神
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'''神'''/''God''は[[クリーチャー・タイプ]]の1つ。その[[次元/Plane]]において強い影響力を持ち、多大な信仰・崇敬を集める、具象化した神性である。 | '''神'''/''God''は[[クリーチャー・タイプ]]の1つ。その[[次元/Plane]]において強い影響力を持ち、多大な信仰・崇敬を集める、具象化した神性である。 | ||
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[[テーロス・ブロック]]の15柱の[[伝説の]][[クリーチャー・エンチャント]]達が初出。しばらくはそれら専用のクリーチャー・タイプだったが、[[アモンケット・ブロック]]以降複数の[[カード・セット]]で再登場している。 | [[テーロス・ブロック]]の15柱の[[伝説の]][[クリーチャー・エンチャント]]達が初出。しばらくはそれら専用のクリーチャー・タイプだったが、[[アモンケット・ブロック]]以降複数の[[カード・セット]]で再登場している。 | ||
− | + | すべて[[神話レア]]か[[レア]]であり、ほとんどが[[サイクル]]で収録されている。全体的な特徴としては、強大な[[サイズ]](高い[[マナレシオ]])と、その神性を表す強力な能力(不滅性の表現としての[[破壊不能]]など)を併せ持った、非常に強力な[[伝説のクリーチャー]]としてデザインされているものが多い。[[カード・セット]]ごとの特徴としては、[[テーロス/Theros]]の神々および[[アモンケット]]収録の5柱の神は、ある一定の条件を満たさなければ[[戦闘]]へ参加できなくなる、「顕現」を表す[[ペナルティ能力]]が課せられている。[[カルドハイム]]のものはいずれも[[モードを持つ両面カード]]で、元ネタの北欧神話にちなんでか、不滅性を表す能力は持たない。[[イクサラン:失われし洞窟]]では、そのほとんどが[[死亡]]しても[[第2面]]の[[土地]]を経由して復活可能な[[変身する両面カード]]である。[[#参考]]のそれぞれの項も参照のこと。 | |
− | 神を参照するカードに[[神討ち/Deicide]]、[[栄光の刻/Hour of Glory]]、[[万神殿の祭壇/Altar of the Pantheon]]、[[神に愛された者、シグリッド/Sigrid, God-Favored]]、[[世界樹/The World Tree]]、[[タイライトの聖域/Tyrite Sanctum]]が存在する。 | + | 神を参照するカードに[[神討ち/Deicide]]、[[栄光の刻/Hour of Glory]]、[[万神殿の祭壇/Altar of the Pantheon]]、[[神に愛された者、シグリッド/Sigrid, God-Favored]]、[[世界樹/The World Tree]]、[[タイライトの聖域/Tyrite Sanctum]]、[[テーロスへの侵攻/Invasion of Theros]]が存在する。 |
− | 神はいずれも[[伝説の|伝説]]であり、伝説の神は[[ | + | 神はいずれも[[伝説の|伝説]]であり、伝説の神は[[アサシンクリード]]現在、総枚数に等しい68枚が存在する([http://whisper.wisdom-guild.net/search.php?supertype%5B%5D=legendary&subtype%5B%5D=God 「伝説の(Legendary)・神(God)」でWHISPER検索])。また、伝説の[[ナイトメア]]・神に変化する[[解放された騒音/Cacophony Unleashed]]も存在する。[[魂を喰らう墓/Tomb of Annihilation]]の生成するアトロパル/Atropalと[[不浄なる暗黒の書/The Book of Vile Darkness]]の生成する[[トークン]]のヴェクナ/Vecnaも伝説である。これらに加え、[[光輝の夜明け、ヘリオッド/Heliod, the Radiant Dawn]]の[[第2面]]である歪んだ日食、ヘリオッド/Heliod, the Warped Eclipseも存在する。 |
− | * | + | *神に変化したり変化させるカードとして[[タイライトの聖域/Tyrite Sanctum]]と[[ブレタガルドの英雄/Hero of Bretagard]]、[[花の大導師/Grand Master of Flowers]]、[[解放された騒音/Cacophony Unleashed]]が存在する。 |
− | *[[神河/Kamigawa]] | + | *神・クリーチャー・[[トークン]]を[[生成]]する能力を有するカードとして[[魂を喰らう墓/Tomb of Annihilation]]と[[不浄なる暗黒の書/The Book of Vile Darkness]]が存在する。 |
− | ** | + | *[[神河/Kamigawa]]に住まう[[神/Kami|'''神'''/''Kami'']]は設定面でこそ神ではあるものの、クリーチャー・タイプとしての神は持たない。代わりに「八百万の神」の背景にあるシャーマニズムを反映してか、彼らは[[スピリット]]のクリーチャー・タイプを斉しく持つ。 |
