守護フェリダー/Felidar Guardian
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− | [[瞬速]]をもっていないため防御的には使えないが、パーマネントの[[カード・タイプ]]を問わず明滅できるため、他の[[ETB]]能力の再利用、[[ | + | [[瞬速]]をもっていないため防御的には使えないが、パーマネントの[[カード・タイプ]]を問わず明滅できるため、他の[[ETB]]能力の再利用、[[プレインズウォーカー]]の[[忠誠度能力]]の連続[[起動]]、[[土地]]を明滅させて1[[マナ]]浮かせるなど、汎用性は高い。 |
[[サヒーリ・ライ/Saheeli Rai]]と組み合わせれば[[速攻]]持ちの[[無限トークン]]。[[スタンダード]][[環境]]での2枚即死[[コンボ]]の成立は[[欠片の双子]]を思い起こさせる。まず[[つける]][[クリーチャー]]を展開させる必要のある[[欠片の双子/Splinter Twin]]と違い、サヒーリ・ライと守護フェリダーのどちらからでもコンボが始められることが強み。 | [[サヒーリ・ライ/Saheeli Rai]]と組み合わせれば[[速攻]]持ちの[[無限トークン]]。[[スタンダード]][[環境]]での2枚即死[[コンボ]]の成立は[[欠片の双子]]を思い起こさせる。まず[[つける]][[クリーチャー]]を展開させる必要のある[[欠片の双子/Splinter Twin]]と違い、サヒーリ・ライと守護フェリダーのどちらからでもコンボが始められることが強み。 | ||
− | スタンダードでは上述の[[コンボ]]を主軸に据えた[[サヒーリコンボ]]が早速[[ | + | スタンダードでは上述の[[コンボ]]を主軸に据えた[[サヒーリコンボ]]が早速[[トップメタ]]に登場した。サヒーリ以外にも[[ニッサの誓い/Oath of Nissa]]、[[ならず者の精製屋/Rogue Refiner]]、[[奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk]]など様々なパーマネントを明滅したが、[[アモンケット]]発売に先駆けて[[禁止カード]]に指定されその活躍をワンシーズンで終えることになった。 |
[[パイオニア]]でもサヒーリコンボは可能だったが、[[#禁止指定|後記]]の通りフォーマット制定から1ヵ月と経たず禁止カードに指定された。 | [[パイオニア]]でもサヒーリコンボは可能だったが、[[#禁止指定|後記]]の通りフォーマット制定から1ヵ月と経たず禁止カードに指定された。 | ||
− | [[モダン]] | + | [[モダン]]ではサヒーリのほか[[鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker]]でも即死コンボを形成することが可能。[[狩りに出るビビアン/Vivien on the Hunt]]の登場以降、このコンボを組み込んだ[[ビビアンポッド]]が成立している。 |
[[リミテッド]]では[[アドバンテージ]]を失わずに[[紛争]]条件を達成したり、[[光に目が眩む/Caught in the Brights]]や[[飛行機械による拘束/Thopter Arrest]]の対処先を変更したりと使い道は広い。前述のサヒーリコンボも[[カードプール]]運が良ければ可能であり、[[グランプリ]]の舞台で決まった例もある<ref>[http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gppra17/top-5-moments-2017-01-29 Top 5 Moments of Grand Prix Prague 2017]([[グランプリプラハ17]] イベントカバレージ)</ref>。 | [[リミテッド]]では[[アドバンテージ]]を失わずに[[紛争]]条件を達成したり、[[光に目が眩む/Caught in the Brights]]や[[飛行機械による拘束/Thopter Arrest]]の対処先を変更したりと使い道は広い。前述のサヒーリコンボも[[カードプール]]運が良ければ可能であり、[[グランプリ]]の舞台で決まった例もある<ref>[http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gppra17/top-5-moments-2017-01-29 Top 5 Moments of Grand Prix Prague 2017]([[グランプリプラハ17]] イベントカバレージ)</ref>。 | ||
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*本来の改訂時期以外に緊急で禁止されたカードは、スタンダードでは[[記憶の壺/Memory Jar]]以来およそ18年ぶりである。 | *本来の改訂時期以外に緊急で禁止されたカードは、スタンダードでは[[記憶の壺/Memory Jar]]以来およそ18年ぶりである。 | ||
