トリコロール
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− | '''トリコロール'''(''Tricolore'')は、[[ | + | '''トリコロール'''(''Tricolore'')は、[[青赤白]]で組まれた[[デッキ]]の総称。マジックにおける「3つの色の組み合わせ」の通称としては最も古い。 |
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==概要== | ==概要== | ||
− | + | [[青白コントロール|青白]]タイプと比較すると、[[軽い]][[火力]]によって序盤の[[クリーチャー]][[除去]]が楽になると共にトドメの一撃も可能という打撃力向上の利点がある。また[[青赤コントロール|青赤]]の[[カウンターバーン]]と比較すると、[[神の怒り/Wrath of God]]によってクリーチャーへの対応が楽になり、[[エンチャント]][[破壊]]も可能になるという利点がある。そういったことから、極端な[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]][[メタる|メタ]]を可能にする[[デッキタイプ]]である。そのため特に[[コントロール (デッキ)|コントロール]]色が強いデッキをこう呼ぶことが多い。 | |
− | [[ | + | [[3CW]]や[[Star Spangled Slaughter]]など[[クリーチャー]]による[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]要素が強いものは'''トリコビート'''と呼ばれる。[[アポカリプス]]期には[[Raka Deck Wins|ラッカ]]とも呼ばれた。 |
− | + | [[赤]]が[[白]]と[[青]]の[[対抗色]]のため[[土地]]の[[マナ基盤]]を安定させることが難しく、優秀な[[多色土地]]によって成立することが多い。 | |
[[ステロイド]]と同じく、この色の組み合わせにこだわりを持つ愛好者が多いことで知られる。 | [[ステロイド]]と同じく、この色の組み合わせにこだわりを持つ愛好者が多いことで知られる。 | ||
− | == | + | *「3つの色の組み合わせ」の通称としては、[[カード名]]や[[背景世界/ストーリー用語]]に由来していない唯一の呼び方である。他の通称は、[[インベイジョン・ブロック]]由来の呼称([[青黒赤|クローシスカラー]]など)、[[アラーラの断片ブロック]]由来の呼称([[緑白青|バントカラー]]など)、[[タルキール覇王譚ブロック]]由来の呼称([[黒緑白|アブザンカラー]]など)が一般的である。 |
− | [[基本セット2010]] | + | *トリコロールとはフランス語で「3色」を意味するが、この単語自体が元々フランスの国旗の色に由来しており、またフランス国旗そのものを「トリコロール(トリコローレ)」と呼ぶことも多い。[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]以外の場面でも、「トリコロール」と言えば赤白青の3色の組み合わせを指す。 |
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+ | ==ラヴニカのギルド~基本セット2021期== | ||
+ | [[エルドレインの王権]]から[[創案の火/Fires of Invention]]を獲得したことで、[[プレインズウォーカー・コントロール]]が強化されたほか、新たに[[ミッドレンジ]]系の[[デッキ]]も登場した。'''ジェスカイ・ファイアーズ''' (''Jeskai Fires'') と総称される。 | ||
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+ | {{#card:Fires of Invention}} | ||
+ | {{#card:Sphinx of Foresight}} | ||
+ | {{#card:Cavalier of Flame}} | ||
+ | |||
+ | 詳細は[[創案の火#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|創案の火]]を参照。 | ||
+ | |||
+ | ==イクサラン・ブロック~基本セット2020期== | ||
+ | [[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]をテーマとする[[灯争大戦]]の参入により、[[青赤白]]の[[プレインズウォーカー・コントロール]]が登場した。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Teferi, Time Raveler}} | ||
+ | {{#card:Sarkhan the Masterless}} | ||
+ | |||
+ | [[次元間の標/Interplanar Beacon]]から[[時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler]]や[[覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils]]などのプレインズウォーカーを連打し、[[ライフ]]を[[回復]]しながら[[ゲーム]]を掌握。最後は[[主無き者、サルカン/Sarkhan the Masterless]]でこれらを[[クリーチャー化]]して勝負を決める。 | ||
+ | |||
+ | 同環境の[[青白コントロール/スタンダード/イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身+灯争大戦期|アゾリウス・フレンズ]]や[[青白黒コントロール#イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身+灯争大戦期|エスパー・フレンズ]]と比較すると、サルカンや[[赤]]の[[火力]]を採用できる点で勝る。 | ||
+ | |||
+ | [[基本セット2020]]参入後は新たに[[目覚めた猛火、チャンドラ/Chandra, Awakened Inferno]]などを獲得した。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルレシピ=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[StarCityGames.com]] Syracuse Standard Open 優勝([http://www.starcitygames.com/events/180519_syracuse.html 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Zan Syed]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]]+[[ラヴニカの献身]]+[[灯争大戦]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df319211}} | ||
+ | ==イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身期== | ||
+ | [[ラヴニカの献身]]参入後は[[青白黒コントロール#イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身期|エスパー・コントロール]]が[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]の主流となったものの、こちらも少数存在している。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Absorb}} | ||
+ | {{#card:Niv-Mizzet, Parun}} | ||
+ | |||
+ | ラヴニカの献身からは新たに[[神聖なる泉/Hallowed Fountain]]や[[吸収/Absorb]]などを獲得した。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルレシピ=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリ京都19]] ベスト4([https://mtg-jp.com/coverage/mfkyo19/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[加藤健介]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]]+[[ラヴニカの献身]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df319125}} | ||
+ | ==イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド期== | ||
+ | 環境屈指の[[パワーカード]]である[[ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria]]に加え、[[ラヴニカのギルド]]から[[ボロス軍/Boros Legion]]や[[イゼット団/The Izzet League]]の[[カード]]群を獲得したことで、[[青赤白]]のものが[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]の主流となった。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Deafening Clarion}} | ||
+ | {{#card:Teferi, Hero of Dominaria}} | ||
+ | {{#card:Expansion+Explosion}} | ||
+ | |||
+ | [[イオン化/Ionize]]などの[[打ち消す|打ち消し]]、[[封じ込め/Seal Away]]などの[[単体除去]]、[[轟音のクラリオン/Deafening Clarion]]などの[[全体除去]]で[[対戦相手]]の脅威を対処し、[[土地]]が伸びたらテフェリーや[[発展+発破/Expansion+Explosion|発破/Explosion]]で[[手札]]を補充する。 | ||
+ | |||
+ | [[フィニッシャー]]は[[弾けるドレイク/Crackling Drake]]や[[パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun]]など。[[火力]]を勝ち手段に据えた[[ノンクリーチャー]]型も存在する。 | ||
+ | |||
+ | ===地図ミゼット型=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリミルウォーキー18]] 優勝 ([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpmil18/top-8-decklists-2018-11-18 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Adrian Sullivan]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df318950}} | ||
+ | *[[クリーチャー]]を多めに採用したタイプ。[[宝物の地図/Treasure Map]]による[[マナ加速]]から[[パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun]]を繰り出し、[[潜水/Dive Down]]で守る動きを狙う。 | ||
+ | |||
+ | ===ノンクリーチャー型=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[ワールド・マジック・カップ18]] 団体戦優勝 ([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/2018wmc/top-8-team-decklists-2018-12-15 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/wmc18/decklist/0031579/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Arnaud Hocquemiller]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[チーム戦|チーム共同デッキ構築]][[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df318951}} | ||
+ | *[[メインデッキ]]を[[ノンクリーチャー]]にしたタイプ。[[火による戦い/Fight with Fire]]を[[キッカー]]で[[唱える|唱え]]、[[発展+発破/Expansion+Explosion|発展/Expansion]]で[[コピー]]して勝負を決める。 | ||
+ | |||
+ | ===ミッドレンジ型=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[The Finals18]] ベスト8 ([https://mtg-jp.com/coverage/finals18/decklist/0031615/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[大谷哲哉]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df318957}} | ||
+ | *クリーチャーを多数採用した[[ミッドレンジ]]型。 | ||
+ | |||
+ | ==カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019期== | ||
+ | [[ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria]]のために[[白]]を[[タッチ]]した、[[青赤]]系の[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]が存在する。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Harnessed Lightning}} | ||
+ | {{#card:Teferi, Hero of Dominaria}} | ||
+ | |||
