トランプル

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{{#card:Yavimaya Wurm}}
 
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{{#card:Thrasta, Tempest's Roar}}
 
==定義==
 
==定義==
トランプルを持つ攻撃クリーチャーの[[コントローラー]]は、まずそれを[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]した[[クリーチャー]]に[[ダメージ]]を割り振る。それらの[[ブロック・クリーチャー]]すべてに[[致死ダメージ]]が割り振られた場合、攻撃クリーチャーのコントローラーは、[[余剰ダメージ]]を、ブロック・クリーチャーと[[防御プレイヤー]]または攻撃している[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]に選んで割り振る。致死ダメージを割り振られたかどうかのチェック時には、そのクリーチャーが負っているダメージや同時に与えられる他のクリーチャーからのダメージも考慮に入れるが、実際に与えられるダメージの量を変化させ得る[[能力]]や[[効果]]は考慮に入れない。コントローラーはそれらのクリーチャーすべてに致死ダメージを割り振る必要はないが、その場合には防御プレイヤーやプレインズウォーカーにはダメージを割り振ることはできない。
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トランプルを持つ攻撃クリーチャーの[[コントローラー]]は、まずそれを[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]した[[クリーチャー]]に[[ダメージ]]を割り振る。それらの[[ブロック・クリーチャー]]すべてに[[致死ダメージ]]が割り振られた場合、攻撃クリーチャーのコントローラーは[[余剰のダメージ]]をブロック・クリーチャーと[[防御プレイヤー]]、または攻撃している[[プレインズウォーカー]]、または攻撃している[[バトル]]に選んで割り振る。致死ダメージを割り振られたかどうかのチェック時には、そのクリーチャーが負っているダメージや同時に与えられる他のクリーチャーからのダメージも考慮に入れるが、実際に与えられるダメージの量を変化させ得る[[能力]]や[[効果]]は考慮に入れない。コントローラーはそれらのクリーチャーすべてに致死ダメージを割り振る必要はないが、その場合には防御プレイヤーやプレインズウォーカーやバトルにはダメージを割り振ることはできない。
  
トランプルを持つ攻撃クリーチャーがブロックされ、しかし戦闘ダメージを割り振る段階でブロック・クリーチャーがいなければ、その戦闘ダメージはすべて攻撃した先のプレイヤーやプレインズウォーカーに割り振られる。
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トランプルを持つ攻撃クリーチャーがブロックされ、しかし戦闘ダメージを割り振る段階でブロック・クリーチャーがいなければ、その戦闘ダメージはすべて攻撃した先のプレイヤーやプレインズウォーカーやバトルに割り振られる。
  
