ラザーヴ/Lazav
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ラザーヴ/Lazavは、ラヴニカへの回帰ブロックおよびラヴニカのギルドのキャラクター。カードとしてはギルド門侵犯のディミーアの黒幕ラザーヴ/Lazav, Dimir Mastermindが初出。
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解説
ラヴニカ/Ravnicaのギルド/Guildの一つ、ディミーア家/House Dimirの指導者であるシェイプシフター(イラスト1、イラスト2)。
ザデック/Szadekが幽霊街アギレム/Agyremに追放された後、正体不明の存在が彼の失踪を利用した。ラザーヴと自称する、摩訶不思議な多相能力の達人だ。一連の探索不能な手順と無数の変装を経て、彼はザデックの消えゆく魂と交信することのできる、不可解な魔法を探していたのだと主張した。呪文が一つになると、人々はラザーヴがザデックの名を叫び、ラヴニカの古の歴史をぶつぶつ呟くさまを耳にした。彼はザデックの何千年分にも相当する記憶の残滓を利用しようとしただけだ、そう信じる者もいる。儀式が完了してから、彼の振舞いは常軌を逸したものとなり、彼の力を求める計画はより深くなった。彼がどのような力と関係を持ち、それが彼にどのような影響を及ぼしているのか、理解している者はディミーアのギルド員にさえもほとんどいない。だがディミーアの工作員の一部はラザーヴが囁く心の声を聞いたと主張しており、彼が如何にしてか、過去から現在に至るまでのディミーアの全ギルド員の精神に対して、細い繋がりを作ることができるのだと信じている。
ディミーアのギルド指導者となる資格について言えば、ラザーヴは比類なき存在かもしれない。彼はディミーア全体の精神感応網に謎めいた知性を閃かせる、多相の魔道士である。またギルドマスターの身にありながら、必要とあらば単独で作戦を行う事も厭わない。彼は必要や計画に応じて様々な姿に変身する――年老いた未亡人の姿でラヴニカの街中に繰り出して市場で盗み聞きしているかもしれないし、アゾリウス評議会/The Azorius Senateのヴィダルケン/Vedalkenの軽騎兵/Hussarになって検問を抜けているかもしれないし、ブリキ通り/Tin Streetの商人に化けて通りすがりの貴族を騙しているかもしれない。ディミーアの工作員の中には、ラザーヴは今やニヴ=ミゼット/Niv-Mizzetの秘密の最終計画を嗅ぎつけ、自らの目的のためにそれを捻じ曲げようと画策しているのだと信じている者もいる。
経歴
群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss
ゴブリンのクレンコ/Krenkoは、タズ/Tazと名乗るぶかぶかの皮膚を被った不気味な男から3度目となる仕事の依頼を受けた。彼は依頼通りサンホーム/Sunhomeに潜入し、フェザー/Featherの羽根を持ち帰った。
会員制の展望デッキ「万年紀/The Millennial」にて羽根を受け取ったタズは、彼の働きを認め、4度目の仕事を依頼した――オルゾヴァ/Orzhovaにあるちょっとしたものを手に入れてきてほしいと。
The Secretist, Part Two
ニヴ=ミゼットが暗黙の迷路/The Implicit Mazeの開催を宣言した後、ジェイス/Jaceはセレズニア議事会/The Selesnya Conclaveのエルフ、カロミール/Calomirに捕らわれた。彼がラザーヴと名乗るとその姿は溶け、フードを被った新たな姿が現れた。ラザーヴは数ヶ月前からカロミールに成り代わってトロスターニ/Trostaniに働きかけ、セレズニアとラクドス教団/The Cult of Rakdosの戦争を煽っていたのだった。彼は告げた、自分はテイサ/Teysaも重用するオルゾフの司教であり、ゴルガリ団/The Golgari Swarmのジャラド/Jaradの側近であり、ボロス軍/Boros Legionの斥候でもある。人々は自分の聞きたいことしか耳に入れないものだ、誤っているのは情報ではなく、受け取る側の心なのだと。ラザーヴは暗黙の迷路に関するジェイスの知識を手に入れるべく、彼をミルコ・ヴォスク/Mirko Voskに引き渡した。
登場
登場カード
- ディミーアの黒幕ラザーヴ/Lazav, Dimir Mastermind
- 万面相、ラザーヴ/Lazav, the Multifarious
- 顔を繕う者、ラザーヴ/Lazav, Wearer of Faces
- 見覚えのある余所者、ラザーヴ/Lazav, Familiar Stranger
フレイバー・テキストに登場
- ギルド門侵犯
- 都邑の庇護者/Urbis Protector、交通渋滞/Gridlock、大規模な奇襲/Massive Raid、静寂なる想起/Serene Remembrance、ディミーアの魔除け/Dimir Charm、心理的打撃/Psychic Strike、強要された自白/Coerced Confession
- ドラゴンの迷路
- つぶやく幻/Murmuring Phantasm
- ラヴニカのギルド
- 諜報強化/Enhanced Surveillance、悪意ある妨害/Sinister Sabotage、悪意ある噂/Vicious Rumors、虚報活動/Disinformation Campaign、ディミーアのギルド門/Dimir Guildgate(コレクター番号245)
- ラヴニカの献身
- 精神純化/Clear the Mind、評議会の急使/Senate Courier、思考崩壊/Thought Collapse、ラクドスのラッパ吹き/Rakdos Trumpeter
イラストに登場
- ラヴニカのギルド
- 奇策/Concoct
登場作品・登場記事
- Krenko, Mob Boss/群衆の親分、クレンコ(Uncharted Realms 2012年7月18日 Jenna Helland著)
- Ravnica, Then and Now/ラヴニカ、その過去と現在(Feature Article 2012年8月29日 Adam Lee著)
- Epic Experiment/世紀の実験(Uncharted Realms 2012年9月12日 Jenna Helland著)
- The Azorius Ten Most Wanted/アゾリウス評議会による重要指名手配被疑者10人(Uncharted Realms 2012年10月31日 Jenna Helland著)
- Planeswalker's Guide to Gatecrash: Part 1/プレインズウォーカーのための「ギルド門侵犯」案内 その1(Feature Article 2012年12月5日 The Magic Creative Team著)
- Gatecrush Trailer/日本語字幕版(YouTube)
- Gatecrash: The Secretist, Part Two(小説)
- Dragon's Maze: The Secretist, Part Three(小説)
- A Flavorful Guide to the Guilds of Ravnica(Feature 2018年10月3日 Chas Andres著)
- Under the Cover of Fog/霧に包まれて(Magic Story 2018年10月10日 Nicky Drayden著)