+ | [[中略/Syncopate]]や[[不許可/Disallow]]などの[[打ち消す|打ち消し]][[呪文]]、[[マグマのしぶき/Magma Spray]]や[[蓄霊稲妻/Harnessed Lightning]]などの[[火力]]呪文で1対1交換を繰り返し、[[土地]]が伸びたらテフェリーや[[天才の片鱗/Glimmer of Genius]]で[[手札]]を補充する。[[フィニッシャー]]は[[奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk]]など。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルレシピ=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリシンガポール18]] ベスト8 ([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsin18/top-8-decklists-2018-06-24 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/gpsin18/decklist/0030736/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[玉田遼一]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[カラデシュ・ブロック]]+[[アモンケット・ブロック]]+[[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df318600}} | ||
+ | *蓄霊稲妻・天才の片鱗・[[霊気拠点/Aether Hub]]との[[エネルギー・カウンター|エネルギー]]・[[シナジー]]を有する[[つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso]]を採用しているのが特徴。 | ||
+ | *[https://mtg-jp.com/coverage/gpsin18/article/0030728/ 使用者本人による解説]も参照。 | ||
+ | |||
+ | ==戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期== | ||
+ | [[赤白青|青白赤]]3[[色]]の[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]が存在する。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Radiant Flames}} | ||
+ | {{#card:Torrential Gearhulk}} | ||
+ | |||
+ | [[蓄霊稲妻/Harnessed Lightning]]などの[[火力]]、[[停滞の罠/Stasis Snare]]などの[[単体除去]]、[[虚空の粉砕/Void Shatter]]などの[[打ち消す|打ち消し]]で1対1交換を繰り返し、並んだ[[クリーチャー]]は[[光輝の炎/Radiant Flames]]や[[燻蒸/Fumigate]]などの[[全体除去]]で一掃するのが基本戦略。[[天才の片鱗/Glimmer of Genius]]の[[エネルギー・カウンター|エネルギー]]補充により、蓄霊稲妻で[[大型クリーチャー]]を[[除去]]することもできる。 | ||
+ | |||
+ | [[フィニッシャー]]は[[奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk]]や[[さまよう噴気孔/Wandering Fumarole]]など。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルレシピ=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[プロツアー「カラデシュ」]] 準優勝 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptkld 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/ptkld16/# 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Carlos Romao]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[戦乱のゼンディカー・ブロック]]+[[イニストラードを覆う影ブロック]]+[[カラデシュ]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df317452}} | ||
+ | ==タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期== | ||
+ | [[#テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|前環境]]の'''ジェスカイアグロ'''(''Jeskai Aggro'')が引き続き存在する。特に[[フェッチランド]]+[[バトルランド]]の組み合わせにより[[色]]を増やすのが容易になったため、'''ダークジェスカイ'''(''Dark Jeskai'')、'''ジェスカイブラック'''(''Jeskai Black'')などと呼ばれる[[タッチ]][[黒]]のタイプが主流になっている。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Mantis Rider}} | ||
+ | {{#card:Crackling Doom}} | ||
+ | |||
+ | [[カマキリの乗り手/Mantis Rider]]を中心とする[[攻撃]]を[[火力]]や[[単体除去]]でサポートし、[[ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy]]や[[時を越えた探索/Dig Through Time]]などで[[アドバンテージ]]を稼ぐ基本戦略は前[[環境]]と同じ。 | ||
+ | |||
+ | タッチ黒のタイプは[[クリーチャー]][[除去]]と[[本体]][[火力]]を兼ねる[[はじける破滅/Crackling Doom]]のほか、[[コラガンの命令/Kolaghan's Command]]や[[黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang]]などが採用される。一方[[赤白青|青赤白]]3色のタイプは、[[白]]の除去や[[ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar]]などが採用される。 | ||
+ | |||
+ | [[ゲートウォッチの誓い]]からは[[ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet]]などを獲得した。 | ||
+ | |||
+ | *[[トークン]]生成手段を多用する'''ジェスカイトークン'''(''Jeskai Tokens'')と呼ばれる[[デッキ]]については[[赤白青トークン#タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期|赤白青トークン]]を参照。 | ||
+ | |||
+ | ===青赤白=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[プロツアー「戦乱のゼンディカー」]] 準優勝 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptbfz 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/ptbfz15/# 参考]) | ||
+ | **使用者:[[玉田遼一]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[タルキール覇王譚ブロック]]+[[マジック・オリジン]]+[[戦乱のゼンディカー]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df314920}} | ||
+ | *戦乱のゼンディカー参入後(ローテーション直後)の青赤白3色のタイプ。 | ||
+ | |||
+ | ===タッチ黒、初期型=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリケベックシティ15]] 優勝 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpqc15 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Daniel Lanthier]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[タルキール覇王譚ブロック]]+[[マジック・オリジン]]+[[戦乱のゼンディカー]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df315027}} | ||
+ | *戦乱のゼンディカー参入後のタッチ黒のタイプ。[[オジュタイの命令/Ojutai's Command]]の[[リアニメイト]][[対象]]にもなる[[竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast]]が採用されている。 | ||
+ | |||
+ | ===タッチ黒、ゲートウォッチの誓い後=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリヒューストン16]] 準優勝 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gphou16 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Andrew Cuneo]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[タルキール覇王譚ブロック]]+[[マジック・オリジン]]+[[戦乱のゼンディカー・ブロック]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df316732}} | ||
+ | *ゲートウォッチの誓い参入後のタッチ黒のタイプ。 | ||
+ | |||
+ | ==テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期== | ||
+ | [[タルキール覇王譚]]で強力な[[ジェスカイ道/The Jeskai Way]]の[[カード]]群が登場したことにより、それらを用いる[[赤白青|青赤白]]の[[ビート・コントロール]]が組まれるようになった。呼称は'''ジェスカイアグロ'''(''Jeskai Aggro'')、'''ジェスカイテンポ'''(''Jeskai Tempo'')、'''ジェスカイウィンズ'''(''Jeskai Wins'')、'''ジェスカイファイアワークス'''(''Jeskai Fireworks'')など様々で、[[重い|重め]]の構成のものは'''ジェスカイミッドレンジ'''(''Jeskai Midrange'')とも呼ばれる。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Mantis Rider}} | ||
+ | {{#card:Ojutai's Command}} | ||
+ | |||
+ | [[カマキリの乗り手/Mantis Rider]]や[[ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster]]などの[[クリーチャー]]を、[[ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm]]や各種[[火力]][[呪文]]でバックアップするのが基本戦略。 | ||
+ | |||
+ | [[プロツアー「タルキール覇王譚」]]では使用率1位となり([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptktk/pro-tour-khans-tarkir-day-1-metagame-breakdown-2014-10-10 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/ptktk14/article/011350/# 翻訳])、Top8に3人を送り込んだ。それからしばらくは[[メタゲーム|メタ]]の一角として活躍したものの、構成の近い[[赤白青トークン#テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|ジェスカイトークン]]や[[白赤ビートダウン#テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|赤白アグロ]]の台頭に伴い、使用率は低下した。 | ||
+ | |||
+ | [[タルキール龍紀伝]]参入後は逆に赤白アグロの使用率が激減し、タルキール龍紀伝から[[オジュタイの命令/Ojutai's Command]]、[[マジック・オリジン]]から[[ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy]]などを獲得したこともあって、[[環境]]に一定数存在し続けている。 | ||
+ | |||
+ | *[[トークン]]生成手段を多用する'''ジェスカイトークン'''(''Jeskai Tokens'')と呼ばれる[[デッキ]]については[[赤白青トークン#テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|赤白青トークン]]を参照。 | ||
+ | *[[英雄的]]と[[対象]]を取る呪文の[[シナジー]]を中心とした'''ジェスカイヒロイック'''(''Jeskai Heroic'')と呼ばれるデッキについては[[青白英雄的#スタンダード|青白英雄的]]を参照。 | ||
+ | |||
+ | ===初期型=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[プロツアー「タルキール覇王譚」]] 準優勝 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptktk 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/ptktk14/# 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Shaun McLaren]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[基本セット2015]]+[[テーロス・ブロック]]+[[タルキール覇王譚]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df312158}} | ||
+ | *タルキール覇王譚参入直後の初期型。 | ||
+ | |||
+ | ===マジック・オリジン後=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリロンドン15]] ベスト4 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gplon15 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Bill Chronopoulos]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[基本セット2015]]+[[マジック・オリジン]]+[[テーロス・ブロック]]+[[タルキール覇王譚ブロック]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df314284}} | ||