+ | **「[[フレイバー]]的に神々なだけのクリーチャーは何度も作っている」とも語られている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/amonkhet-down-business-part-1-2017-04-03 Amonkhet Down to Business, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0018637/ 『アモンケット』に入ろう その1](Making Magic 2017年4月3日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。前述の神河の神のみならず、[[邪神カローナ/Karona, False God]]や[[大祖始/Progenitus]]、[[マリット・レイジ/Marit Lage]]トークンのように、テーロス以前にリリースされた、設定上は神であるクリーチャー達には伝説に加えて[[アバター]]のクリーチャー・タイプが与えられている向きが強い。また、[[シャドウムーア・ブロック]]の[[亜神 (サイクル)|亜神サイクル]]などもこの例に当てはまる。 | ||
**[[神河物語]]の[[明神]](伝説のスピリットサイクル)に関しては、テーロスやアモンケットのそれと非常に概念が近い「神」であると公式記事でも触れられている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/development-questions-amonkhet-2017-04-14 Development Questions with Amonkhet]/[https://mtg-jp.com/reading/ld/0018671/ 『アモンケット』でのデベロップの疑問](Latest Developments 2017年4月14日 [[Sam Stoddard]]著)</ref>。 | **[[神河物語]]の[[明神]](伝説のスピリットサイクル)に関しては、テーロスやアモンケットのそれと非常に概念が近い「神」であると公式記事でも触れられている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/development-questions-amonkhet-2017-04-14 Development Questions with Amonkhet]/[https://mtg-jp.com/reading/ld/0018671/ 『アモンケット』でのデベロップの疑問](Latest Developments 2017年4月14日 [[Sam Stoddard]]著)</ref>。 | ||
− | * | + | *神の下位的存在を表すクリーチャー・タイプとして[[亜神]]が存在する。 |
− | + | *定型のマジックのカード以外では、[[チャレンジ・デッキ]]の[[覚醒したゼナゴス/Xenagos Ascended]]もこれに該当する。 | |
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詳細は[[神 (アモンケット・ブロック)#ストーリー|神 (アモンケット・ブロック)]]を参照。 | 詳細は[[神 (アモンケット・ブロック)#ストーリー|神 (アモンケット・ブロック)]]を参照。 | ||
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詳細は[[カルドハイム/Kaldheim#スコーティ/The Skoti]]を参照。 | 詳細は[[カルドハイム/Kaldheim#スコーティ/The Skoti]]を参照。 | ||
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+ | ひとつ目の代表は[[花の大導師/Grand Master of Flowers|バハムート/Bahamut]]と[[ティアマト/Tiamat]]、2つ目の代表は[[蜘蛛の女王、ロルス/Lolth, Spider Queen|ロルス/Lolth]]、3つ目の代表は[[不浄なる暗黒の書/The Book of Vile Darkness|ヴェクナ/Vecna]]である。生まれながらの神であった[[アーチフィーンド、アスモデウス/Asmodeus the Archfiend|アスモデウス/Asmodeus]]は一度神格を失った後に2つ目の方法で再び神となり、[[不死のプリンス、オルクス/Orcus, Prince of Undeath|オルクス/Orcus]]は2つ目の方法で神となるも幾度か神格の喪失と再獲得を経て、第5版時点では神ではなくなっている。[[アーチリッチ、アサーラック/Acererak the Archlich|アサーラック/Acererak]]は3番めの手段に挑む資格を得ているが、あえてアンデッドという矮小な存在のままでいる。 | ||
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+ | D&Dの神々は定命のものが暮らす無数の「物質界」に加え、十七界存在する上位次元「外方次元界(Outer Plane)」の双方を行き来する能力を持つ。また、「アスペクト(=分身)を生み出す」「物質界の内側に個人的な次元を生み出す」「正式に神として任ぜられた物質界ではその格に準じた超自然的能力を任意に行使できる」「外方次元界あるいは個人的な次元で他の神やそれに準ずる存在、あるいはそれらの力を借りた何らかの力によって攻撃されない限り物理的に倒されることがない(「ドラゴンランス伝説」でレイストリンが物理的ではなく論理的手段でタキシスを倒そうとしたのはそのためである)」「外方次元界ではその持てる力を無制限に行使出来る」「仮に本体が死亡しても条件さえ満たせば短期間で復活できる」など、まさに神と呼ぶにふさわしい超絶の能力をあまた与えられている。 | ||
