平和な心/Pacifism

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Pacifism / 平和な心 (1)(白)
エンチャント — オーラ(Aura)

エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーでは攻撃もブロックもできない。


エンチャントしたクリーチャーを平和な気持ちにさせ、戦闘できなくしてしまうオーラ単体除去の基本パターンのひとつ「殺さず無力化する」擬似除去の代表格であり、基本セットの常連。

最大の利点はコスト・パフォーマンス。戦闘用クリーチャーが全くの役立たずになってしまうという効果がたったの2マナ。単体除去最強のでさえ、2マナでとなると恐怖/Terrorのように対象が限定されたり、影の中の貪り/Devour in Shadowのように多大なリスクを要求されるのに、そういった制限もない。エンチャントであるためソーサリー・タイミングでしか使用できないが、それを差し引いてもやはり優秀な除去と考えて間違いない。

とはいえ、戦闘できないだけで能力は依然有効であるため、システムクリーチャーに対してはほとんど意味を成さない。また何らかの手段で割られて無効化される可能性が常にあり、確実性にはやや欠ける。その意味では、ルール文章にはそうは書かれていないものの、「対象や使える状況が限定的な除去」だと認識する必要がある。

つけた対象を戦場に残してしまうのは前述通り欠点ではあるが、状況によっては利点にもなる。例えば通常の除去に強いダークスティールの巨像/Darksteel Colossusなどを押しとどめておくのには有効。維持コスト的なペナルティ能力を持つクリーチャー(奈落の王/Lord of the Pitなど)につけて放置するのも美味しい。

基本セット2013までのルールでは伝説のクリーチャーにつけることで、後続の2枚目以降も封じ込めることになるので非常に効果的であったが、基本セット2014でのルール改正で、2枚目を出して1枚目を墓地送りにすることで無力化できるようになり若干の弱体化となった。ただ色の合わない白でありながら、手札を1枚消費させると考えれば、まだまだコストパフォーマンスは高い。

リミテッドでは強力な除去であり、非常に便利なカード。エンチャント破壊カードをピックしていないプレイヤーも珍しくないため、割られる危険性も相対的に低く、かなり頼れる。

構築ではトーナメントレベルのカードではないとみなされがちであるが、状況は選ぶものの軽く扱いやすい除去であるため、メタゲームによっては活躍の余地はある。カードプールが狭いブロック構築ではしばしば見られるし、またスタンダードでもラヴニカ・ブロック期のボロスウィニー神河ブロック期の青白コントロールなどで採用された。さらにはなんと、旧エクステンデッドザ・ガンにて、かの剣を鍬に/Swords to Plowsharesよりも優先して投入されていた実績まである。またオーラである点に注目され、ファントム・メナス脂火玉/Tallowispからのシルバーバレットを前提に使用されていたことも。

  • 「平和なべ」という通称が存在する。由来は、日本語版に印刷されているカード名がフォントの関係でそう見えることから(画像)。もちろんそう見えるだけであって、誤植ではない。

関連カード

先輩には洗脳/Brainwashセラの獣小屋/Serra Bestiaryなどがある。

主な亜種

全体的に攻撃のみを防ぐものが多い。起動型能力も封じる亜種は拘引/Arrestのページを参照。

参考

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