役割
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(「色の役割」へのOtherusesを追加。呪われし者のコントローラーについて、プレリ等で誤解が生じると予想されるのでルールに追加。) |
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− | + | この[[メカニズム]]は「複数の童話を混ぜ合わせる」というエルドレインの森のテーマを表現するために生み出されたものである。クリーチャーに童話の役割を与えるというコンセプトはラベル<ref group="注釈">「ラベル」というルール用語はなく、説明もないので詳細は不明だが、[[怪物化]]における「怪物的」や[[昇殿]]における「都市の承認」などの記号の類を指していると思われる。</ref>や[[カウンター (目印)|カウンター]]、[[紋章]]、[[履修]]/[[講義]]のような[[サイドボード]]利用などでも試されていたが、最終的に[[シナジー]]や対策しやすさ、理解しやすさの観点からオーラ・トークンになった<ref name="mm20230828">[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/wilds-of-eldraine-vision-design-handoff-document-part-1 Wilds of Eldraine Vision Design Handoff Document, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0037175/ 『エルドレインの森』展望デザイン提出文書 その1]([[Making Magic]] [[2023年]]8月28日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。これにより他の効果のオマケとして手軽にオーラを生み出せるようになったため、[[祝祭]]や[[協約]]のデザインにも繋がった<ref name="mm20230815">[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/wilds-story-part-1 Wilds Story, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0037147/ 『森』の話 その1]([[Making Magic]] [[2023年]]8月15日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 | |
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役割は多くのカードの[[リソース]]として用いられるため、各役割の[[カードパワー]]はなるべく均一であるべきとされた。そのため、多くの役割は+1/+1修整を共通して持っている<ref name="mm20230821" />。 | 役割は多くのカードの[[リソース]]として用いられるため、各役割の[[カードパワー]]はなるべく均一であるべきとされた。そのため、多くの役割は+1/+1修整を共通して持っている<ref name="mm20230821" />。 | ||
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+ | *[[展望デザイン]]段階で存在したが、[[セット・デザイン]]段階で削られた役割も存在する<ref name="mm20230828"/><ref name="mm20230815"/>。 | ||
+ | **操られた者(動き出すもの)/Animatedは[[アーティファクト]]を[[クリーチャー化]]させる役割だが、デザイン幅の狭さが問題視されたと言われている。 | ||
+ | **騎士/Knightはアーサー王伝説を意識した役割だが、役割をすべて童話に基づいたものにするため没になった。 | ||
+ | **フェアリー/Faeraeは[[飛行]]を与え[[フェアリー]]にするが、[[フェアリー (デッキ)|フェアリーデッキ]]では元々フェアリーであるクリーチャーが優先されるため微妙であった。 | ||
+ | **木人<ref group="注釈">「木人」は「木こり」の[[誤訳]]と思われる</ref>(森の番人)/Woodsmanは[[マナ加速]]になる[[タップ能力]]を与えていたが、他の役割に比べ強すぎた。 | ||
==脚注== | ==脚注== |
2023年8月30日 (水) 00:51時点における版
役割/Roleは、エンチャント・タイプの1つ。オーラ・トークンのみに用いられているサブタイプであり、特有のルールを持つ。
*
Protective Parents / 庇う両親 (2)(白)クリーチャー ― 人間(Human) 農民(Peasant)
庇う両親が死亡したとき、あなたがコントロールするクリーチャー最大1体を対象とする。若き英雄・役割(Role)・トークン1つをそれについた状態で生成する。(あなたがコントロールする役割がすでにそれについていたなら、その役割を墓地に置く。エンチャントしているクリーチャーは「このクリーチャーが攻撃するたび、これのタフネスが3以下である場合、これの上に+1/+1カウンター1個を置く。」を持つ。)
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ルール
パーマネント1つに同一のプレイヤーがコントロールしている複数の役割がついているなら、タイムスタンプ順で最も新しい1つを除き、それらの役割はオーナーの墓地に置かれる。これは状況起因処理である。
効果が「○○・役割(Role)・トークンを生成する」場合、○○に入る名前に応じた以下の能力と、エンチャント(クリーチャー)を持つ無色のエンチャント ー オーラ・役割トークンを生成する(定義済みのトークン)。
役割の名前と能力対応表
- 「エンチャントしているクリーチャーは」を、「~は」の形で省略して表記しています。
名前 | 能力 |
---|---|
呪われし者/Cursed | ~は基本のパワーとタフネスが1/1になる。 |