トランプルを持つクリーチャーがプレインズウォーカーを攻撃した場合、そのプレインズウォーカーが[[戦場を離れる|戦場を離れて]]いたり、その[[忠誠度]]以上の戦闘ダメージが割り振れる状態であっても、戦闘ダメージを防御プレイヤーに割り振ることはできない。
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トランプルを持つクリーチャーがプレインズウォーカーを攻撃した場合、そのプレインズウォーカーが[[戦場を離れる|戦場を離れて]]いたり、その[[忠誠度]]以上の戦闘ダメージが割り振れる状態であっても、戦闘ダメージを防御プレイヤーに割り振ることはできない。バトルについても同様。
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===プレインズウォーカー越えトランプル/Trample over planeswalkers===
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プレインズウォーカー越えトランプルはトランプルの変種である。以下の一点を除いてトランプルと同様に戦闘ダメージを割り振る。プレインズウォーカー越えトランプルを持つクリーチャーがプレインズウォーカーを攻撃して、攻撃しているプレインズウォーカーにその忠誠度に等しいダメージが割り振られた場合、攻撃クリーチャーのコントローラーは残りの余剰のダメージをブロック・クリーチャーと攻撃しているプレインズウォーカーとそのコントローラーに選んで割り振る。致死ダメージやプレインズウォーカーの忠誠度以上のダメージを割り振られたかどうかのチェック時には、そのクリーチャーが負っているダメージや同時に与えられる他のクリーチャーからのダメージも考慮に入れるが、実際に与えられるダメージの量を変化させ得る能力や効果は考慮に入れない。コントローラーはプレインズウォーカーへ忠誠度以上のダメージを割り振る必要は無いが、その場合にはそのプレインズウォーカーのコントローラーにはダメージを割り振ることはできない。
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プレインズウォーカー越えトランプルを持つ攻撃クリーチャーがプレインズウォーカーを攻撃しブロックされ、しかし戦闘ダメージを割り振る段階でブロック・クリーチャーがいなければ、その戦闘ダメージは攻撃した先のプレインズウォーカーに割り振られ、余剰のダメージをそのプレインズウォーカーのコントローラーへ割り振ってよい。
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プレインズウォーカー越えトランプルを持つクリーチャーがプレインズウォーカーを攻撃したが、そのプレインズウォーカーが戦場を離れていた場合、ブロック・クリーチャーすべてに致死ダメージを割り振ったなら、余剰のダメージを防御プレイヤーに割り振ってよい。
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プレインズウォーカー越えトランプルを持つクリーチャーがプレインズウォーカーを攻撃しブロックされ、ブロック・クリーチャーも攻撃先のプレインズウォーカーもすべて戦場から離れていたなら、そのすべてのダメージをプレインズウォーカーのコントローラーに割り振ってよい。
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*上記3パターンいずれの場合も、それは「そのプレイヤーを[[攻撃クリーチャー指定ステップ|攻撃した]]」[[イベント]]としては扱われない。
  
 
==解説==
 
==解説==
攻撃クリーチャーがブロック・クリーチャーを踏み潰し、そのまま'''貫通'''して防御プレイヤーやプレインズウォーカーまで突っ込んでいくイメージの能力。
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攻撃クリーチャーがブロック・クリーチャーを踏み潰し、そのまま'''貫通'''して防御プレイヤーやプレインズウォーカーやバトルまで突っ込んでいくイメージの能力。プレインズウォーカー越えの場合はさらにプレインズウォーカーも貫通する。
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通常はどんな[[大型クリーチャー]]であっても、ブロックさえすればそれを盾に身を守ることができるが、トランプルを持つ攻撃クリーチャーの場合は[[タフネス]]の小さいクリーチャーでブロック([[チャンプブロック]])してもあまり効果がない。定義上では[[回避能力]]ではないが、その性質から回避能力の一種として扱われる場合がある。
  
通常はどんなに[[大型クリーチャー]]であっても、ブロックさえすればそれを盾に身を守ることができるが、トランプルを持つ攻撃クリーチャーの場合は[[タフネス]]の小さいクリーチャーでブロック([[チャンプブロック]])してもあまり効果がない。定義上では[[回避能力]]ではないが、その性質から回避能力の一種として扱われる場合がある。
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直感的にある程度ルールは理解しても、細かい運用になると初心者が混乱する能力。
  
直感的にある程度ルールは理解しても、細かい運用になると初心者が混乱する能力。しかし実際は通常のブロック・クリーチャーへの割り振りのルールの最後にプレイヤーかプレインズウォーカーが加わっただけのものである。
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どの[[色]]にも存在するが、[[色の役割]]として特に[[緑]]が最も得意とするキーワード能力であり、[[赤]]が2番手である。
  
どの[[]]にも存在するが特に[[]]が最も得意とするキーワード能力であり、[[]]が2番手である。
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変種であるプレインズウォーカー越えトランプルは[[モダンホライゾン2]]で加わった。[[#定義]]のとおり通常のトランプルが持つ機能をすべて包含した上でさらなる'''貫通'''が任意で行えるため、能力としては通常のトランプルの[[上位互換]]
  
 
===ルール===
 
===ルール===
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**ブロック・クリーチャーが既にダメージを受けている場合、それも考慮する。合計して致死ダメージに達する分だけクリーチャーに戦闘ダメージを割り振ればよい。一方、ブロックする側としては、すでにブロック・クリーチャーに与えられたダメージを取り除くことで、本体に通るダメージを減らすこともできることになる。
 
