薄暮薔薇、エレンダ/Elenda, the Dusk Rose
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伝説のクリーチャー — 吸血鬼(Vampire) 騎士(Knight)
絆魂
他のクリーチャーが1体死亡するたび、薄暮薔薇、エレンダの上に+1/+1カウンターを1個置く。
薄暮薔薇、エレンダが死亡したとき、絆魂を持つ白の1/1の吸血鬼(Vampire)クリーチャー・トークンをX体生成する。Xは、薄暮薔薇、エレンダのパワーに等しい。
イクサラン/Ixalanにおける吸血鬼の始祖、エレンダ/Elendaがカード化。絆魂に加えてサディスト的喜び/Sadistic Gleeを内蔵し、更に自身が死亡した際に自身のパワーに等しい数の吸血鬼トークンを生成する伝説のクリーチャー。
素のサイズは4マナ1/1とマナレシオこそ低いものの、除去や戦闘を幾度か繰り返せばあっという間に大きくなる。回避能力こそ持たないものの、自身の絆魂のおかげでサイズ修整は無駄にならない。ただやはり最大の強みはPIG能力で、単体除去ならアドバンテージを失わずに済む。自身に除去を撃たれてもパワーの合計は変わらず、更にトークンも絆魂持ちであるため、ブロッカーとしても粘り強い延命が出来るだろう。軍団の副官/Legion Lieutenantや光輝の運命/Radiant Destinyなど常在型能力による全体強化は、エレンダ自身のパワーが上がることでPIGで生成されるトークンの数が増え、出てきたトークンも修整を受けて打点が実質倍近くに膨れ上がるなど相性が良い。
弱点としては、全体除去で自軍ごと一気に吹き飛ばされるとその分乗せられる+1/+1カウンター並びに生成されるトークンが減ってしまうことや、そしてバウンスや追放除去に対して耐性を持たないことが挙げられる。またアグロ気味に動きたいデッキにとっては、4マナで打点に然程貢献しないこれは使い辛い。先述の通りそのままでは全体除去からのリカバリーとして頼りないため、そのような用途での採用も厳しい。
自軍のクリーチャーを生け贄に捧げる手段があれば、全体除去に対しては他の自軍を予め生け贄に捧げることで、バウンスや追放除去に対してはエレンダ自身を生け贄に捧げることで解決できるため、それらの弱点を克服できる。おまけにそのような生け贄エンジンを用いる場合は大量に生成されるトークンも生け贄の種として有用であるため、自身がフィニッシャーとしての役割を果たせることも含め、生け贄シナジーを用いたデッキにおいての適性はとても高いと言える。登場時のスタンダードにおける生け贄エンジンとしては、同じ部族シナジーを受けられる不死の援護者、ヤヘンニ/Yahenni, Undying Partisanや、色や戦略の合う秘密の備蓄品/Hidden Stockpileなどが有力。
戦闘でクリーチャーが死亡しやすいリミテッドにおいては色が合うなら吸血鬼シナジーを抜きにしても採用できるボムレア。生き残っても死亡しても盤面を制圧できる。構築においては吸血鬼デッキを始め、トークンデッキなどに採用され得る。また、アリストクラッツのようなデッキが成立した場合にも採用候補になるだろう。
- 自身の能力で+1/+1カウンターを置き、死亡時に自身のサイズと同じ数のトークンを生み出すという点で、かつての強力カード・搭載歩行機械/Hangarback Walkerを彷彿させる。
- 伝説のクリーチャーではあるが、レジェンド・ルールによって1体以外を墓地に置くことで死亡した方のエレンダのPIG能力と残された方のエレンダの強化能力が両方とも誘発してくれるため、複数投入しても腐るどころかむしろ相性が良い。
- かつての統率者戦のルールでは、統率者として使う場合、死亡時に統率領域への置換を行ってしまうと死亡誘発が誘発しなかったため、統率者としては扱いづらかった。基本セット2021発売に際するルール変更により、死亡誘発を誘発させつつ統率領域に置けるようになったため、使い勝手が大幅に向上した。