年経た枝指/Old Stickfingers (ストーリー)

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年経た枝指/Old Stickfingersイニストラード:真夜中の狩りのキャラクター。カードとしてはイニストラード:真夜中の狩りの年経た枝指/Old Stickfingersが初出。

目次

[編集] 解説

イニストラード/Innistradに棲む恐ろしい存在。ガリガリに痩せた長身の人間/Humanのような姿だが、頭部は鹿の頭蓋骨に似ており、何本もの角を持つ。緑色に輝く多数の目は、見るたびにその数を変える。その名の通り、指は枝のように長い(イラスト1イラスト2)。

一万年もの昔から存在する守護霊で、炉辺の蔓の王アヴァル/Aval, the Vine Lord of the Hearth、マカス/Macath、破壊する者/The Destroyerなど千の名を持つとされるが、今ではわらべ歌に登場するただのお化けと見なされている。年経た枝指に関する興味深い事実は、それが人の背後に現れるということだ。

[編集] わらべ歌

年経た枝指
とってもこわい
言うこと聞かない子をみてる

なまけていたら
おそってくるよ
お手伝いしてないのは誰だ?

年経た枝指
まだいるよ
うろの中にはぜったいいるよ

のぞいちゃいけない
叫んだら
みーんな忘れてしまうから

[編集] 経歴

[編集] 目が、全ての目が/His Eyes, All of Them

殺人事件の調査のため、ヴァドリック/Vadrikケッシグ/Kessig州の農村ラムホルト/Lambholtにやってきた。村の集会所の老女たちは事件のあらましを説明した。最初にいなくなったのはアリノス/Arinosという農夫だ。次にアリノスと口論していたこの村で一番の金持ち、ダイン・サルヴァシー/Dein Salvasiも死んだ。その後も失踪と死体発見が相次いでいると。そして年長の老女たちは言った。これは人狼/Werewolfなどではなく、「年経た枝指」の仕業だと。その直後、集会所に報せが入った。更なる犠牲者が出たのだ。

ヴァドリックはレム・カロラス/Rem Karolusとともに、追跡呪文で浮かび上がった犯人の足跡を追った。だが二人は背後から襲われた。それはまさに年経た枝指、枝のような指と多数の目を持つ怪物だった。レムは剣で、ヴァドリックは魔法で攻撃し、攻防の末に枝指は姿を消した。倒していないのは明白だった。

集会所に戻ると、そこにはアリノスの娘、アリオーサ/Ariosaがいた。彼女にいくつか質問をし、ヴァドリックは仮説を組み立てた。サルヴァシーがアリノスを脅し、借金のかたに土地と娘を奪おうとした。追い詰められたアリノスは古の怪物を召喚したが、結局はサルヴァシーともどもその怪物に殺されてしまったのだろう。そしてヴァドリックはレムとともに、こっそりとアリオーサの家へ向かった。その中には枝指にそっくりな木製のモビールがあった。ヴァドリックはモビールに昨夜の戦闘で採取した枝指の白い血を振りかけ、それを踏み潰した。枝指の悲鳴が上がり、これで万事解決したと思われた。だがその夜、無情にも村の鐘が鳴った。

村人たちは口々に言った、壁の中にまで侵入してきた枝指を見たと。ヴァドリックは悟った、自分は枝指を始末したのではなく、解放してしまったのだ。彼は老女から、枝指は「暖炉の霊」――つまり殺すのではなく護る存在であると聞き、仮説を修正した。アリノスは枝指への生け贄としてヤギを捧げたが、サルヴァシーがそのヤギを盗んだ。召喚されながらも護るべき対象を知らない枝指は、アリノス自身を侵入者として殺した。アリノスは昔もっと広い土地を持っていたため、離れた場所でも次々と殺人が起きたのだ。

ヴァドリックはアリオーサとともに、彼女の家で儀式に臨んだ。アリオーサはモビールを修復し、その場に現れた枝指にヤギを捧げ、自分が願わないかぎり誰も傷つけないよう頼んだ。彼女が予想以上に召喚魔法に詳しいことに、ヴァドリックは驚いた。枝指はヤギを連れて去った。今度こそ、事態は解決した。

帰途に就くヴァドリックは考え続けていた。アリオーサには不審な点がいくつもあった――何より、なぜアリオーサは枝指に殺されなかったのだろう?

[編集] 登場

[編集] 登場カード

[編集] 登場作品・登場記事

[編集] 参考

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