**ブロック・クリーチャーが既にダメージを受けている場合、それも考慮する。合計して致死ダメージに達する分だけクリーチャーに戦闘ダメージを割り振ればよい。一方、ブロックする側としては、すでにブロック・クリーチャーに与えられたダメージを取り除くことで、本体に通るダメージを減らすこともできることになる。
 
**攻撃クリーチャーが[[接死]]を持つ場合、0点でない戦闘ダメージはすべて致死ダメージとして扱う。ブロック・クリーチャーに1点でも戦闘ダメージを割り振れば、残りの戦闘ダメージをどのように割り振ってもよい。
 
**攻撃クリーチャーが[[接死]]を持つ場合、0点でない戦闘ダメージはすべて致死ダメージとして扱う。ブロック・クリーチャーに1点でも戦闘ダメージを割り振れば、残りの戦闘ダメージをどのように割り振ってもよい。
*トランプルを持つクリーチャーがブロックされ、なおかつそのブロック・クリーチャーが[[戦場]]に存在しないならば、すべての戦闘ダメージは防御プレイヤーに割り振られる。
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*トランプルを持つクリーチャーがブロックされ、なおかつそのブロック・クリーチャーが[[戦場]]に存在しないならば、すべての戦闘ダメージは防御プレイヤーやプレインズウォーカーやバトルに割り振られる。
 
*プレイヤーに割り振ったダメージを、クリーチャーへのダメージを軽減する効果で減らすことはできない。ダメージが「貫通」するイメージではあるが、ルール上はあくまで割り振りが変わっているというだけである。
 
*プレイヤーに割り振ったダメージを、クリーチャーへのダメージを軽減する効果で減らすことはできない。ダメージが「貫通」するイメージではあるが、ルール上はあくまで割り振りが変わっているというだけである。
  
*ダメージを増加させるような[[置換効果]]([[ラースの灼熱洞/Furnace of Rath]]など)がある場合、その効果が適応されるのは、通常通りにダメージを割り振った後である点に注意。先に増加させてから割り振るのではない。
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*ダメージを増加させるような[[置換効果]]([[ラースの灼熱洞/Furnace of Rath]]など)がある場合、その効果が適用されるのは、通常通りにダメージを割り振った後である点に注意。先に増加させてから割り振るのではない。
 
**例えばラースの灼熱洞がある状況で、パワー4のトランプル・クリーチャーがタフネス5のクリーチャーにブロックされたとき、「倍のパワー8と考えて、クリーチャーに5点、プレイヤーに残り3点」というわけではない。4点をクリーチャーに割り振り、その後それを2倍にする。
 
**例えばラースの灼熱洞がある状況で、パワー4のトランプル・クリーチャーがタフネス5のクリーチャーにブロックされたとき、「倍のパワー8と考えて、クリーチャーに5点、プレイヤーに残り3点」というわけではない。4点をクリーチャーに割り振り、その後それを2倍にする。
 
**同様に、同じ条件でタフネス1のクリーチャーにブロックされたときも、「クリーチャーに1点、プレイヤーに残り7点」ではなく、クリーチャーに1点、プレイヤーに3点を割り振り、その後でそれらを2倍にする。
 
**同様に、同じ条件でタフネス1のクリーチャーにブロックされたときも、「クリーチャーに1点、プレイヤーに残り7点」ではなく、クリーチャーに1点、プレイヤーに3点を割り振り、その後でそれらを2倍にする。
  
*[[バンド]]や、複数の攻撃クリーチャーをブロックできるクリーチャーなどによってトランプルを持つクリーチャーと持たないクリーチャーが同じクリーチャーでブロックされた場合、トランプルによる防御プレイヤーへのダメージを多くするように割り振ってよい。
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*[[バンド]]や[[複数のクリーチャーをブロックするカード]]によって、トランプルを持つクリーチャーと持たないクリーチャーが同じクリーチャーにブロックされた場合、トランプルによる防御プレイヤーへのダメージを多くするように割り振ってよい。
 