+ | *マジック・オリジン参入後のタイプ。 | ||
+ | |||
+ | ==ラヴニカへの回帰ブロック構築== | ||
+ | 同[[環境]]の[[青白コントロール/ブロック構築/ラヴニカへの回帰|青白コントロール]]に[[赤]]を足した亜種が存在する。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Sphinx's Revelation}} | ||
+ | {{#card:Assemble the Legion}} | ||
+ | |||
+ | [[至高の評決/Supreme Verdict]]、[[思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought]]、[[スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation]]を中心とする基本構成は青白コントロールと同じ。赤を足したことで[[変化+点火/Turn+Burn]]、[[対抗変転/Counterflux]]、[[軍勢の集結/Assemble the Legion]]などが使えるようになっている。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルレシピ=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[プロツアー「ドラゴンの迷路」]] ベスト8 ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/ptdgm13/welcome 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/ptdgm/# 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Andrew Shrout]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[ラヴニカへの回帰ブロック構築]]([[ラヴニカへの回帰]]+[[ギルド門侵犯]]+[[ドラゴンの迷路]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df310426}} | ||
+ | *[[サイドボード]]の[[ラクドスの復活/Rakdos's Return]]のために[[黒]]が[[タッチ]]されている。 | ||
+ | |||
+ | ==イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期== | ||
+ | 2種類の[[赤白青|青白赤]][[クロック・パーミッション]]が存在する。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Snapcaster Mage}} | ||
+ | {{#card:Searing Spear}} | ||
+ | |||
+ | [[瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage]]や[[修復の天使/Restoration Angel]]などの[[クロック]]を[[火力]]や[[打ち消す|カウンター]]でサポートする動きは同じだが、[[聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft]]を[[メインデッキ]]から採用しているなど攻撃的・[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]的な要素が強いものは'''トリコトラフト'''(''UWR Geist'')、[[全体除去]]をメインデッキから採用しているなど防御的・[[コントロール (デッキ)|コントロール]]的な要素が強いものは'''トリコフラッシュ'''(''UWR Flash'')と呼ばれる。詳細は[[トリコトラフト]]、[[フラッシュ]]を参照。 | ||
+ | |||
+ | またこれとは別に、少数の[[フィニッシャー]]を勝ち手段に据えた、純正コントロールタイプの青白赤[[デッキ]]も存在する。 | ||
+ | |||
+ | *この3種類のデッキは共通するパーツも多く、境界線は曖昧。トリコトラフトとトリコフラッシュをまとめて扱ったり、トリコフラッシュと青白赤コントロールをまとめて'''UWR Control'''と呼んだりすることがある。 | ||
+ | |||
+ | ==イニストラード・ブロック構築== | ||
+ | [[イニストラード・ブロック構築]]では、同[[環境]]の[[青白奇跡コントロール#イニストラード・ブロック構築|青白奇跡コントロール]]に[[赤]]を足して組まれる。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Terminus}} | ||
+ | {{#card:Tamiyo, the Moon Sage}} | ||
+ | {{#card:Bonfire of the Damned}} | ||
+ | |||
+ | [[終末/Terminus]]などの[[奇跡]][[呪文]]を多用して[[戦場]]を掌握する基本方針は変わらない。赤を足す利点は、[[軽い|軽量]][[火力]]を採用することで序盤を凌ぎやすく小回りが利くことと、環境屈指の[[パワーカード]]・[[忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned]]を最大限に活用できる点である。その分純正2色に比べて[[マナ基盤]]などの安定性で劣るのは否めない。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルレシピ=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリアナハイム12]] ベスト4 ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpana12/welcome 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Eric Froehlich]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[イニストラード・ブロック構築]]([[イニストラード]]+[[闇の隆盛]]+[[アヴァシンの帰還]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df307358}} | ||
+ | ==ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期== | ||
+ | [[青白コントロール|青白]]の[[Caw-Blade]]に[[赤]]を[[タッチ]]する形で組まれていた。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Squadron Hawk}} | ||
+ | {{#card:Jace, the Mind Sculptor}} | ||
+ | {{#card:Lightning Bolt}} | ||
+ | |||
+ | [[新たなるファイレクシア]]以降はCaw-Bladeに[[欠片の双子#スタンダード|欠片の双子]][[コンボ]]を搭載したものも登場した。 | ||
+ | |||
+ | ==アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期== | ||
+ | 同[[環境]]の[[青白コントロール/スタンダード/アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|青白コントロール]]に[[赤]]を[[タッチ]]した[[デッキ]]が存在する。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Jace, the Mind Sculptor}} | ||
+ | {{#card:Gideon Jura}} | ||
+ | {{#card:Ajani Vengeant}} | ||
+ | |||
+ | [[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]、[[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]]、[[復讐のアジャニ/Ajani Vengeant]]の三大[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]の存在から'''プレインズウォーカー・コントロール'''(''Plainswalker Control'')の名で呼ばれる。 | ||
+ | |||
+ | [[対抗色]][[フェッチランド]]の存在により3[[色]]の[[マナ基盤]]の不安定性もある程度は解消されている。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルレシピ=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリ仙台10]] 準優勝 ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpsen10/welcome 参考]/[http://archive.mtg-jp.com/eventc/gpsd10/# 参考]) | ||
+ | **使用者:[[三原槙仁]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[アラーラの断片ブロック]]+[[ゼンディカー・ブロック]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df303069}} | ||
+ | *プレインズウォーカー・土地の影響で半分近くが[[レア]]という、[[札束]]デッキである。 | ||
+ | |||
+ | ==ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期== | ||
+ | [[基本セット2010]]で、汎用[[火力]][[稲妻/Lightning Bolt]]と優秀な[[フィニッシャー]][[悪斬の天使/Baneslayer Angel]]が登場したことにより、悪斬コントロールが出現。 | ||
{{#card:Baneslayer Angel}} | {{#card:Baneslayer Angel}} | ||
{{#card:Swans of Bryn Argoll}} | {{#card:Swans of Bryn Argoll}} | ||
− | + | 典型的なトリコロール、[[クリーチャー]][[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]の塊であり、全体除去が10枚以上も入っているため[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]には滅法強い。その上さらに[[威嚇の稲妻/Intimidation Bolt]]まで採用されることも少なくない。また火力との相性のよい[[ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll]]で爆発的な[[アドバンテージ]]を得られるのも特徴。威嚇の稲妻を自分のブリン・アーゴルの白鳥に使いながら、[[対戦相手]]を足止めするような[[ギミック]]がある。 | |
− | + | ||
− | + | ==時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期== | |
+ | [[青白コントロール|青白]]の[[ヒバリブリンク]]に[[コンボパーツ]]の[[大いなるガルガドン/Greater Gargadon]]などのために[[赤]]を[[タッチ]]した[[ジョイタイム]]が存在した。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Reveillark}} | ||
+ | {{#card:Momentary Blink}} | ||
+ | {{#card:Greater Gargadon}} | ||
+ | |||
+ | 詳細は[[ジョイタイム]]を参照のこと。 | ||
==ラヴニカ・ブロック期== | ==ラヴニカ・ブロック期== | ||
− | [[ | + | [[ラヴニカ・ブロック]]を含む[[スタンダード]]では、[[第9版]]の[[ペインランド]]とラヴニカ・ブロックの[[ショックランド]]により、トリコロールとしては珍しく安定性の高い[[マナ基盤]]を持つ。 |
肝心の中身についても[[稲妻のらせん/Lightning Helix]]や[[電解/Electrolyze]]などの汎用性の高い[[カード]]が追加された。 | 肝心の中身についても[[稲妻のらせん/Lightning Helix]]や[[電解/Electrolyze]]などの汎用性の高い[[カード]]が追加された。 | ||
32行: | 319行: | ||
[[プロツアーホノルル06]]では[[炎まといの天使/Firemane Angel]]で[[ズアーの運命支配/Zur's Weirding]]を維持する[[ズアーロック]]の一種・[[Angel Weirding]]が登場。 | [[プロツアーホノルル06]]では[[炎まといの天使/Firemane Angel]]で[[ズアーの運命支配/Zur's Weirding]]を維持する[[ズアーロック]]の一種・[[Angel Weirding]]が登場。 | ||
− | また[[時のらせん]]参入直後に、[[太陽拳]]の派生形として[[蘇生/Resurrection]]による[[リアニメイト]]要素を組み込んだ[[コントロール | + | また[[時のらせん]]参入直後に、[[太陽拳#ラヴニカ・ブロック期|太陽拳]]の派生形として[[蘇生/Resurrection]]による[[リアニメイト]]要素を組み込んだ[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]、[[昇竜拳]]が生まれる。 |
その後[[リアニメイト]]要素を外し、[[印鑑]]や[[バウンスランド]]で[[マナ加速]]して[[重い]]カードを連発する[[グッドスタッフ]]タイプの[[デッキ]]も組まれた(→下記サンプルレシピ) | その後[[リアニメイト]]要素を外し、[[印鑑]]や[[バウンスランド]]で[[マナ加速]]して[[重い]]カードを連発する[[グッドスタッフ]]タイプの[[デッキ]]も組まれた(→下記サンプルレシピ) | ||
− | [[一瞬の瞬き/Momentary Blink]]による[[ | + | [[一瞬の瞬き/Momentary Blink]]による[[ETB]][[能力]]使い回しエンジンを搭載したものもある(→[[ブリンク]])。 |
{{#card:Momentary Blink}} | {{#card:Momentary Blink}} | ||
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===サンプルレシピ=== | ===サンプルレシピ=== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **[[世界選手権06]] | + | **[[世界選手権06]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/worlds06ja/welcome 参考]) |