*[[ブロール]]が開始された時点では、当時のスタンダード禁止カードリストに準拠するとして禁止カードに指定されたが、ルール改訂により[[2018年]]5月10日より禁止解除。サヒーリコンボが成立することは考慮されたものの、このカードと[[サヒーリ・ライ/Saheeli Rai]]をそれぞれ1枚しか投入できないことに加えて、2枚の[[固有色]]の関係上使用できる[[統率者]]も限られる(禁止解除からスタンダード[[落ちる|落ち]]まで、固有色が[[赤白青]]を含む統率者は[[永遠の大魔道師、ジョダー/Jodah, Archmage Eternal]]1枚だけ)のため、ブロールでは適正であると判断された<ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/0030579/ ブロールの展望]/[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/future-brawl-2018-05-10 The Future of Brawl](News 2018年5月10日 [[Gavin Verhey]]著)</ref>。 | *[[ブロール]]が開始された時点では、当時のスタンダード禁止カードリストに準拠するとして禁止カードに指定されたが、ルール改訂により[[2018年]]5月10日より禁止解除。サヒーリコンボが成立することは考慮されたものの、このカードと[[サヒーリ・ライ/Saheeli Rai]]をそれぞれ1枚しか投入できないことに加えて、2枚の[[固有色]]の関係上使用できる[[統率者]]も限られる(禁止解除からスタンダード[[落ちる|落ち]]まで、固有色が[[赤白青]]を含む統率者は[[永遠の大魔道師、ジョダー/Jodah, Archmage Eternal]]1枚だけ)のため、ブロールでは適正であると判断された<ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/0030579/ ブロールの展望]/[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/future-brawl-2018-05-10 The Future of Brawl](News 2018年5月10日 [[Gavin Verhey]]著)</ref>。 | ||
− | *禁止改定からわずか2日での追加の禁止は大いに波紋を呼び、特に24日の発表を受けてサヒーリコンボのパーツを買い、それらの暴落により大損をした[[プレイヤー]]からは怒りの声が上がった。[[渡辺雄也]]や[[市川ユウキ]]など[[プロプレイヤー]]からも苦言を呈する声が上がり<ref>[https://twitter.com/nabe1218/status/857424965523488770 渡辺雄也のTwitter]</ref><ref>[https://twitter.com/serra2020/status/857397190557286402 市川ユウキのTwitter]</ref>、中には守護フェリダーとサヒーリ・ライの購入者に対する返金対応を行うショップまで現れる異例の事態となった<ref>[https://twitter.com/DuelistsGuild/status/857408425541619713 Duelist'sGuildのTwitter]</ref>。 | + | *禁止改定からわずか2日での追加の禁止は大いに波紋を呼び、特に24日の発表を受けてサヒーリコンボのパーツを買い、それらの暴落により大損をした[[プレイヤー]]からは怒りの声が上がった。[[渡辺雄也]]や[[市川佑樹|市川ユウキ]]など[[プロプレイヤー]]からも苦言を呈する声が上がり<ref>[https://twitter.com/nabe1218/status/857424965523488770 渡辺雄也のTwitter]</ref><ref>[https://twitter.com/serra2020/status/857397190557286402 市川ユウキのTwitter]</ref>、中には守護フェリダーとサヒーリ・ライの購入者に対する返金対応を行うショップまで現れる異例の事態となった<ref>[https://twitter.com/DuelistsGuild/status/857408425541619713 Duelist'sGuildのTwitter]</ref>。 |
− | [[パイオニア]] | + | [[パイオニア]]においてもサヒーリコンボは高い勝率を誇り、[[メタゲーム]]の多様性を脅かしていたことから、[[2019年]]11月4日の禁止改定において禁止カードに指定された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/november-4-2019-pioneer-banned-announcement November 4, 2019 Pioneer Banned Announcement]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033338/ 2019年11月4日 パイオニア禁止告知]</ref>。 |
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+ | *[[Secret Lair Drop Series/2024年#The Beauty of the Beasts|Secret Lair Drop Series: The Beauty of the Beasts]] | ||
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2024年2月6日 (火) 11:49時点における最新版
クリーチャー — 猫(Cat) ビースト(Beast)
守護フェリダーが戦場に出たとき、あなたがコントロールする他のパーマネント1つを対象とする。あなたはそれを追放してもよい。そうしたなら、その後そのカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
1/4瞬速をもっていないため防御的には使えないが、パーマネントのカード・タイプを問わず明滅できるため、他のETB能力の再利用、プレインズウォーカーの忠誠度能力の連続起動、土地を明滅させて1マナ浮かせるなど、汎用性は高い。