**たとえば、「2/2・バンドを持つクリーチャー」と「5/5・トランプルを持つクリーチャー」がバンドを組んで攻撃し、「3/3・クリーチャー」にブロックされた場合、攻撃側は以下のどちらを行なっても適正である(普通は前者だろう)。
 
**たとえば、「2/2・バンドを持つクリーチャー」と「5/5・トランプルを持つクリーチャー」がバンドを組んで攻撃し、「3/3・クリーチャー」にブロックされた場合、攻撃側は以下のどちらを行なっても適正である(普通は前者だろう)。
 
**#「2/2・バンドクリーチャーが与える2ダメージ」と「5/5・トランプルクリーチャーが与える1ダメージ」をクリーチャーに割り振り、4ダメージをプレイヤーに割り振る。
 
**#「2/2・バンドクリーチャーが与える2ダメージ」と「5/5・トランプルクリーチャーが与える1ダメージ」をクリーチャーに割り振り、4ダメージをプレイヤーに割り振る。
 
**#「5/5・トランプルクリーチャーが与える3ダメージ」をクリーチャーに割り振り、2ダメージをプレイヤーに割り振り、「2/2・バンドクリーチャーが与える2ダメージ」は普通にクリーチャーに割り振る。
 
**#「5/5・トランプルクリーチャーが与える3ダメージ」をクリーチャーに割り振り、2ダメージをプレイヤーに割り振り、「2/2・バンドクリーチャーが与える2ダメージ」は普通にクリーチャーに割り振る。
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**プレインズウォーカー越えトランプルを持つクリーチャーと持たないクリーチャーが同じプレインズウォーカーを攻撃した場合も同様。
  
 
==その他==
 
==その他==
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**[[ラースの灼熱洞/Furnace of Rath]]がルール変更の原因の1つ。上記した「余剰分を再割り振り」している点が争点で、「割り振り時にダメージが2倍」となる灼熱洞の効果が2回適用されてしまい、多くの場合、通すよりもブロックした方がダメージが大きくなってしまうという問題が起きていた。
 
**[[ラースの灼熱洞/Furnace of Rath]]がルール変更の原因の1つ。上記した「余剰分を再割り振り」している点が争点で、「割り振り時にダメージが2倍」となる灼熱洞の効果が2回適用されてしまい、多くの場合、通すよりもブロックした方がダメージが大きくなってしまうという問題が起きていた。
 
*[[常磐木]]能力のひとつとしてさまざまな[[エキスパンション]]に登場する定番能力ではあるが、ルール上複雑であるため、[[第6版]]から[[第8版]]までの間は基本セットに採録されなかった。とはいえ、感覚的には分かりやすいものなので問題ないと判断されたのか、[[第9版]]でプロテクションとともに復活している。
 
