鬼のクリーチャー・タイプが与えられている。
- とはいえ、それに該当する不死の援護者、ヤヘンニ/Yahenni, Undying Partisanはストーリー中でゼンディカー/Zendikarの吸血鬼(血液中のエネルギーを糧とする種族)との類似性が指摘されており、設定上でもある程度の理由付けはされている。
ストーリー
吸血鬼は人型種族の一つ。人間/Humanに似た容姿だが、基本的に鋭い牙を持ち、人間や他の生物の血を吸う。
詳細は吸血鬼/Vampireを参照。
- 背景設定上吸血鬼であるプレインズウォーカー/Planeswalkerに、ソリン・マルコフ/Sorin Markovがいる。
参考
- "Sengir, Start to Finish"(Internet Archive)(Latest Developments 2006年2月17日 Aaron Forsythe著)
- トリビアの研究 ― 吸血鬼(Making Magic 2021年10月25日) - 吸血鬼にまつわるクイズ
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