− | ** | + | **使用者:[[Tiago Chan]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[スタンダード]]([[第9版]]+[[ラヴニカ・ブロック]]+[[時のらせん]]) | **[[スタンダード]]([[第9版]]+[[ラヴニカ・ブロック]]+[[時のらせん]]) | ||
{{#MagicFactory:df300266}} | {{#MagicFactory:df300266}} | ||
+ | ==ミラディン・ブロック期== | ||
+ | [[ミラディン・ブロック]]期では、[[ほぞ]]を主体にした[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]、[[トイソルジャー]]が生まれる。 | ||
− | + | {{#card:Trinket Mage}} | |
+ | {{#card:Auriok Salvagers}} | ||
+ | {{#card:Pyrite Spellbomb}} | ||
+ | 詳細は[[トイソルジャー]]を参照のこと。 | ||
+ | |||
+ | ==インベイジョン・ブロック期== | ||
[[インベイジョン・ブロック]]期では、[[対抗色]]にフィーチャーした[[アポカリプス]]の登場で、対抗色[[ペインランド]]や優秀な[[火+氷/Fire+Ice]]などを獲得し、一気に完成度が高まった。 | [[インベイジョン・ブロック]]期では、[[対抗色]]にフィーチャーした[[アポカリプス]]の登場で、対抗色[[ペインランド]]や優秀な[[火+氷/Fire+Ice]]などを獲得し、一気に完成度が高まった。 | ||
56行: | 350行: | ||
{{#card:Lightning Angel}} | {{#card:Lightning Angel}} | ||
− | [[ゴブリンの塹壕/Goblin Trenches]]を[[フィニッシャー]]にした[[パーミッション]]型の[[トレンチ]]が主流だが、一部では[[ | + | [[ゴブリンの塹壕/Goblin Trenches]]を[[フィニッシャー]]にした[[パーミッション]]型の[[トレンチ]]が主流だが、一部では[[Star Spangled Slaughter]]などの[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン・デッキ]]も組まれた。 |
==ミラージュ・ブロック期== | ==ミラージュ・ブロック期== | ||
− | + | [[ミラージュ・ブロック]]期では、[[知られざる楽園/Undiscovered Paradise]]や[[宝石鉱山/Gemstone Mine]]などの強力な[[5色土地]]の追加で[[構築]]が容易になり、おもに[[コントロール (デッキ)|コントロール]]方面に活躍した。 | |
− | [[ミラージュ・ブロック]]期では、[[知られざる楽園/Undiscovered Paradise]]や[[宝石鉱山/Gemstone Mine]]などの強力な[[ | + | |
{{#card:Counterspell}} | {{#card:Counterspell}} | ||
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{{#card:Frenetic Efreet}} | {{#card:Frenetic Efreet}} | ||
− | [[パーミッション]] | + | [[パーミッション]]型のデッキについては[[World Championship Decks 1997]]も参照のこと。 |
[[テンペスト]]以後は[[白シャドーウィニー]]に[[青]]と[[赤]]のサポートを加えた[[3CW]]も登場した。 | [[テンペスト]]以後は[[白シャドーウィニー]]に[[青]]と[[赤]]のサポートを加えた[[3CW]]も登場した。 | ||
− | == | + | ==黎明期== |
+ | {{#card:Dragon Whelp}} | ||
+ | {{#card:Serra Angel}} | ||
− | かつての[[エクステンデッド]]では[[デュアルランド]] | + | 黎明期から優良なカードが多い色の組み合わせであり、広くない[[カードプール]]の中で[[グッドスタッフ]]を組むことが可能だった。 |
+ | |||
+ | [[チビ・ドラゴン/Dragon Whelp]]や[[セラの天使/Serra Angel]]、時によりパワフルな[[シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon]]などを[[フィニッシャー]]にした[[パーミッション]]の構成を取る。 | ||
+ | |||
+ | [[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]、[[稲妻/Lightning Bolt]]など軽量カードが充実していたため、[[Zoo]]タイプの[[ビートダウン]]に対して特に有利に戦うことができた。 | ||
+ | |||
+ | また当時は全般的に[[クリーチャー]]に頼らないデッキが少なく、メタに合致していたとも言える。 | ||
+ | |||
+ | ==ヒストリック== | ||
+ | [[ヒストリック]][[環境]]にも存在する。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Lightning Helix}} | ||
+ | {{#card:Expressive Iteration}} | ||
+ | |||
+ | 同環境の[[青白コントロール#ヒストリック|アゾリウス・コントロール]]に、[[稲妻のらせん/Lightning Helix]]や[[表現の反復/Expressive Iteration]]を加えた構成をとる。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Magma Opus}} | ||
+ | {{#card:Torrential Gearhulk}} | ||
+ | |||
+ | また、[[マグマ・オパス/Magma Opus]]+[[奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk]]または[[ミジックスの熟達/Mizzix's Mastery]]の[[シナジー]]を搭載した'''ジェスカイ・オパス'''/''Jeskai Opus''と呼ばれる構成も存在する。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | ====ジェスカイ・コントロール==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[『ストリクスヘイヴン』リーグ・ウィークエンド]]第2週 ヒストリック部門6勝0敗([https://mtg-jp.com/coverage/stxleagueweekend/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Luis Scott-Vargas]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[ヒストリック]](~[[ストリクスヘイヴン:魔法学院]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory: df320550}} | ||
+ | *[[試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials]]は[[オラクルパクト]]対策。 | ||
+ | |||
+ | ====ジェスカイ・オパス==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[『ストリクスヘイヴン』チャンピオンシップ]] 第21位、ヒストリック部門5勝2敗([https://magic.gg/events/strixhaven-championship 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/stxchamps/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[原根健太]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[ヒストリック]](~[[ヒストリック・アンソロジー|ヒストリック・アンソロジー5]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory: df320596}} | ||
+ | ==エクステンデッド== | ||
+ | かつての[[エクステンデッド]]では[[デュアルランド]]が使用可能だったため、マナバランスに頭を悩ますことなく容易に組むことができた。 | ||
{{#card:Force of Will}} | {{#card:Force of Will}} | ||
80行: | 416行: | ||
初期のエクステンデッドでは[[カウンターポスト]]に[[赤]]を加えた[[トンゴネイション]]が活躍。 | 初期のエクステンデッドでは[[カウンターポスト]]に[[赤]]を加えた[[トンゴネイション]]が活躍。 | ||
− | また[[アポカリプス]]以降は強力な[[ | + | また[[アポカリプス]]以降は強力な[[多色カード]]の追加に合わせ、いくつかの[[デッキ]]が生み出された(→下記サンプルレシピ) |
− | + | 時は流れデュアルランドは使用不可能になり、この[[デッキタイプ]]もしばらくなりを潜めていたが、[[ラヴニカ・ブロック]]での[[ショックランド]]の登場をうけ中速の[[グッドスタッフ]]系[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン・デッキ]]、[[Raka Deck Wins]]が現れる。 | |
{{#card:Trinket Mage}} | {{#card:Trinket Mage}} | ||
90行: | 426行: | ||
===サンプルレシピ=== | ===サンプルレシピ=== | ||
− | |||
*備考 | *備考 | ||
**[[プロツアーニューオーリンズ01]]([http://www.wizards.com/sideboard/event.asp?event=PTNOR01 参考]) | **[[プロツアーニューオーリンズ01]]([http://www.wizards.com/sideboard/event.asp?event=PTNOR01 参考]) | ||
− | ** | + | **使用者:[[Jon Finkel]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
− | **[[エクステンデッド]]([[第5版]] | + | **[[エクステンデッド]]([[第5版]]~[[第7版]]、[[アイスエイジ・ブロック]]~[[オデッセイ]]、[[デュアルランド]]) |
{{#MagicFactory:df300267}} | {{#MagicFactory:df300267}} | ||
+ | ==モダン== | ||
+ | [[モダン]][[環境]]にも様々な[[赤白青]][[デッキ]]が存在する。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Snapcaster Mage}} | ||
+ | {{#card:Lightning Helix}} | ||
+ | |||
+ | 大きく分けて3つの[[デッキタイプ]]がある。1つ目は[[秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets]]を主力とする[[ウィニー]]型の[[クロック・パーミッション]]、'''トリコデルバー'''(''UWR Delver'')。[[流刑への道/Path to Exile]]、[[稲妻のらせん/Lightning Helix]]、[[差し戻し/Remand]]など、[[軽い|軽く]][[テンポ]]面で優秀な[[呪文]]が多めに採用される。詳細は[[Delver-Go#モダン|Delver-Go]]を参照。 | ||
+ | |||
+ | 2つ目は[[聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft]]や[[ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique]]などの[[クリーチャー]]を主力とする、[[ミッドレンジ]]型のクロック・パーミッション。同環境の[[No-Caw]]に[[赤]]を足したものと言える。構成は軽く短期戦志向の強いものから[[重い|重く]]長期戦志向の強いものまで幅広く、採用される[[カード]]も様々。 | ||
+ | |||
+ | 3つ目は、クリーチャーをほとんど採用しない[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]。[[至高の評決/Supreme Verdict]]、[[紅蓮地獄/Pyroclasm]]などの[[全体除去]]や、[[電解/Electrolyze]]、[[謎めいた命令/Cryptic Command]]、[[スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation]]など、重いが[[カード・アドバンテージ]]の面で優秀なカードが採用される。[[メインデッキ]]の[[フィニッシャー]]は[[瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage]]、[[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]]、[[火力]]など。 | ||
+ | |||
+ | {{#card: Wrath of the Skies}} | ||
+ | {{#card: Phlage, Titan of Fire's Fury}} | ||
+ | |||
+ | [[モダンホライゾン3]]では[[空の怒り/Wrath of the Skies]]や[[火の怒りのタイタン、フレージ/Phlage, Titan of Fire's Fury]]などを獲得し、大幅に強化された。[[語りの調律/Tune the Narrative]]や[[電気放出/Galvanic Discharge]]を採用し、[[エネルギー・カウンター]]を活用するエネルギー型が登場。[[プロツアー『モダンホライゾン3』]]では使用者数3位となった。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | ====ミッドレンジ型==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリポートランド13]] ベスト8 ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gppor13/welcome 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Orie Guo]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[モダン]](~[[ドラゴンの迷路]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df310707}} | ||