*[[常磐木]]能力のひとつとしてさまざまな[[エキスパンション]]に登場する定番能力ではあるが、ルール上複雑であるため、[[第6版]]から[[第8版]]までの間は基本セットに採録されなかった。とはいえ、感覚的には分かりやすいものなので問題ないと判断されたのか、[[第9版]]でプロテクションとともに復活している。
*[[イコリア:巨獣の棲処]]ではトランプルのルールが拡大される形で[[余剰ダメージ]]のルールが定義され、同能力を持てない[[火力]][[呪文]]もダメージを'''貫通'''できるようになった([[炎の氾濫/Flame Spill]]<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033938/ 『イコリア:巨獣の住処』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)]([[Daily MTG]] 2020年4月13日)</ref>。
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*[[イコリア:巨獣の棲処]]ではトランプルのルールが拡大される形で[[余剰のダメージ]]のルールが定義され、同能力を持てない[[火力]][[呪文]]もダメージを'''貫通'''できるようになった([[炎の氾濫/Flame Spill]]など)<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033938/ 『イコリア:巨獣の住処』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)]([[Daily MTG]] 2020年4月13日)</ref>。
*接死と相互作用するが、トランプルと接死を一緒に持つカードは[[石塚の放浪者/Cairn Wanderer]]のようなキーワード能力をすべて得られるタイプのカード以外は存在しない<ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0018183/ 「お電話ありがとうございます」](Making Magic 2016年12月12日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
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*トランプルを持つことを参照するカードとして、[[クローサの英雄、ストーンブラウ/Stonebrow, Krosan Hero]]、[[絡め汁/Tanglesap]]、[[ムウォンヴーリーの獣記し/Mwonvuli Beast Tracker]]、[[強行突破/Ram Through]]、[[角突きの導師/Hornbash Mentor]]、[[クオーツウッドの壊し屋/Quartzwood Crasher]]、[[貫禄ある野生眷者/Proud Wildbonder]]、[[時を超えた英雄、ミンスクとブー/Minsc & Boo, Timeless Heroes]]が存在する。
*簡易版として、「[[スーパートランプル]]」と呼ばれる能力がある。こちらはキーワード能力ではない。
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*接死と相互作用するが、トランプルと接死を一緒に持つカードは[[石塚の放浪者/Cairn Wanderer]]のようなキーワード能力をすべて得られるタイプのカード以外は存在しない<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0018183/ 「お電話ありがとうございます」](Making Magic 2016年12月12日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
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*簡易版として、「[[スーパートランプル]]」と呼ばれる能力がある。こちらはキーワード能力ではなく、またトランプルと上位互換・下位互換の関係にない。
 
*Trampleは「踏み荒らす・蹂躙する」という意味。
 
*Trampleは「踏み荒らす・蹂躙する」という意味。
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*[[2024年]]11月の[[ファウンデーションズ]]発売に伴う総合ルール更新で[[ダメージ割り振り順]]が廃止されるまで、戦闘ダメージの割り振りはトランプルに近かった。
  
 
==参考==
 
==参考==

2024年11月10日 (日) 17:19時点における最新版

トランプル/Trample
種別 常在型能力
登場セット 多数
CR CR:702.19

トランプル/Trampleは、マジック初期から存在するキーワード能力攻撃クリーチャー戦闘ダメージ割り振りを変更する常在型能力である。


Yavimaya Wurm / ヤヴィマヤのワーム (4)(緑)(緑)
クリーチャー — ワーム(Wurm)

トランプル(攻撃しているこのクリーチャーは余剰の戦闘ダメージをそれが攻撃しているプレイヤーかプレインズウォーカーに与えることができる。)

6/4


Thrasta, Tempest's Roar / 大嵐の咆哮、スラスタ (10)(緑)(緑)
伝説のクリーチャー — 恐竜(Dinosaur)

この呪文を唱えるためのコストは、これ以外でこのターンに唱えられた呪文1つにつき(3)少なくなる。
トランプル、速攻
プレインズウォーカー越えトランプル(このクリーチャーは余剰の戦闘ダメージを、これが攻撃しているプレインズウォーカーのコントローラーに与えることができる。)
大嵐の咆哮、スラスタがこのターンに戦場に出たのであるかぎり、これは呪禁を持つ。

7/7

[編集] 定義

トランプルを持つ攻撃クリーチャーのコントローラーは、まずそれをブロックしたクリーチャーダメージを割り振る。それらのブロック・クリーチャーすべてに致死ダメージが割り振られた場合、攻撃クリーチャーのコントローラーは余剰のダメージをブロック・クリーチャーと防御プレイヤー、または攻撃しているプレインズウォーカー、または攻撃しているバトルに選んで割り振る。致死ダメージを割り振られたかどうかのチェック時には、そのクリーチャーが負っているダメージや同時に与えられる他のクリーチャーからのダメージも考慮に入れるが、実際に与えられるダメージの量を変化させ得る能力効果は考慮に入れない。コントローラーはそれらのクリーチャーすべてに致死ダメージを割り振る必要はないが、その場合には防御プレイヤーやプレインズウォーカーやバトルにはダメージを割り振ることはできない。

