ズアーの運命支配/Zur's Weirding
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− | 毎[[ターン]]2点以上の[[ライフ]]を[[得る]]手段を用意しておくと、あとは[[対戦相手]]が引くカードすべてを却下することができるため、事前に対抗手段を排除しておけばほぼ完全な[[ロック]]が成立する。その[[カード名|名]]を冠した[[ズアーロック]]という[[デッキ]] | + | 毎[[ターン]]2点以上の[[ライフ]]を[[得る]]手段を用意しておくと、あとは[[対戦相手]]が引くカードすべてを却下することができるため、事前に対抗手段を排除しておけばほぼ完全な[[ロック]]が成立する。その[[カード名|名]]を冠した[[ズアーロック]]という[[デッキ]]を生み出しており、[[不朽の理想]]デッキでも相手の反撃を防ぐ重要なカードである。 |
*この[[能力]]は、カードを引くことに対する[[置換効果]]を生成するものであり、2点のライフを[[支払う|支払っ]]た場合は、そのカードを引いたことにならない。そうでない場合、「そのカードを引く」ので、カードを引いたことになる。 | *この[[能力]]は、カードを引くことに対する[[置換効果]]を生成するものであり、2点のライフを[[支払う|支払っ]]た場合は、そのカードを引いたことにならない。そうでない場合、「そのカードを引く」ので、カードを引いたことになる。 | ||
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*[[アイスエイジ・ブロック]]のストーリーを知らなければこの女性がズアーであるかのように見えるため、新参プレイヤーは1年後に登場したズアー本人を見てイメージを覆されることになる。 | *[[アイスエイジ・ブロック]]のストーリーを知らなければこの女性がズアーであるかのように見えるため、新参プレイヤーは1年後に登場したズアー本人を見てイメージを覆されることになる。 | ||
==その他== | ==その他== | ||
− | *[[カード名]]をアルファベット順に並べたときに([[アンヒンジド]]の[[Zzzyxas's Abyss]]を除いて)最後に出てくるカードという地位を初出以来長い間死守し続けて来たが、[[コールドスナップ]]にてついに御本人・[[結界師ズアー/Zur the Enchanter]] | + | *[[カード名]]をアルファベット順に並べたときに([[アンヒンジド]]の[[Zzzyxas's Abyss]]を除いて)最後に出てくるカードという地位を初出以来長い間死守し続けて来たが、[[コールドスナップ]]にてついに御本人・[[結界師ズアー/Zur the Enchanter]]に抜かれてしまった。その後も[[兜砕きのズルゴ/Zurgo Helmsmasher]]など、これより後方に位置するカードが追加されている。 |
− | *weirdという単語は一般的には「奇妙な」という形容詞に訳す。動詞のweirdも主に「奇妙な気持ちにさせる」という意味である。この単語の原義は「運命(を司る)」という意味であるが、現代英語ではあまり使われず辞書にも載っていないことが多い。一方で[[マジック]]では頻出しており、後のweirdingを含むカード名は、このカードを踏襲して「運命支配」と訳されている([[巣穴の運命支配/Warren Weirding]]など)。「奇妙な」「不気味な」という意味で使われるweirdには[[クリーチャー・タイプ]]の[[奇魔]](Weird)などがある。 | + | *weirdという単語は一般的には「奇妙な」という形容詞に訳す。動詞のweirdも主に「奇妙な気持ちにさせる」という意味である。この単語の原義は「運命(を司る)」という意味であるが、現代英語ではあまり使われず辞書にも載っていないことが多い。一方で[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]では頻出しており、後のweirdingを含むカード名は、このカードを踏襲して「運命支配」と訳されている([[巣穴の運命支配/Warren Weirding]]など)。「奇妙な」「不気味な」という意味で使われるweirdには[[クリーチャー・タイプ]]の[[奇魔]](Weird)などがある。 |
**中には、前者の意味と思われるのに後者で訳されている[[不気味な吸血鬼/Weirded Vampire]]といった例もある。 | **中には、前者の意味と思われるのに後者で訳されている[[不気味な吸血鬼/Weirded Vampire]]といった例もある。 | ||
2022年5月23日 (月) 12:38時点における最新版
Zur's Weirding / ズアーの運命支配 (3)(青)
エンチャント
エンチャント
プレイヤーは自分の手札を公開した状態でプレイする。