+ | *中速のクロック・パーミッションタイプ。 | ||
+ | |||
+ | ====コントロール型==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[世界選手権13]] ベスト4 ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/wc13/welcome 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/mtgwc13/# 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Ben Stark]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[モダン]](~[[基本セット2014]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df310706}} | ||
+ | *コントロールタイプ。 | ||
+ | |||
+ | ====エネルギー型==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[プロツアー『モダンホライゾン3』]] ベスト8([https://magic.gg/events/pro-tour-modern-horizons-3 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/ptmh324/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Javier Domínguez]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[モダン]](~[[モダンホライゾン3]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory: df323515}} | ||
+ | *[[モダンホライゾン3]]後の[[エネルギー・カウンター|エネルギー]]型。 | ||
+ | |||
+ | ==ヴィンテージ== | ||
+ | [[環境]]に多数存在する[[青]]系[[コントロール (デッキ)|コントロール]]の一種として、[[赤白青]]のものが存在する。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Dack Fayden}} | ||
+ | {{#card:Swords to Plowshares}} | ||
+ | |||
+ | [[赤]]を足すことで[[ダク・フェイデン/Dack Fayden]]や[[紅蓮破/Pyroblast]]などが、[[白]]を足すことで[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]や[[封じ込める僧侶/Containment Priest]]([[サイドボード]])などが採用できるようになっている。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルレシピ=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[ヴィンテージ選手権15]] ベスト8 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/vintagechamp15 参考]) | ||
+ | **使用者:[[John Grudzina]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[ヴィンテージ]](~[[マジック・オリジン]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df314369}} | ||
+ | == パウパー == | ||
+ | [[パウパー]]には優秀な多色土地が少なく[[マナ基盤]]が脆弱なフォーマットのため3色デッキの成立は難しいが、[[赤白]]の[[ボロスキティ]]にタッチ[[青]]したり、[[白青]]の[[現実の酸]]や[[ブリンク#パウパー|ブリンク]]にタッチ[[赤]]したりしたデッキのほか、各色の優秀なカードを集めたコントロールデッキが存在する。 | ||
+ | |||
+ | {{#card: Mulldrifter}} | ||
+ | {{#card: Journey to Nowhere}} | ||
+ | {{#card: Flame Slash}} | ||
+ | |||
+ | [[アーカムの天測儀/Arcum's Astrolabe]]登場後は不安だった[[マナベース]]の問題が解消され、[[儚い存在/Ephemerate]]型の[[ブリンク#パウパー|ブリンクデッキ]]に[[雪崩し/Skred]]などを採用した'''ジェスカイ氷雪''' (''Jeskai Snow'') と呼ばれるタイプが台頭した。 | ||
+ | |||
+ | {{#card: Arcum's Astrolabe}} | ||
+ | {{#card: Skred}} | ||
+ | |||
+ | しかし、その高い勝率と使用率が問題視され、アーカムの天測儀はパウパーの[[禁止カード]]に指定された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/october-21-2019-banned-and-restricted-announcement October 21, 2019 Banned and Restricted Announcement]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033235/ 2019年10月21日 禁止制限告知]</ref>。 | ||
+ | |||
+ | {{#card: Cleansing Wildfire}} | ||
+ | |||
+ | それ以降もジェスカイ氷雪の流れを汲んだ[[ブリンク#パウパー|ブリンクデッキ]]が引き続き存在していたが、[[破壊不能]]の[[アーティファクト・土地]]である[[橋]]の登場後は、[[浄化の野火/Cleansing Wildfire]]と組み合わせた'''[[ジェスカイ・エフェメレイト|ジェスカイ・ワイルドファイア]]'''と呼ばれる構成が登場した。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト1=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pauper Constructed League 5-0(2018/07/04)([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-constructed-league-2018-07-04 参考]) | ||
+ | **使用者:MakingSmartPlays | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パウパー]](〜[[ドミナリア]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory: df318662}} | ||
+ | *純粋なコントロール型。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト2=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pauper Challenge #11953255 on 08/25/2019 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2019-08-26 参考]) | ||
+ | **使用者:maian | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パウパー]](〜[[基本セット2020]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory: df319363}} | ||
+ | *[[アーカムの天測儀/Arcum's Astrolabe]]登場後の[[氷雪]]型。 | ||
==代表的なデッキ== | ==代表的なデッキ== | ||
===ビートダウン=== | ===ビートダウン=== | ||
*[[3CW]] | *[[3CW]] | ||
− | *[[ | + | *[[Star Spangled Slaughter]] |
− | *[[ | + | *[[Raka Deck Wins]] |
*[[Trinket Angel]] | *[[Trinket Angel]] | ||
*[[ビートスティック]] | *[[ビートスティック]] | ||
+ | |||
===コントロール=== | ===コントロール=== | ||
*[[トンゴネイション]] | *[[トンゴネイション]] | ||
112行: | 549行: | ||
*[[Angel Weirding]] | *[[Angel Weirding]] | ||
*[[昇竜拳]] | *[[昇竜拳]] | ||
+ | |||
+ | ==脚注== | ||
+ | <references/> | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[World Championship Decks 1997]] | *[[World Championship Decks 1997]] | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
+ | |||
+ | {{DEFAULTSORT:とりころおる}} | ||
+ | [[Category:赤白青デッキ|*]] | ||
+ | [[Category:ビートダウンデッキ|*]] | ||
+ | [[Category:コントロールデッキ|*]] | ||
+ | [[Category:赤白青ビートダウンデッキ|*]] | ||
+ | [[Category:赤白青コントロールデッキ|*]] | ||
+ | [[Category:イニストラード・ブロック構築デッキ]] | ||
+ | [[Category:ラヴニカへの回帰ブロック構築デッキ]] | ||
+ | [[Category:スタンダードデッキ]] | ||
+ | [[Category:ヒストリックデッキ]] | ||
+ | [[Category:エクステンデッドデッキ]] | ||
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+ | [[Category:ヴィンテージデッキ]] | ||
+ | [[Category:パウパーデッキ]] |
2024年11月17日 (日) 12:23時点における最新版
トリコロール(Tricolore)は、青赤白で組まれたデッキの総称。マジックにおける「3つの色の組み合わせ」の通称としては最も古い。
[編集] 概要
青白タイプと比較すると、軽い火力によって序盤のクリーチャー除去が楽になると共にトドメの一撃も可能という打撃力向上の利点がある。また青赤のカウンターバーンと比較すると、神の怒り/Wrath of Godによってクリーチャーへの対応が楽になり、エンチャント破壊も可能になるという利点がある。そういったことから、極端なビートダウンメタを可能にするデッキタイプである。そのため特にコントロール色が強いデッキをこう呼ぶことが多い。
3CWやStar Spangled Slaughterなどクリーチャーによるビートダウン要素が強いものはトリコビートと呼ばれる。アポカリプス期にはラッカとも呼ばれた。
赤が白と青の対抗色のため土地のマナ基盤を安定させることが難しく、優秀な多色土地によって成立することが多い。
ステロイドと同じく、この色の組み合わせにこだわりを持つ愛好者が多いことで知られる。
- 「3つの色の組み合わせ」の通称としては、カード名や背景世界/ストーリー用語に由来していない唯一の呼び方である。他の通称は、インベイジョン・ブロック由来の呼称(クローシスカラーなど)、アラーラの断片ブロック由来の呼称(バントカラーなど)、タルキール覇王譚ブロック由来の呼称(アブザンカラーなど)が一般的である。
- トリコロールとはフランス語で「3色」を意味するが、この単語自体が元々フランスの国旗の色に由来しており、またフランス国旗そのものを「トリコロール(トリコローレ)」と呼ぶことも多い。マジック以外の場面でも、「トリコロール」と言えば赤白青の3色の組み合わせを指す。
[編集] ラヴニカのギルド~基本セット2021期
エルドレインの王権から創案の火/Fires of Inventionを獲得したことで、プレインズウォーカー・コントロールが強化されたほか、新たにミッドレンジ系のデッキも登場した。ジェスカイ・ファイアーズ (Jeskai Fires) と総称される。
エンチャント
あなたは、あなたのターン中にのみ呪文を唱えることができ、各ターンに呪文を2つまで唱えることができる。
あなたは、マナ総量があなたがコントロールしている土地の総数以下の呪文を、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
クリーチャー — スフィンクス(Sphinx)
あなたはあなたのゲーム開始時の手札からこのカードを公開してもよい。そうしたなら、あなたの最初のアップキープの開始時に、占術3を行う。
飛行
あなたのアップキープの開始時に、占術1を行う。
クリーチャー — エレメンタル(Elemental) 騎士(Knight)
(1)(赤):ターン終了時まで、あなたがコントロールしているクリーチャーは+1/+0の修整を受け速攻を得る。
炎の騎兵が戦場に出たとき、望む枚数のカードを捨て、その後その枚数に等しい枚数のカードを引く。
炎の騎兵が死亡したとき、これは各対戦相手と対戦相手がコントロールしている各プレインズウォーカーにそれぞれX点のダメージを与える。Xは、あなたの墓地にある土地カードの枚数に等しい。
詳細は創案の火を参照。
[編集] イクサラン・ブロック~基本セット2020期
プレインズウォーカーをテーマとする灯争大戦の参入により、青赤白のプレインズウォーカー・コントロールが登場した。
伝説のプレインズウォーカー — テフェリー(Teferi)
各対戦相手はそれぞれ、自分がソーサリーを唱えられるときにのみ呪文を唱えられる。
[+1]:あなたの次のターンまで、あなたはソーサリー呪文をそれが瞬速を持っているかのように唱えてもよい。
[-3]:アーティファクトかクリーチャーかエンチャント、最大1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。カードを1枚引く。
伝説のプレインズウォーカー — サルカン(Sarkhan)
クリーチャーが1体、あなたかあなたがコントロールしているプレインズウォーカーを攻撃するたび、あなたがコントロールしている各ドラゴン(Dragon)はそのクリーチャーに1点のダメージを与える。
[+1]:ターン終了時まで、あなたがコントロールしている各プレインズウォーカーは赤の4/4のドラゴン・クリーチャーになり飛行を得る。
[-3]:飛行を持つ赤の4/4のドラゴン・クリーチャー・トークンを1体生成する。
