コモン
提供:MTG Wiki
コモン(Common)は最も低い稀少度、またその稀少度に属するカードのことである。"Common"は「ありふれた」の意。
目次 |
概要
基本的に15枚入りのブースターパック1つにつき10または11枚封入されている。エキスパンション・シンボルの色は黒である。
コモンの基準
基本的に単純で標準的なカードで構成される。そのため、ルール文章の長いカード、複雑な処理を行ったり与えたりするカード、色の役割を逸脱したカードなどは含まれない。また、その出やすさ(入手しやすさ)からリミテッドの基本戦術を形成するため、リミテッドで支配的になってしまうカードも除外されている。
そのシンプルさゆえに劇的なカードこそ少ないものの、強力なカードが無いというわけではない(#強力なコモンカード)。また、小技であるがゆえの汎用性の高さから、古今東西様々なフォーマットで使われ続けているカードも多数存在する(例:巨大化/Giant Growthなど)。
レアリティの変更
現在のパワーバランスや以前の活躍を考慮して、過去のアンコモンが、コモンへ移行することがある(例:炎の壁/Wall of Fire、今わの際/Last Breathなど)。
また逆に、過去のコモンが、アンコモンに移行することもある(例:怨恨/Rancor、忘却の輪/Oblivion Ringなど)。
強力なコモンカード
以下は、過去に存在した幾多のレアと比較してもかなり強力なコモンカードの一例である。詳細は各カードの個別評価を参照。
- 対抗呪文/Counterspell(第4版まではアンコモン)
- 暗黒の儀式/Dark Ritual
- 稲妻/Lightning Bolt
- 赤霊破/Red Elemental Blast
- Hymn to Tourach
- 渦まく知識/Brainstorm
- 火葬/Incinerate
- 火炎破/Fireblast
- 浄火の鎧/Empyrial Armor
- 水蓮の花びら/Lotus Petal
- 怨恨/Rancor(後にアンコモンに移行)
- 野生の雑種犬/Wild Mongrel
- 大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault(後にスタンダード・エクステンデッド・ミラディン・ブロック構築で禁止カードに指定)
- マイアの処罰者/Myr Enforcer
- 頭蓋囲い/Cranial Plating(Pauperで禁止カードに指定)
- 野生のナカティル/Wild Nacatl(後にモダンで禁止カードに指定)
- 秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets
これらのカードはその性能の高さから様々なデッキで活躍しており、中には一部のフォーマットで禁止カードに指定されたものも存在する。Pauper(コモンデッキ)でも各色の主力カードとなっているものも多い。入手のしやすさから、4枚積みされることも多い。
その他
- シングルカードでも、下手なアンコモンやレアより値段が高くなることもある。特にウルザズ・レガシー版の怨恨は、値段が高いコモンの代名詞である。
- コモンと基本土地カードだけで作られたデッキはコモンデッキ(Magic OnlineではPauper)と呼ばれる。詳しくはそれぞれのページを参照。