Eureka
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黎明期のカードだけあって、緑らしくなくアーティファクトやエンチャントも戦場に出せてしまう。また、後に登場したプレインズウォーカーにまで対応している。一応これが通れば打ち消しを恐れずにパーマネントを出せるので青対策といえないこともないが、これ自体を打ち消されては意味がないし、また逆に展開の遅さに苦しむ青の手助けにもなりかねないので、その面では一長一短。
効果自体は派手なのだが、レジェンド当時はこのカードで出したいような重くて強力なパーマネントが少なく、あったとしても同セットのエルダー・ドラゴンのようにアップキープ・コストが課せられていて生かしきれないものばかり。後世の実物提示教育/Show and Tellや超起源/Hypergenesisの活躍ぶりを見るに、時代に恵まれなかったカードと言えよう。
- 英語読みでは「ユーリーカ」、日本では下記のギリシア語発音と共に「エウレカ」「ユーレカ」と読まれることが多い。ギリシャ語で"I have found (it)."の意であり、アルキメデスがSyracuse王の王冠の黄金純度を測定する方法を発見したときの叫び声として有名。アルキメデスが物体の比重の法則を風呂に漬かっていて発見した瞬間、興奮のあまり風呂を飛び出して「分かった!分かった!(ユーレカ!ユーレカ!)」と騒ぎながら町中を走り回ったという。
- 元のギリシア語の発音は「ヘウレーカ」が近い。ギリシア文字には[h]の音価を持つ文字がなく、有気記号(’を左右反転させた様なもの)を母音に添えて表記していた。しかし他の西欧語に持ち込まれる際にこれが外れてしまったため、heurekaではなくeurekaとなった。ハルマゲドン/Armageddonも同じ理屈である。
ルール
- 各プレイヤーは同時ではなく、順番にカードを出していく。対戦相手はあなたが出したカードを知ってからカードを選ぶことができる。オーラを前に出されたカードにつけることも可能。
- 解決が終わるのは、1つの手順の間ですべてのプレイヤーがカードを出さないことを選ぶまでである。前の手順でカードを出さなかったプレイヤーも、次の手順が周ってきたならカードを出してもよい。
- 多人数戦の場合、ターン順に各プレイヤーがカードを戦場に出す。
関連カード
- 生ける屍/Living Death - 手札でなく墓地からクリーチャーを出す。ただし既に戦場にいたクリーチャーは生け贄。(テンペスト)
- Incoming! - ライブラリーから各々望む枚数出す。アン・カード。(アングルード)
Eurekaの流れを汲む、互いに手札からパーマネント・カードを直接戦場に出すカード。ただしEurekaとは異なり、以下の内プレインズウォーカー・カードを出すことができるのは太字のみ。
- 魔の魅惑/Aluren - 各プレイヤーは常時マナ・コスト3以下のクリーチャー呪文を、瞬速を持っているかの様にマナ・コストを支払わず唱えられる。緑のエンチャント。(テンペスト)
- ドリーム・ホール/Dream Halls - 各プレイヤーはパーマネントに限らずあらゆる呪文を、同じ色の手札1枚を捨てる代替コストで常時唱えられる。青のエンチャント。(ストロングホールド)
- 実物提示教育/Show and Tell - 手札から各々1枚だけ出す。青のカード。(ウルザズ・サーガ)
- 流転の護符/Quicksilver Amulet - クリーチャー限定だが、対戦相手は出せない。アーティファクトのタップ能力。(ウルザズ・レガシー)
- 対戦相手に恩恵がないタイプのものはそちらの項を参照。
- 要塞の計略/Stronghold Gambit - 各プレイヤーは手札1枚を公開し、その中で一番マナ・コストが低いクリーチャーを全て出す。赤のカード。(ネメシス)
- 超起源/Hypergenesis - 待機を経由する必要がある。最も直接的なリメイクと言える。(時のらせん)
- 妖術の達人ブレイズ/Braids, Conjurer Adept - 各アップキープにアクティブ・プレイヤーはアーティファクトかクリーチャーか土地を戦場に出してよい。青のクリーチャー。(次元の混乱)
- 野生の喚起/Wild Evocation - 各アップキープにアクティブ・プレイヤーは無作為に手札1枚を公開し、それをマナ・コストを支払わずプレイできる。赤のエンチャント。(基本セット2011)