次元間の標/Interplanar Beaconから時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Ravelerや覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veilsなどのプレインズウォーカーを連打し、ライフを回復しながらゲームを掌握。最後は主無き者、サルカン/Sarkhan the Masterlessでこれらをクリーチャー化して勝負を決める。
同環境のアゾリウス・フレンズやエスパー・フレンズと比較すると、サルカンや赤の火力を採用できる点で勝る。
基本セット2020参入後は新たに目覚めた猛火、チャンドラ/Chandra, Awakened Infernoなどを獲得した。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- StarCityGames.com Syracuse Standard Open 優勝(参考)
- 使用者:Zan Syed
- フォーマット
[編集] イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身期
ラヴニカの献身参入後はエスパー・コントロールがコントロールデッキの主流となったものの、こちらも少数存在している。
伝説のクリーチャー — ドラゴン(Dragon) ウィザード(Wizard)
この呪文は打ち消されない。
飛行
あなたがカードを1枚引くたび、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。パルン、ニヴ=ミゼットはそれに1点のダメージを与える。
プレイヤーがインスタントかソーサリーである呪文を唱えるたび、あなたはカードを1枚引く。
ラヴニカの献身からは新たに神聖なる泉/Hallowed Fountainや吸収/Absorbなどを獲得した。
[編集] サンプルレシピ
Jeskai Control [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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|
[編集] イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド期
環境屈指のパワーカードであるドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominariaに加え、ラヴニカのギルドからボロス軍/Boros Legionやイゼット団/The Izzet Leagueのカード群を獲得したことで、青赤白のものがコントロールデッキの主流となった。
ソーサリー
以下から1つまたは両方を選ぶ。
・轟音のクラリオンは各クリーチャーにそれぞれ3点のダメージを与える。
・ターン終了時まで、あなたがコントロールしているクリーチャーは絆魂を得る。
伝説のプレインズウォーカー — テフェリー(Teferi)
[+1]:カードを1枚引く。次の終了ステップの開始時に、土地を最大2つアンタップする。
[-3]:土地でないパーマネント1つを対象とし、それをオーナーのライブラリーの一番上から3枚目に置く。
[-8]:あなたは「あなたがカードを1枚引くたび、対戦相手がコントロールしているパーマネント1つを対象とし、それを追放する。」を持つ紋章を得る。
インスタント
マナ総量が4以下であるインスタントかソーサリーである呪文1つを対象とし、それをコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。
Explosion / 発破 (X)(青)(青)(赤)(赤)インスタント
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人と、プレイヤー1人を対象とする。発破はその前者にX点のダメージを与える。その後者のプレイヤーはカードをX枚引く。
イオン化/Ionizeなどの打ち消し、封じ込め/Seal Awayなどの単体除去、轟音のクラリオン/Deafening Clarionなどの全体除去で対戦相手の脅威を対処し、土地が伸びたらテフェリーや発破/Explosionで手札を補充する。
フィニッシャーは弾けるドレイク/Crackling Drakeやパルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parunなど。火力を勝ち手段に据えたノンクリーチャー型も存在する。
[編集] 地図ミゼット型
- 備考
- グランプリミルウォーキー18 優勝 (参考)
- 使用者:Adrian Sullivan
- フォーマット
Jeskai Control [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- クリーチャーを多めに採用したタイプ。宝物の地図/Treasure Mapによるマナ加速からパルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parunを繰り出し、潜水/Dive Downで守る動きを狙う。
[編集] ノンクリーチャー型
- 備考
- ワールド・マジック・カップ18 団体戦優勝 (参考/参考)
- 使用者:Arnaud Hocquemiller
- フォーマット
Jeskai Control [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- メインデッキをノンクリーチャーにしたタイプ。火による戦い/Fight with Fireをキッカーで唱え、発展/Expansionでコピーして勝負を決める。
[編集] ミッドレンジ型
- 備考
- The Finals18 ベスト8 (参考)
- 使用者:大谷哲哉
- フォーマット
Jeskai Midrange [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- クリーチャーを多数採用したミッドレンジ型。
[編集] カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019期
ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominariaのために白をタッチした、青赤系のコントロールデッキが存在する。
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。あなたは(E)(E)(E)(エネルギー・カウンター3個)を得る。その後、あなたは望む数の(E)を支払ってもよい。蓄霊稲妻はそのクリーチャーに、その支払った数に等しい点数のダメージを与える。
伝説のプレインズウォーカー — テフェリー(Teferi)
[+1]:カードを1枚引く。次の終了ステップの開始時に、土地を最大2つアンタップする。
[-3]:土地でないパーマネント1つを対象とし、それをオーナーのライブラリーの一番上から3枚目に置く。
[-8]:あなたは「あなたがカードを1枚引くたび、対戦相手がコントロールしているパーマネント1つを対象とし、それを追放する。」を持つ紋章を得る。
中略/Syncopateや不許可/Disallowなどの打ち消し呪文、マグマのしぶき/Magma Sprayや蓄霊稲妻/Harnessed Lightningなどの火力呪文で1対1交換を繰り返し、土地が伸びたらテフェリーや天才の片鱗/Glimmer of Geniusで手札を補充する。フィニッシャーは奔流の機械巨人/Torrential Gearhulkなど。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- グランプリシンガポール18 ベスト8 (参考/参考)
- 使用者:玉田遼一
- フォーマット
Jeskai Control [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 蓄霊稲妻・天才の片鱗・霊気拠点/Aether Hubとのエネルギー・シナジーを有するつむじ風の巨匠/Whirler Virtuosoを採用しているのが特徴。
- 使用者本人による解説も参照。
[編集] 戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
瞬速
奔流の機械巨人が戦場に出たとき、あなたの墓地からインスタント・カード1枚を対象とする。あなたはそれを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。その呪文があなたの墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。
蓄霊稲妻/Harnessed Lightningなどの火力、停滞の罠/Stasis Snareなどの単体除去、虚空の粉砕/Void Shatterなどの打ち消しで1対1交換を繰り返し、並んだクリーチャーは光輝の炎/Radiant Flamesや燻蒸/Fumigateなどの全体除去で一掃するのが基本戦略。天才の片鱗/Glimmer of Geniusのエネルギー補充により、蓄霊稲妻で大型クリーチャーを除去することもできる。
フィニッシャーは奔流の機械巨人/Torrential Gearhulkやさまよう噴気孔/Wandering Fumaroleなど。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「カラデシュ」 準優勝 (参考/参考)
- 使用者:Carlos Romao
- フォーマット
ジェスカイコントロール [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期
前環境のジェスカイアグロ(Jeskai Aggro)が引き続き存在する。特にフェッチランド+バトルランドの組み合わせにより色を増やすのが容易になったため、ダークジェスカイ(Dark Jeskai)、ジェスカイブラック(Jeskai Black)などと呼ばれるタッチ黒のタイプが主流になっている。
インスタント
はじける破滅は各対戦相手にそれぞれ2点のダメージを与える。各対戦相手はそれぞれ、自分がコントロールするクリーチャーの中で最も高いパワーを持つクリーチャーを1体生け贄に捧げる。
カマキリの乗り手/Mantis Riderを中心とする攻撃を火力や単体除去でサポートし、ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigyや時を越えた探索/Dig Through Timeなどでアドバンテージを稼ぐ基本戦略は前環境と同じ。
タッチ黒のタイプはクリーチャー除去と本体火力を兼ねるはじける破滅/Crackling Doomのほか、コラガンの命令/Kolaghan's Commandや黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fangなどが採用される。一方青赤白3色のタイプは、白の除去やゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikarなどが採用される。
ゲートウォッチの誓いからはゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghetなどを獲得した。
[編集] 青赤白
- 備考
- プロツアー「戦乱のゼンディカー」 準優勝 (参考/参考)
- 使用者:玉田遼一
- フォーマット
Jeskai [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 戦乱のゼンディカー参入後(ローテーション直後)の青赤白3色のタイプ。
[編集] タッチ黒、初期型
- 備考
- グランプリケベックシティ15 優勝 (参考)
- 使用者:Daniel Lanthier
- フォーマット
Dark Jeskai [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 戦乱のゼンディカー参入後のタッチ黒のタイプ。オジュタイの命令/Ojutai's Commandのリアニメイト対象にもなる竜使いののけ者/Dragonmaster Outcastが採用されている。
[編集] タッチ黒、ゲートウォッチの誓い後
- 備考
- グランプリヒューストン16 準優勝 (参考)
- 使用者:Andrew Cuneo
- フォーマット
Dark Jeskai [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ゲートウォッチの誓い参入後のタッチ黒のタイプ。
[編集] テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期
タルキール覇王譚で強力なジェスカイ道/The Jeskai Wayのカード群が登場したことにより、それらを用いる青赤白のビート・コントロールが組まれるようになった。呼称はジェスカイアグロ(Jeskai Aggro)、ジェスカイテンポ(Jeskai Tempo)、ジェスカイウィンズ(Jeskai Wins)、ジェスカイファイアワークス(Jeskai Fireworks)など様々で、重めの構成のものはジェスカイミッドレンジ(Jeskai Midrange)とも呼ばれる。
インスタント
以下から2つを選ぶ。
・あなたの墓地にあるマナ総量が2以下のクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
・あなたは4点のライフを得る。
・クリーチャー呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
・カードを1枚引く。
カマキリの乗り手/Mantis Riderやゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemasterなどのクリーチャーを、ジェスカイの魔除け/Jeskai Charmや各種火力呪文でバックアップするのが基本戦略。
プロツアー「タルキール覇王譚」では使用率1位となり(参考/翻訳)、Top8に3人を送り込んだ。それからしばらくはメタの一角として活躍したものの、構成の近いジェスカイトークンや赤白アグロの台頭に伴い、使用率は低下した。
タルキール龍紀伝参入後は逆に赤白アグロの使用率が激減し、タルキール龍紀伝からオジュタイの命令/Ojutai's Command、マジック・オリジンからヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigyなどを獲得したこともあって、環境に一定数存在し続けている。
- トークン生成手段を多用するジェスカイトークン(Jeskai Tokens)と呼ばれるデッキについては赤白青トークンを参照。
- 英雄的と対象を取る呪文のシナジーを中心としたジェスカイヒロイック(Jeskai Heroic)と呼ばれるデッキについては青白英雄的を参照。
[編集] 初期型
- 備考
- プロツアー「タルキール覇王譚」 準優勝 (参考/参考)
- 使用者:Shaun McLaren
- フォーマット
Jeskai Tempo [11] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- タルキール覇王譚参入直後の初期型。
[編集] マジック・オリジン後
- 備考
- グランプリロンドン15 ベスト4 (参考)
- 使用者:Bill Chronopoulos
- フォーマット
Jeskai Aggro [12] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- マジック・オリジン参入後のタイプ。
[編集] ラヴニカへの回帰ブロック構築