トランプルを持つ攻撃クリーチャーがブロックされ、しかし戦闘ダメージを割り振る段階でブロック・クリーチャーがいなければ、その戦闘ダメージはすべて攻撃した先のプレイヤーやプレインズウォーカーやバトルに割り振られる。

トランプルを持つクリーチャーがプレインズウォーカーを攻撃した場合、そのプレインズウォーカーが戦場を離れていたり、その忠誠度以上の戦闘ダメージが割り振れる状態であっても、戦闘ダメージを防御プレイヤーに割り振ることはできない。バトルについても同様。

[編集] プレインズウォーカー越えトランプル/Trample over planeswalkers

プレインズウォーカー越えトランプルはトランプルの変種である。以下の一点を除いてトランプルと同様に戦闘ダメージを割り振る。プレインズウォーカー越えトランプルを持つクリーチャーがプレインズウォーカーを攻撃して、攻撃しているプレインズウォーカーにその忠誠度に等しいダメージが割り振られた場合、攻撃クリーチャーのコントローラーは残りの余剰のダメージをブロック・クリーチャーと攻撃しているプレインズウォーカーとそのコントローラーに選んで割り振る。致死ダメージやプレインズウォーカーの忠誠度以上のダメージを割り振られたかどうかのチェック時には、そのクリーチャーが負っているダメージや同時に与えられる他のクリーチャーからのダメージも考慮に入れるが、実際に与えられるダメージの量を変化させ得る能力や効果は考慮に入れない。コントローラーはプレインズウォーカーへ忠誠度以上のダメージを割り振る必要は無いが、その場合にはそのプレインズウォーカーのコントローラーにはダメージを割り振ることはできない。

プレインズウォーカー越えトランプルを持つ攻撃クリーチャーがプレインズウォーカーを攻撃しブロックされ、しかし戦闘ダメージを割り振る段階でブロック・クリーチャーがいなければ、その戦闘ダメージは攻撃した先のプレインズウォーカーに割り振られ、余剰のダメージをそのプレインズウォーカーのコントローラーへ割り振ってよい。

プレインズウォーカー越えトランプルを持つクリーチャーがプレインズウォーカーを攻撃したが、そのプレインズウォーカーが戦場を離れていた場合、ブロック・クリーチャーすべてに致死ダメージを割り振ったなら、余剰のダメージを防御プレイヤーに割り振ってよい。

プレインズウォーカー越えトランプルを持つクリーチャーがプレインズウォーカーを攻撃しブロックされ、ブロック・クリーチャーも攻撃先のプレインズウォーカーもすべて戦場から離れていたなら、そのすべてのダメージをプレインズウォーカーのコントローラーに割り振ってよい。

  • 上記3パターンいずれの場合も、それは「そのプレイヤーを攻撃したイベントとしては扱われない。

[編集] 解説

攻撃クリーチャーがブロック・クリーチャーを踏み潰し、そのまま貫通して防御プレイヤーやプレインズウォーカーやバトルまで突っ込んでいくイメージの能力。プレインズウォーカー越えの場合はさらにプレインズウォーカーも貫通する。

通常はどんな大型クリーチャーであっても、ブロックさえすればそれを盾に身を守ることができるが、トランプルを持つ攻撃クリーチャーの場合はタフネスの小さいクリーチャーでブロック(チャンプブロック)してもあまり効果がない。定義上では回避能力ではないが、その性質から回避能力の一種として扱われる場合がある。

直感的にある程度ルールは理解しても、細かい運用になると初心者が混乱する能力。

どのにも存在するが、色の役割として特にが最も得意とするキーワード能力であり、が2番手である。

変種であるプレインズウォーカー越えトランプルはモダンホライゾン2で加わった。#定義のとおり通常のトランプルが持つ機能をすべて包含した上でさらなる貫通が任意で行えるため、能力としては通常のトランプルの上位互換