プレイヤー1人がカードを1枚引く場合、代わりにそのプレイヤーはそれを公開する。その後、他のプレイヤーは2点のライフを支払ってもよい。いずれか1人のプレイヤーがそうした場合、そのカードをオーナーの墓地に置く。そうでない場合、そのプレイヤーはそのカードを引く。
他のプレイヤーの許しを得ないとカードを引けなくしてしまうエンチャント。
手札を公開情報にしてしまうことで不確定要素の大部分を排除し、なおかつカードを引くことすら却下される可能性がある。基本的にはその時点におけるプレイヤー間の優劣を固定してしまう類のカード。
毎ターン2点以上のライフを得る手段を用意しておくと、あとは対戦相手が引くカードすべてを却下することができるため、事前に対抗手段を排除しておけばほぼ完全なロックが成立する。その名を冠したズアーロックというデッキを生み出しており、不朽の理想デッキでも相手の反撃を防ぐ重要なカードである。
- この能力は、カードを引くことに対する置換効果を生成するものであり、2点のライフを支払った場合は、そのカードを引いたことにならない。そうでない場合、「そのカードを引く」ので、カードを引いたことになる。
- 闇の腹心/Dark Confidantなどでカードを手札に加えることは置換しない。
- 他のカードを引くことに対する置換効果がある場合、どちらを先に適用するのかは、そのカードを引くプレイヤーが選択可能であることに注意。
- 自分のみに影響のあるあざみの使い魔、明日歌/Tomorrow, Azami's Familiarや豊穣/Abundanceを出しておけば、妨害を受けずに済む。キーワード能力では発掘も該当する。
- 崇拝の言葉/Words of Worshipとセットで使われたこともある。
- 第8版で復活したばかりの頃は、まだオデッセイ・ブロックが健在であったため、フラッシュバックの存在により完璧なロックをかけられなかった。今なら虚空の力線/Leyline of the Voidを張っておくと有効だろう。
- ブルースカイなどのアグレッシブなデッキで優位な状況を固定するために使うのも有効である。
[編集] イラスト
何度かイラストが変更されているが、ズアー/Zur本人が描かれたものは1種類だけである。
[編集] アイスエイジ~第6版
運命支配の結界を張っている様子を真下からの構図で描いたもの。コールドスナップで結界師ズアー/Zur the Enchanter本人が登場するまで、このバージョンのイラストが、ズアーの描かれた唯一のイラストだった。
- アングルのせいで顔が不明瞭なばかりかフンドシ(loincloth)が目立っており、プレイヤーの間で「ズアーといえばフンドシ」のイメージが定着した。この影響があったかどうかは不明だが、以後ズアーのイラストにはフンドシが描かれている。
[編集] 第8版
ズアーは目しか描かれておらず、「運命支配されている方」をメインに据えたイラスト。描かれているのはキイェルドー/Kjeldor国王か。
[編集] 第9版
女魔道士が昆虫や触手を持ったクリーチャーなどを召喚しているイラスト。ズアー本人は登場しないが、彼女もズアー派の魔道士なのだろう。
- アイスエイジ・ブロックのストーリーを知らなければこの女性がズアーであるかのように見えるため、新参プレイヤーは1年後に登場したズアー本人を見てイメージを覆されることになる。
[編集] その他
- カード名をアルファベット順に並べたときに(アンヒンジドのZzzyxas's Abyssを除いて)最後に出てくるカードという地位を初出以来長い間死守し続けて来たが、コールドスナップにてついに御本人・結界師ズアー/Zur the Enchanterに抜かれてしまった。その後も兜砕きのズルゴ/Zurgo Helmsmasherなど、これより後方に位置するカードが追加されている。
- weirdという単語は一般的には「奇妙な」という形容詞に訳す。動詞のweirdも主に「奇妙な気持ちにさせる」という意味である。この単語の原義は「運命(を司る)」という意味であるが、現代英語ではあまり使われず辞書にも載っていないことが多い。一方でマジックでは頻出しており、後のweirdingを含むカード名は、このカードを踏襲して「運命支配」と訳されている(巣穴の運命支配/Warren Weirdingなど)。「奇妙な」「不気味な」という意味で使われるweirdにはクリーチャー・タイプの奇魔(Weird)などがある。
- 中には、前者の意味と思われるのに後者で訳されている不気味な吸血鬼/Weirded Vampireといった例もある。
[編集] 参考
- ズアー/Zur(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:アイスエイジ - レア
- カード個別評価:第9版 - レア
- カード個別評価:第8版 - レア
- カード個別評価:第6版 - レア
- カード個別評価:第5版 - レア