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、軍勢の集結の上に召集(muster)カウンターを1個置く。その後、軍勢の集結の上に置かれた召集カウンター1個につき、速攻を持つ赤であり白である1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを1体生成する。
至高の評決/Supreme Verdict、思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought、スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelationを中心とする基本構成は青白コントロールと同じ。赤を足したことで変化+点火/Turn+Burn、対抗変転/Counterflux、軍勢の集結/Assemble the Legionなどが使えるようになっている。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「ドラゴンの迷路」 ベスト8 (参考/参考)
- 使用者:Andrew Shrout
- フォーマット
UWR Control [13] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- サイドボードのラクドスの復活/Rakdos's Returnのために黒がタッチされている。
[編集] イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期
2種類の青白赤クロック・パーミッションが存在する。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
瞬速
瞬唱の魔道士が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とする。それはターン終了時までフラッシュバックを得る。そのフラッシュバック・コストは、それのマナ・コストに等しい。(あなたはあなたの墓地にあるそのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageや修復の天使/Restoration Angelなどのクロックを火力やカウンターでサポートする動きは同じだが、聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftをメインデッキから採用しているなど攻撃的・ビートダウン的な要素が強いものはトリコトラフト(UWR Geist)、全体除去をメインデッキから採用しているなど防御的・コントロール的な要素が強いものはトリコフラッシュ(UWR Flash)と呼ばれる。詳細はトリコトラフト、フラッシュを参照。
またこれとは別に、少数のフィニッシャーを勝ち手段に据えた、純正コントロールタイプの青白赤デッキも存在する。
- この3種類のデッキは共通するパーツも多く、境界線は曖昧。トリコトラフトとトリコフラッシュをまとめて扱ったり、トリコフラッシュと青白赤コントロールをまとめてUWR Controlと呼んだりすることがある。
[編集] イニストラード・ブロック構築
イニストラード・ブロック構築では、同環境の青白奇跡コントロールに赤を足して組まれる。
ソーサリー
すべてのクリーチャーをオーナーのライブラリーの一番下に置く。
奇跡(白)(あなたがこのカードを引いたとき、これがこのターンに最初に引いたカードだった場合、あなたはこれの奇跡コストを支払うことでこれを唱えてもよい。)
伝説のプレインズウォーカー — タミヨウ(Tamiyo)
[+1]:パーマネント1つを対象とし、それをタップする。それはそれのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
[-2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールするタップ状態のクリーチャー1体につきカードを1枚引く。
[-8]:あなたは「あなたの手札の上限はなくなる」と「いずれかのカードがいずれかの領域からあなたの墓地に置かれるたび、あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。」を持つ紋章を得る。
ソーサリー
プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。忌むべき者のかがり火はそれとそのプレイヤーかそのプレインズウォーカーのコントローラーがコントロールする各クリーチャーにそれぞれX点のダメージを与える。
奇跡(X)(赤)(あなたがこのカードを引いたとき、これがこのターンに最初に引いたカードだった場合、あなたはこれの奇跡コストを支払うことでこれを唱えてもよい。)
終末/Terminusなどの奇跡呪文を多用して戦場を掌握する基本方針は変わらない。赤を足す利点は、軽量火力を採用することで序盤を凌ぎやすく小回りが利くことと、環境屈指のパワーカード・忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damnedを最大限に活用できる点である。その分純正2色に比べてマナ基盤などの安定性で劣るのは否めない。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- グランプリアナハイム12 ベスト4 (参考)
- 使用者:Eric Froehlich
- フォーマット
UWr Miracles [14] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期
クリーチャー — 鳥(Bird)
飛行
戦隊の鷹が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーから《戦隊の鷹/Sqadron Hawk》という名前のカードを最大3枚まで探し、それらを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
伝説のプレインズウォーカー — ジェイス(Jace)
[+2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードを、そのプレイヤーのライブラリーの一番下に置いてもよい。
[0]:カードを3枚引く。その後、あなたの手札のカード2枚をあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。
[-1]:クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
[-12]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーからすべてのカードを追放する。その後、そのプレイヤーは自分の手札を自分のライブラリーに加えて切り直す。
新たなるファイレクシア以降はCaw-Bladeに欠片の双子コンボを搭載したものも登場した。
[編集] アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期
伝説のプレインズウォーカー — ジェイス(Jace)
[+2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードを、そのプレイヤーのライブラリーの一番下に置いてもよい。
[0]:カードを3枚引く。その後、あなたの手札のカード2枚をあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。
[-1]:クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
[-12]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーからすべてのカードを追放する。その後、そのプレイヤーは自分の手札を自分のライブラリーに加えて切り直す。
伝説のプレインズウォーカー — ギデオン(Gideon)
[+2]:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーの次のターンの間、そのプレイヤーがコントロールするクリーチャーは可能ならギデオン・ジュラを攻撃する。
[-2]:タップ状態のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
[0]:ターン終了時まで、ギデオン・ジュラは6/6の人間(Human)・兵士(Soldier)クリーチャーになる。それはプレインズウォーカーでもある。このターン、彼に与えられるすべてのダメージを軽減する。
伝説のプレインズウォーカー — アジャニ(Ajani)
[+1]:パーマネント1つを対象とする。それはそれのコントローラーの次のアンタップ・ステップの間にアンタップしない。
[-2]:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。復讐のアジャニはそれに3点のダメージを与え、あなたは3点のライフを得る。
[-7]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールするすべての土地を破壊する。
精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor、ギデオン・ジュラ/Gideon Jura、復讐のアジャニ/Ajani Vengeantの三大プレインズウォーカーの存在からプレインズウォーカー・コントロール(Plainswalker Control)の名で呼ばれる。
対抗色フェッチランドの存在により3色のマナ基盤の不安定性もある程度は解消されている。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- フォーマット
UWr PWC [15] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期
基本セット2010で、汎用火力稲妻/Lightning Boltと優秀なフィニッシャー悪斬の天使/Baneslayer Angelが登場したことにより、悪斬コントロールが出現。
クリーチャー — 天使(Angel)
飛行、先制攻撃、絆魂、プロテクション(デーモン(Demon))、プロテクション(ドラゴン(Dragon))
5/5クリーチャー — 鳥(Bird) スピリット(Spirit)
飛行
発生源1つがブリン・アーゴルの白鳥にダメージを与える場合、そのダメージを軽減する。その発生源のコントローラーは、この方法で軽減されたダメージに等しい枚数のカードを引く。
典型的なトリコロール、クリーチャーコントロールの塊であり、全体除去が10枚以上も入っているためビートダウンには滅法強い。その上さらに威嚇の稲妻/Intimidation Boltまで採用されることも少なくない。また火力との相性のよいブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argollで爆発的なアドバンテージを得られるのも特徴。威嚇の稲妻を自分のブリン・アーゴルの白鳥に使いながら、対戦相手を足止めするようなギミックがある。
[編集] 時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
青白のヒバリブリンクにコンボパーツの大いなるガルガドン/Greater Gargadonなどのために赤をタッチしたジョイタイムが存在した。
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
飛行
目覚ましヒバリが戦場を離れたとき、あなたの墓地にあるパワーが2以下のクリーチャー・カードを最大2枚まで対象とし、それらを戦場に戻す。
想起(5)(白)(あなたはこの呪文を、その想起コストを支払うことで唱えてもよい。そうした場合、戦場に出たときにこれを生け贄に捧げる。)
インスタント
あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それを追放する。その後それをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
フラッシュバック(3)(青)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
クリーチャー — ビースト(Beast)
待機10 ― (赤)
アーティファクト1つか、クリーチャー1体か、土地1つを生け贄に捧げる:大いなるガルガドンから時間(time)カウンターを1個取り除く。大いなるガルガドンが待機状態であるときにのみ起動できる。
詳細はジョイタイムを参照のこと。
[編集] ラヴニカ・ブロック期
ラヴニカ・ブロックを含むスタンダードでは、第9版のペインランドとラヴニカ・ブロックのショックランドにより、トリコロールとしては珍しく安定性の高いマナ基盤を持つ。
肝心の中身についても稲妻のらせん/Lightning Helixや電解/Electrolyzeなどの汎用性の高いカードが追加された。
インスタント
1つか2つのクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。電解は、それらに2点のダメージを望むように割り振って与える。
カードを1枚引く。
プロツアーホノルル06では炎まといの天使/Firemane Angelでズアーの運命支配/Zur's Weirdingを維持するズアーロックの一種・Angel Weirdingが登場。
また時のらせん参入直後に、太陽拳の派生形として蘇生/Resurrectionによるリアニメイト要素を組み込んだコントロールデッキ、昇竜拳が生まれる。
その後リアニメイト要素を外し、印鑑やバウンスランドでマナ加速して重いカードを連発するグッドスタッフタイプのデッキも組まれた(→下記サンプルレシピ)
一瞬の瞬き/Momentary BlinkによるETB能力使い回しエンジンを搭載したものもある(→ブリンク)。
インスタント
あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それを追放する。その後それをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
フラッシュバック(3)(青)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
[編集] サンプルレシピ
トリコロール [16] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ミラディン・ブロック期
ミラディン・ブロック期では、ほぞを主体にしたコントロールデッキ、トイソルジャーが生まれる。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
粗石の魔道士が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーからマナ総量が1以下であるアーティファクト・カードを1枚探し、そのカードを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
2/2クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
(1)(白):あなたの墓地にあるマナ総量が1以下のアーティファクト・カード1枚を対象とする。それをあなたの手札に戻す。
2/4アーティファクト
(赤),黄鉄の呪文爆弾を生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。黄鉄の呪文爆弾はそれに2点のダメージを与える。
(1),黄鉄の呪文爆弾を生け贄に捧げる:カードを1枚引く。