サヒーリ・ライ/Saheeli Raiと組み合わせれば速攻持ちの無限トークン。スタンダード環境での2枚即死コンボの成立は欠片の双子を思い起こさせる。まずつけるクリーチャーを展開させる必要のある欠片の双子/Splinter Twinと違い、サヒーリ・ライと守護フェリダーのどちらからでもコンボが始められることが強み。
スタンダードでは上述のコンボを主軸に据えたサヒーリコンボが早速トップメタに登場した。サヒーリ以外にもニッサの誓い/Oath of Nissa、ならず者の精製屋/Rogue Refiner、奔流の機械巨人/Torrential Gearhulkなど様々なパーマネントを明滅したが、アモンケット発売に先駆けて禁止カードに指定されその活躍をワンシーズンで終えることになった。
パイオニアでもサヒーリコンボは可能だったが、後記の通りフォーマット制定から1ヵ月と経たず禁止カードに指定された。
モダンではサヒーリのほか鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breakerでも即死コンボを形成することが可能。狩りに出るビビアン/Vivien on the Huntの登場以降、このコンボを組み込んだビビアンポッドが成立している。
リミテッドではアドバンテージを失わずに紛争条件を達成したり、光に目が眩む/Caught in the Brightsや飛行機械による拘束/Thopter Arrestの対処先を変更したりと使い道は広い。前述のサヒーリコンボもカードプール運が良ければ可能であり、グランプリの舞台で決まった例もある[1]。
[編集] 禁止指定
2017年4月24日の禁止改定発表[2]からわずか2日後の4月26日、4月28日発効(Magic Onlineでは4月27日発効)で、急遽スタンダードの禁止カードに追加で指定された。公式での発売日よりも早くアモンケットがリリースされたMagic Onlineでサヒーリコンボの支配率が高くなりすぎたことに加えて、4月24日の改定発表に対するコミュニティ全体の意見を受けての判断であった[3]。
- 本来の改訂時期以外に緊急で禁止されたカードは、スタンダードでは記憶の壺/Memory Jar以来およそ18年ぶりである。
- ブロールが開始された時点では、当時のスタンダード禁止カードリストに準拠するとして禁止カードに指定されたが、ルール改訂により2018年5月10日より禁止解除。サヒーリコンボが成立することは考慮されたものの、このカードとサヒーリ・ライ/Saheeli Raiをそれぞれ1枚しか投入できないことに加えて、2枚の固有色の関係上使用できる統率者も限られる(禁止解除からスタンダード落ちまで、固有色が赤白青を含む統率者は永遠の大魔道師、ジョダー/Jodah, Archmage Eternal1枚だけ)のため、ブロールでは適正であると判断された[4]。
- 禁止改定からわずか2日での追加の禁止は大いに波紋を呼び、特に24日の発表を受けてサヒーリコンボのパーツを買い、それらの暴落により大損をしたプレイヤーからは怒りの声が上がった。渡辺雄也や市川ユウキなどプロプレイヤーからも苦言を呈する声が上がり[5][6]、中には守護フェリダーとサヒーリ・ライの購入者に対する返金対応を行うショップまで現れる異例の事態となった[7]。
パイオニアにおいてもサヒーリコンボは高い勝率を誇り、メタゲームの多様性を脅かしていたことから、2019年11月4日の禁止改定において禁止カードに指定された[8]。
[編集] 開発秘話
明滅系のカードは用途が広く便利な反面、コンボの種になるということで開発の段階で十分注意されるのが常である。守護フェリダーについてはこれ自身が2枚ともう1枚のカード(例えば敬虔な福音者/Pious Evangel)の合計3枚で無限コンボが成立することは考慮されたものの、危険ではないと考えられていた。しかしサヒーリ・ライの存在を見落としており、有用カード2枚で成立する強力なコンボがスタンダード環境に放たれてしまったのである。Sam Stoddardはもし開発段階で気が付いていれば、能力の対象を「クリーチャーかアーティファクト」に限定していただろうと語っている[9]。
[編集] 脚注
- ↑ Top 5 Moments of Grand Prix Prague 2017(グランプリプラハ17 イベントカバレージ)
- ↑ April 24, 2017 Banned and Restricted Announcement/2017年4月24日 禁止制限告知
- ↑ Addendum to April 24, 2017 Banned and Restricted Announcement/2017年4月24日 禁止制限告知への追加
- ↑ ブロールの展望/The Future of Brawl(News 2018年5月10日 Gavin Verhey著)
- ↑ 渡辺雄也のTwitter
- ↑ 市川ユウキのTwitter
- ↑ Duelist'sGuildのTwitter
- ↑ November 4, 2019 Pioneer Banned Announcement/2019年11月4日 パイオニア禁止告知
- ↑ M-Files: Aether Revolt, Part 1/Mファイル『霊気紛争』編・パート1(Latest Developments 2017年2月3日 Sam Stoddard著)
[編集] 参考
- 一時的に追放するカード
- フェリダー/Felidar(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:霊気紛争 - アンコモン
- Secret Lair Drop Series: The Beauty of the Beasts