常在型能力
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常在型能力/Static Abilityとは、ただ「存在する」ことで継続的効果を発生させる能力のことである。
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解説
常在型能力は起動や誘発されるわけではなく、スタックにも乗らない。それが効果を発揮する領域にある間、常に何かをし続ける(あるいはするのを待っている)。例えば、栄光の頌歌/Glorious Anthemをコントロールしている状況で灰色熊/Grizzly Bears(2/2)が戦場に出る場合、3/3のクリーチャーとして戦場に出る。「2/2で戦場に出て、それから3/3になる」わけではない。
一部の例外(CR:112.6)を除き、インスタント呪文とソーサリー呪文の能力はそれがスタック上にある時にだけ機能し、それ以外のオブジェクトの能力はそれが戦場にある時にだけ機能する。
- 密林の猿人/Kird Apeの能力やスレッショルドのように、特定の状況でのみ機能する常在型能力も存在する。
- 「これは〜の状態で戦場に出る」「これが戦場に出るに際し、〜」というテキストは、常在型能力である。誘発型能力と間違えやすいので注意(この効果は、パーマネントを戦場に出すイベントに影響する)。
- 呪文がスタックにある間にのみ適用される常在型能力もある。呪文の打ち消しに関するものや、追加コストや代替コストを定めるものなど。
- 特性定義能力は、常在型能力の一種である。そして、どの領域でも適用される。
常在型能力を含むキーワード能力
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 6 呪文、能力、効果
- 604 常在型能力の扱い
- 604.1 常在型能力は、起動したり誘発したりするのではなく、常に何かをし続ける。通常の文で書かれており、単にそのままである。
- 604.2 常在型能力は、継続的効果を発生する。その中の一部は軽減・置換効果である。これらの効果は、常在型能力を持つパーマネントが戦場にあってその能力を持っている間、あるいはその能力を持つオブジェクトが該当する領域にある間、持続する。rule 113.6 参照。
- 604.3 特性定義能力は、常在型能力の一種である。通常はそのオブジェクトのどこかに記載されている(例えばマナ・コスト、タイプ行、パワー/タフネス欄)特性値に関する情報を提供する。特性定義能力は、そのオブジェクトのどこか別の場所に記載されている情報に追加するかそれを上書きする。特性定義能力はすべての領域で機能する。また、ゲームの外部でもゲームの開始前にも機能する。
- 604.4 オーラ、装備品、城砦の多くは、それがついているオブジェクトを修整する常在型能力を持つが、そのオブジェクトを対象に取らない。オーラ、装備品、城砦が別のオブジェクトに移された場合、その能力は元のオブジェクトへの適用を止め、新しいオブジェクトを修整するようになる。
- 604.5 ある種の常在型能力は、呪文がスタックにある間に適用される。それらは多くの場合、呪文を打ち消すことに関するものである。また、「[このオブジェクト]を唱えるための追加コストとして、[[[コスト]]]を支払う/As an additional cost to cast [this object], pay [cost]」「[このオブジェクト]のマナ・コストを支払うのではなく、[[[コスト]]]を支払ってもよい/You may pay [cost] rather than pay [this object]'s mana cost,」「あなたは[このオブジェクト]をマナ・コストを支払わずに唱えてもよい/You may cast [this object] without paying its mana cost」といった能力も、そのカードが呪文としてスタックにある間に機能する。
- 604.6 ある種の常在型能力は、カードが唱えられるあるいはプレイできる領域(通常は手札)にある間に適用される。それは「あなたは[このカード]を[[[唱え]]/プレイし]てもよい/You may [cast/play] [this card]」「あなたは[このカード]を[[[唱え]]られ/プレイでき]ない/You can't [cast/play] [this card]」「[このカード]は …… にのみ[[[唱え]]られ/プレイでき]る/[Cast/Play] [this card] only ...」と書かれているものに限られる。
- 604.7 呪文やその他の種類の能力とは異なり、常在型能力は、効果がどう適用されるか決定する目的でオブジェクトの最後の情報を使用できない。
- 604 常在型能力の扱い