詳細はトイソルジャーを参照のこと。
[編集] インベイジョン・ブロック期
インベイジョン・ブロック期では、対抗色にフィーチャーしたアポカリプスの登場で、対抗色ペインランドや優秀な火+氷/Fire+Iceなどを獲得し、一気に完成度が高まった。
インスタント
1つか2つのクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。火は、それらに2点のダメージを望むように割り振って与える。
Ice / 氷 (1)(青)インスタント
パーマネント1つを対象とし、それをタップする。
カードを1枚引く。
ゴブリンの塹壕/Goblin Trenchesをフィニッシャーにしたパーミッション型のトレンチが主流だが、一部ではStar Spangled Slaughterなどのビートダウン・デッキも組まれた。
[編集] ミラージュ・ブロック期
ミラージュ・ブロック期では、知られざる楽園/Undiscovered Paradiseや宝石鉱山/Gemstone Mineなどの強力な5色土地の追加で構築が容易になり、おもにコントロール方面に活躍した。
クリーチャー — イフリート(Efreet)
飛行
(0):コインを1枚投げる。あなたがコイン投げに勝った場合、熱狂のイフリートはフェイズ・アウトする。あなたがコイン投げに負けた場合、熱狂のイフリートを生け贄に捧げる。(それがフェイズ・アウトしている間、それはそれが存在しないかのように扱う。それはあなたの次のアンタップ・ステップの間であなたがアンタップする前にフェイズ・インする。)
パーミッション型のデッキについてはWorld Championship Decks 1997も参照のこと。
テンペスト以後は白シャドーウィニーに青と赤のサポートを加えた3CWも登場した。
[編集] 黎明期
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行
(赤):ターン終了時まで、チビ・ドラゴンは+1/+0の修整を受ける。このターンにこの能力が4回以上起動されているなら、次の終了ステップの開始時にチビ・ドラゴンを生け贄に捧げる。
黎明期から優良なカードが多い色の組み合わせであり、広くないカードプールの中でグッドスタッフを組むことが可能だった。
チビ・ドラゴン/Dragon Whelpやセラの天使/Serra Angel、時によりパワフルなシヴ山のドラゴン/Shivan Dragonなどをフィニッシャーにしたパーミッションの構成を取る。
剣を鍬に/Swords to Plowshares、稲妻/Lightning Boltなど軽量カードが充実していたため、Zooタイプのビートダウンに対して特に有利に戦うことができた。
また当時は全般的にクリーチャーに頼らないデッキが少なく、メタに合致していたとも言える。
[編集] ヒストリック
ソーサリー
あなたのライブラリーの一番上からカード3枚を見る。それらのうち1枚をあなたの手札に加え、それらのうち1枚をあなたのライブラリーの一番下に置き、それらのうち1枚を追放する。このターン、あなたはその追放されたカードをプレイしてもよい。
同環境のアゾリウス・コントロールに、稲妻のらせん/Lightning Helixや表現の反復/Expressive Iterationを加えた構成をとる。
インスタント
望む数の、クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーを対象とし、4点分をあなたの望むように割り振る。パーマネント2つを対象とする。マグマ・オパスはその前者群にその割り振ったダメージを与える。その後者群をタップする。青赤の4/4のエレメンタル(Elemental)・クリーチャー・トークン1体を生成する。カード2枚を引く。
(青/赤)(青/赤),マグマ・オパスを捨てる:宝物(Treasure)トークン1つを生成する。
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
瞬速
奔流の機械巨人が戦場に出たとき、あなたの墓地からインスタント・カード1枚を対象とする。あなたはそれを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。その呪文があなたの墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。
また、マグマ・オパス/Magma Opus+奔流の機械巨人/Torrential Gearhulkまたはミジックスの熟達/Mizzix's Masteryのシナジーを搭載したジェスカイ・オパス/Jeskai Opusと呼ばれる構成も存在する。
[編集] サンプルリスト
[編集] ジェスカイ・コントロール
- 備考
- 『ストリクスヘイヴン』リーグ・ウィークエンド第2週 ヒストリック部門6勝0敗(参考)
- 使用者:Luis Scott-Vargas
- フォーマット
Jeskai Control [17] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ジェスカイ・オパス
- 備考
- 『ストリクスヘイヴン』チャンピオンシップ 第21位、ヒストリック部門5勝2敗(参考/参考)
- 使用者:原根健太
- フォーマット
Jeskai Opus [18] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] エクステンデッド
かつてのエクステンデッドではデュアルランドが使用可能だったため、マナバランスに頭を悩ますことなく容易に組むことができた。
インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、1点のライフを支払うとともにあなたの手札にある青のカードを1枚、追放することを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
インスタント
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。火葬はそれに3点のダメージを与える。これによりダメージを与えられたクリーチャーは、このターン再生できない。
初期のエクステンデッドではカウンターポストに赤を加えたトンゴネイションが活躍。
またアポカリプス以降は強力な多色カードの追加に合わせ、いくつかのデッキが生み出された(→下記サンプルレシピ)
時は流れデュアルランドは使用不可能になり、このデッキタイプもしばらくなりを潜めていたが、ラヴニカ・ブロックでのショックランドの登場をうけ中速のグッドスタッフ系ビートダウン・デッキ、Raka Deck Winsが現れる。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
粗石の魔道士が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーからマナ総量が1以下であるアーティファクト・カードを1枚探し、そのカードを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
2/2時のらせん以降はTrinket Angelに変化し、よりデッキとしての安定性が高まった。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーニューオーリンズ01(参考)
- 使用者:Jon Finkel
- フォーマット
トリコロール [19] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] モダン
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
瞬速
瞬唱の魔道士が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とする。それはターン終了時までフラッシュバックを得る。そのフラッシュバック・コストは、それのマナ・コストに等しい。(あなたはあなたの墓地にあるそのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
大きく分けて3つのデッキタイプがある。1つ目は秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsを主力とするウィニー型のクロック・パーミッション、トリコデルバー(UWR Delver)。流刑への道/Path to Exile、稲妻のらせん/Lightning Helix、差し戻し/Remandなど、軽くテンポ面で優秀な呪文が多めに採用される。詳細はDelver-Goを参照。
2つ目は聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftやヴェンディリオン三人衆/Vendilion Cliqueなどのクリーチャーを主力とする、ミッドレンジ型のクロック・パーミッション。同環境のNo-Cawに赤を足したものと言える。構成は軽く短期戦志向の強いものから重く長期戦志向の強いものまで幅広く、採用されるカードも様々。
3つ目は、クリーチャーをほとんど採用しないコントロールデッキ。至高の評決/Supreme Verdict、紅蓮地獄/Pyroclasmなどの全体除去や、電解/Electrolyze、謎めいた命令/Cryptic Command、スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelationなど、重いがカード・アドバンテージの面で優秀なカードが採用される。メインデッキのフィニッシャーは瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage、ギデオン・ジュラ/Gideon Jura、火力など。
ソーサリー
(E)(エネルギー(energy)・カウンター)X個を得る。その後、望む個数の(E)を支払ってもよい。マナ総量がこれにより支払われた(E)の個数以下でありアーティファクトやクリーチャーやエンチャントであるすべてを破壊する。
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) 巨人(Giant)
これが戦場に出たとき、これが脱出していないなら、これを生け贄に捧げる。
これが戦場に出るか攻撃するたび、1つを対象とする。これはそれに3点のダメージを与え、あなたは3点のライフを得る。
脱出 ― (赤)(赤)(白)(白),あなたの墓地にありこれでないカード5枚を追放する。(あなたの墓地にあるこのカードを脱出コストで唱えてもよい。)
モダンホライゾン3では空の怒り/Wrath of the Skiesや火の怒りのタイタン、フレージ/Phlage, Titan of Fire's Furyなどを獲得し、大幅に強化された。語りの調律/Tune the Narrativeや電気放出/Galvanic Dischargeを採用し、エネルギー・カウンターを活用するエネルギー型が登場。プロツアー『モダンホライゾン3』では使用者数3位となった。
[編集] サンプルリスト
[編集] ミッドレンジ型
UWR Midrange [20] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 中速のクロック・パーミッションタイプ。
[編集] コントロール型
UWR Control [21] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- コントロールタイプ。
[編集] エネルギー型
- 備考
- プロツアー『モダンホライゾン3』 ベスト8(参考/参考)
- 使用者:Javier Domínguez
- フォーマット
Jeskai Control [22] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ヴィンテージ
環境に多数存在する青系コントロールの一種として、赤白青のものが存在する。
伝説のプレインズウォーカー — ダク(Dack)
[+1]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを2枚引き、その後カードを2枚捨てる。
[-2]:アーティファクト1つを対象とし、それのコントロールを得る。
[-6]:あなたは「あなたがパーマネント1つ以上対象とする呪文を1つ唱えるたび、それらのパーマネントのコントロールを得る。」を持つ紋章を得る。
赤を足すことでダク・フェイデン/Dack Faydenや紅蓮破/Pyroblastなどが、白を足すことで剣を鍬に/Swords to Plowsharesや封じ込める僧侶/Containment Priest(サイドボード)などが採用できるようになっている。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- ヴィンテージ選手権15 ベスト8 (参考)
- 使用者:John Grudzina
- フォーマット
Jeskai Control(Vintage) [23] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] パウパー
パウパーには優秀な多色土地が少なくマナ基盤が脆弱なフォーマットのため3色デッキの成立は難しいが、赤白のボロスキティにタッチ青したり、白青の現実の酸やブリンクにタッチ赤したりしたデッキのほか、各色の優秀なカードを集めたコントロールデッキが存在する。
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
飛行
熟考漂いが戦場に出たとき、カードを2枚引く。
想起(2)(青)(あなたはこの呪文を、その想起コストを支払うことで唱えてもよい。そうした場合、戦場に出たときにこれを生け贄に捧げる。)
エンチャント
未達への旅が戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。
未達への旅が戦場を離れたとき、その追放されたカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
アーカムの天測儀/Arcum's Astrolabe登場後は不安だったマナベースの問題が解消され、儚い存在/Ephemerate型のブリンクデッキに雪崩し/Skredなどを採用したジェスカイ氷雪 (Jeskai Snow) と呼ばれるタイプが台頭した。
氷雪アーティファクト
((氷)は氷雪である発生源からのマナ1点で支払える。)
アーカムの天測儀が戦場に出たとき、カードを1枚引く。
(1),(T):好きな色1色のマナ1点を加える。
しかし、その高い勝率と使用率が問題視され、アーカムの天測儀はパウパーの禁止カードに指定された[1]。
ソーサリー
土地1つを対象とする。それを破壊する。それのコントローラーは「自分のライブラリーから基本土地カード1枚を探し、タップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
カードを1枚引く。
それ以降もジェスカイ氷雪の流れを汲んだブリンクデッキが引き続き存在していたが、破壊不能のアーティファクト・土地である橋の登場後は、浄化の野火/Cleansing Wildfireと組み合わせたジェスカイ・ワイルドファイアと呼ばれる構成が登場した。
[編集] サンプルリスト1
Jeskai Control [24] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 純粋なコントロール型。
[編集] サンプルリスト2
Jeskai Snow Control [25] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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