弧炎撒き/Arc-Slogger
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ミラディンに登場した強力な赤のクリーチャー。自分のライブラリーを削ることでショック/Shockを撃てる。
5マナ4/5というサイズは赤としては基準以上で、能力がさらに強力。出た当初はタワーデッキ用だと思われていたが、とどめに使うならライブラリーがどれだけ削られても問題ないため、通常の60枚デッキでも6〜8点くらいは稼ぐことができる。しかも能力なので基本打ち消せない。これが出ると対戦相手は常にライフに余裕のある戦いを強いられることになる。
火力をクリーチャーに対して撃てる点も忘れてはならない。ライブラリーが大量に削れるので、特にリミテッドで対クリーチャー火力として使うのは一見怖いように思えるが、押されている局面を押し戻したり、膠着した局面を打開できるのなら安いものである。要はライブラリーがなくなる前に勝てればいいのである。→デモコン理論
ビッグ・レッドなど、ミラディン・ブロック期の赤系デッキの多くに主力として採用された。同ブロックに登場した煮えたぎる歌/Seething Songとの相性も良い。カード・プールの広いレガシーにおいてもその名を冠したEmpty the Sloggerなどで利用されるパワーカードである。
またビーストであるのも重要な点で、オンスロートの部族強化のメリットを最大限に活かすことができる。→赤緑ビースト
- ライブラリーのカードを追放するのは起動コストなので、ライブラリーにカードが10枚以上なければこの能力を起動することはできない。
- ライブラリーのカードが10の倍数かつ対戦相手のライフをちょうど削りきれる数であった場合、一気に勝負を決めようとしてライブラリーのカードをすべてつぎ込んでしまうと、もし回復されたり軽減されたりしたときには次のターンにライブラリーアウトしてしまうので慎重に。
- ライブラリーを削って起動する能力は、もともとオデッセイの多色エイトグの青の能力になる予定だった。ウェザーライトに散見されるコンセプトでもあり、もっと辿ればアライアンス時代の青のお家芸でもあった。
- 大地の精霊/Earth Elementalの上位互換。
- 黒田正城氏が最も好きなカードで、Gabriel Nassif氏が最も嫌いなカード(と黒田氏は思っている)。→プロツアー神戸04
- 読み方は「こえんまき」。
- "Arc"はカードによって「弧炎」「電弧」「弧状」の三通りで翻訳されているが、イラストからしてもフレイバー・テキストからしても、このカードの"Arc"は明らかに電弧を指しており、誤訳の可能性がある。電弧とは放電現象の一種で、溶接などに使われる。
A shuffling sound and the smell of ozone follow the slogger as surely as its electric tail.
弧炎撒きの後には、引きずる音とオゾンの臭いが続く。やつの尻尾は電気仕掛けだ。
参考
- デカい出っ歯のにやけ顔(ウィザーズ社;英語)
- カード個別評価:ミラディン - レア