[編集] ルール

  • ブロック・クリーチャーすべてに致死ダメージを割り振ることは義務ではない。攻撃先にダメージを割り振らないのであれば、戦闘ダメージをダメージ割り振り順に基づいて自由に割り振ることができる。
  • 致死ダメージ」はルールで定義された概念であり、それに従う。
    • プロテクション破壊不能などによって「ダメージが軽減される」「ダメージを与えても死亡しない」状況でも、それは考慮しなくてよい。数値上そのクリーチャーのタフネス分のダメージを割り振れば、致死ダメージを割り振ったことになる。特に間違えやすい点であるので、注意すること。
    • ブロック・クリーチャーが既にダメージを受けている場合、それも考慮する。合計して致死ダメージに達する分だけクリーチャーに戦闘ダメージを割り振ればよい。一方、ブロックする側としては、すでにブロック・クリーチャーに与えられたダメージを取り除くことで、本体に通るダメージを減らすこともできることになる。
    • 攻撃クリーチャーが接死を持つ場合、0点でない戦闘ダメージはすべて致死ダメージとして扱う。ブロック・クリーチャーに1点でも戦闘ダメージを割り振れば、残りの戦闘ダメージをどのように割り振ってもよい。
  • トランプルを持つクリーチャーがブロックされ、なおかつそのブロック・クリーチャーが戦場に存在しないならば、すべての戦闘ダメージは防御プレイヤーやプレインズウォーカーやバトルに割り振られる。
  • プレイヤーに割り振ったダメージを、クリーチャーへのダメージを軽減する効果で減らすことはできない。ダメージが「貫通」するイメージではあるが、ルール上はあくまで割り振りが変わっているというだけである。
  • ダメージを増加させるような置換効果ラースの灼熱洞/Furnace of Rathなど)がある場合、その効果が適用されるのは、通常通りにダメージを割り振った後である点に注意。先に増加させてから割り振るのではない。
    • 例えばラースの灼熱洞がある状況で、パワー4のトランプル・クリーチャーがタフネス5のクリーチャーにブロックされたとき、「倍のパワー8と考えて、クリーチャーに5点、プレイヤーに残り3点」というわけではない。4点をクリーチャーに割り振り、その後それを2倍にする。
    • 同様に、同じ条件でタフネス1のクリーチャーにブロックされたときも、「クリーチャーに1点、プレイヤーに残り7点」ではなく、クリーチャーに1点、プレイヤーに3点を割り振り、その後でそれらを2倍にする。
  • バンド複数のクリーチャーをブロックするカードによって、トランプルを持つクリーチャーと持たないクリーチャーが同じクリーチャーにブロックされた場合、トランプルによる防御プレイヤーへのダメージを多くするように割り振ってよい。
    • たとえば、「2/2・バンドを持つクリーチャー」と「5/5・トランプルを持つクリーチャー」がバンドを組んで攻撃し、「3/3・クリーチャー」にブロックされた場合、攻撃側は以下のどちらを行なっても適正である(普通は前者だろう)。
      1. 「2/2・バンドクリーチャーが与える2ダメージ」と「5/5・トランプルクリーチャーが与える1ダメージ」をクリーチャーに割り振り、4ダメージをプレイヤーに割り振る。
      2. 「5/5・トランプルクリーチャーが与える3ダメージ」をクリーチャーに割り振り、2ダメージをプレイヤーに割り振り、「2/2・バンドクリーチャーが与える2ダメージ」は普通にクリーチャーに割り振る。
    • プレインズウォーカー越えトランプルを持つクリーチャーと持たないクリーチャーが同じプレインズウォーカーを攻撃した場合も同様。

[編集] その他

[編集] 参考

  1. 『イコリア:巨獣の住処』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)(Daily MTG 2020年4月13日)
  2. 「お電話ありがとうございます」(Making Magic 2016年12月12日 Mark Rosewater著)

引用:総合ルール 20231117.0

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