怪物/Monster | ~は+1/+1の修整を受けトランプルを持つ。 |
王族/Royal | ~は+1/+1の修整を受け護法(1)を持つ。 |
魔術師/Sorcerer | ~は+1/+1の修整を受け「このクリーチャーが攻撃するたび、占術1を行う。」を持つ。 |
ひねくれ者/Wicked | ~は+1/+1の修整を受ける。 このオーラが戦場から墓地に置かれたとき、各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失う。 |
若き英雄/Young Hero | ~は「このクリーチャーが攻撃するたび、これのタフネスが3以下である場合、これの上に+1/+1カウンター1個を置く。」を持つ。 |
聖者/Virtuous | ~はあなたがコントロールしているエンチャント1つにつき+1/+1の修整を受ける。 |
解説
英雄や怪物など、童話における登場人物の立ち位置を表現したサブタイプ。エルドレインの森で新設された。
エルドレインの森では全色(無色は除く)に役割を生成するカードが存在し、同セットでフィーチャーされているエンチャントテーマや新能力の協約や祝祭とのシナジーを形成している。エルドレインの森では6種の役割が使用されており、唯一使われていない聖者はエルドレインの森統率者デッキの僻境宮廷のエリヴェア/Ellivere of the Wild Courtによってのみ生成される。
- エルドレインの森およびエルドレインの森統率者デッキでは、2種類の役割が反転カードのようなレイアウトで印刷されたトークン・カードが封入されている[1]。
- 印刷されている役割の組み合わせは、エルドレインの森は「怪物&魔術師」、「王族&若き英雄」、「ひねくれ者&呪われし者」。統率者デッキは両面トークン・カードで、「怪物&聖者/王族&聖者」、「魔術師&聖者/怪物&聖者」。
- 呪われし者&ひねくれ者は、イラストが互いに入れ替わっているというミスがある[2]。名前と能力の組み合わせ自体は適切なので、使用上の問題はない。
- 「ひねくれ者」はあまり適切な訳とは言えない。この役割は童話の悪役をイメージして作られたものなので[3]、単に「性格がねじれている」という意味のひねくれ者では意味が伝わりにくいのである。「邪悪な」、あるいは直接的に「悪者」などと訳すのが適切であろう。
ルール
- それぞれの役割のコントローラーが異なるなら、1体のクリーチャーに複数の役割がついていても問題ない。
- 同一プレイヤーのコントロールする複数の役割が(倍増の季節/Doubling Seasonなどで)同時にクリーチャー1体についた場合、そのプレイヤーは新たについた役割のうちどれを残すかを決める。
以下は役割そのもののルールではないが、深く紐づいた事象であるためこちらで説明する。
- 役割・トークンを生成する呪文や能力には対象を取るものが存在する。それの解決時にすべての対象が不正な対象になっていた場合、呪文や能力は立ち消え、役割も生成されない。
- プロテクション(エンチャント)などによって役割トークンを適正につけられない状態で役割を生成しようとする場合、それは生成されない(CR:303.4i)。
- 役割を生成する効果が役割をつけるクリーチャーを対象としていない場合、その役割を呪禁や被覆を持つクリーチャーにエンチャントしてよい(CR:303.4f)。
- トークンのコントローラーはそれを生成したプレイヤーである(CR:111.2)。
- 役割を生成する効果は効果内で指定したクリーチャーにつけた状態で生成するので、倍増の季節などで役割を複数生成するように置換しても、必ずそのクリーチャーにつけた状態で複数生成され、上述のルールで1つしか残せない。
- 各役割のルール
- 王族
- 護法は対象になった瞬間にのみ機能する誘発型能力である。インスタント・タイミングで王族の役割をつけても、既にスタック上に置かれた対象を取る呪文や能力には影響しない。
- 若き英雄
開発秘話
このメカニズムは「複数の童話を混ぜ合わせる」というエルドレインの森のテーマを表現するために生み出されたものである。クリーチャーに童話の役割を与えるというコンセプトはラベル[注釈 1]やカウンター、紋章、履修/講義のようなサイドボード利用などでも試されていたが、最終的にシナジーや対策しやすさ、理解しやすさの観点からオーラ・トークンになった[4]。これにより他の効果のオマケとして手軽にオーラを生み出せるようになったため、祝祭や協約のデザインにも繋がった[5]。
役割は多くのカードのリソースとして用いられるため、各役割のカードパワーはなるべく均一であるべきとされた。そのため、多くの役割は+1/+1修整を共通して持っている[3]。
脚注
注釈
- ↑ 「ラベル」というルール用語はなく、説明もないので詳細は不明だが、怪物化における「怪物的」や昇殿における「都市の承認」などの記号の類を指していると思われる。
- ↑ 「木人」は「木こり」の誤訳と思われる
出典
- ↑ The Tokens of Wilds of Eldraine/『エルドレインの森』のトークン(Daily MTG 2023年8月24日 Jubilee Finnegan著)
- ↑ @imdanielholt(Daniel HoltのTwitter 2023年8月16日)
- ↑ 3.0 3.1 3.2 Wilds Story, Part 2/『森』の話 その2(Making Magic 2023年8月21日 Mark Rosewater著)
- ↑ 4.0 4.1 Wilds of Eldraine Vision Design Handoff Document, Part 1/『エルドレインの森』展望デザイン提出文書 その1(Making Magic 2023年8月28日 Mark Rosewater著)
- ↑ 5.0 5.1 Wilds Story, Part 1/『森』の話 その1(Making Magic 2023年8月15日 Mark Rosewater著)
参考
- Wilds of Eldraine Mechanics/『エルドレインの森』のメカニズム(Daily MTG 2023年8月15日 Matt Tabak著)
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