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*{{WHISPER検索/カードテキスト|{God}|神(God)}} | *{{WHISPER検索/カードテキスト|{God}|神(God)}} | ||
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+ | *[[神 (テーロス・ブロック)]] | ||
+ | *[[神 (アモンケット・ブロック)]] | ||
+ | *[[神 (灯争大戦)]] | ||
*[[クリーチャー・タイプ解説]] | *[[クリーチャー・タイプ解説]] | ||
[[Category:クリーチャー・タイプ|かみ]] | [[Category:クリーチャー・タイプ|かみ]] | ||
+ | [[Category:複数の次元に存在する種族|かみ]] |
2024年8月1日 (木) 16:04時点における最新版
神/Godはクリーチャー・タイプの1つ。その次元/Planeにおいて強い影響力を持ち、多大な信仰・崇敬を集める、具象化した神性である。
伝説のクリーチャー エンチャント — 神(God)
破壊不能
あなたの白への信心が5未満であるかぎり、太陽の神、ヘリオッドはクリーチャーではない。(あなたの白への信心は、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コストに含まれる(白)の数に等しい。)
あなたがコントロールする他のクリーチャーは警戒を持つ。
(2)(白)(白):白の2/1のクレリック(Cleric)・クリーチャー・エンチャント・トークンを1体生成する。
伝説のクリーチャー — 神(God)
あなたのアップキープの開始時に、各対戦相手はそれぞれX点のライフを失い、あなたは占術Xを行う。Xはあなたがコントロールするゾンビ(Zombie)の総数に等しい。
(2)(青)(黒):墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。黒の4/4のゾンビであることを除きそれのコピーであるトークンを1体生成する。
スカラベの神が死亡したとき、次の終了ステップの開始時に、これをオーナーの手札に戻す。
伝説のクリーチャー — 猪(Boar) 神(God)
トランプル
猪の祟神、イルハグが攻撃するたび、あなたはあなたの手札からクリーチャー・カード1枚を、タップ状態で攻撃している状態で戦場に出してもよい。次の終了ステップの開始時に、そのクリーチャーをあなたの手札に戻す。
猪の祟神、イルハグが死亡するか戦場から追放領域に置かれたとき、あなたはこれをオーナーのライブラリーの一番上から3枚目に置いてもよい。
テーロス・ブロックの15柱の伝説のクリーチャー・エンチャント達が初出。しばらくはそれら専用のクリーチャー・タイプだったが、アモンケット・ブロック以降複数のカード・セットで再登場している。
すべて神話レアかレアであり、ほとんどがサイクルで収録されている。全体的な特徴としては、強大なサイズ(高いマナレシオ)と、その神性を表す強力な能力(不滅性の表現としての破壊不能など)を併せ持った、非常に強力な伝説のクリーチャーとしてデザインされているものが多い。カード・セットごとの特徴としては、テーロス/Therosの神々およびアモンケット収録の5柱の神は、ある一定の条件を満たさなければ戦闘へ参加できなくなる、「顕現」を表すペナルティ能力が課せられている。カルドハイムのものはいずれもモードを持つ両面カードで、元ネタの北欧神話にちなんでか、不滅性を表す能力は持たない。イクサラン:失われし洞窟では、そのほとんどが死亡しても第2面の土地を経由して復活可能な変身する両面カードである。#参考のそれぞれの項も参照のこと。
神を参照するカードに神討ち/Deicide、栄光の刻/Hour of Glory、万神殿の祭壇/Altar of the Pantheon、神に愛された者、シグリッド/Sigrid, God-Favored、世界樹/The World Tree、タイライトの聖域/Tyrite Sanctum、テーロスへの侵攻/Invasion of Therosが存在する。
神はいずれも伝説であり、伝説の神はアサシンクリード現在、総枚数に等しい68枚が存在する(「伝説の(Legendary)・神(God)」でWHISPER検索)。また、伝説のナイトメア・神に変化する解放された騒音/Cacophony Unleashedも存在する。魂を喰らう墓/Tomb of Annihilationの生成するアトロパル/Atropalと不浄なる暗黒の書/The Book of Vile Darknessの生成するトークンのヴェクナ/Vecnaも伝説である。これらに加え、光輝の夜明け、ヘリオッド/Heliod, the Radiant Dawnの第2面である歪んだ日食、ヘリオッド/Heliod, the Warped Eclipseも存在する。
- 神に変化したり変化させるカードとしてタイライトの聖域/Tyrite Sanctumとブレタガルドの英雄/Hero of Bretagard、花の大導師/Grand Master of Flowers、解放された騒音/Cacophony Unleashedが存在する。
- 神・クリーチャー・トークンを生成する能力を有するカードとして魂を喰らう墓/Tomb of Annihilationと不浄なる暗黒の書/The Book of Vile Darknessが存在する。
- 神河/Kamigawaに住まう神/Kamiは設定面でこそ神ではあるものの、クリーチャー・タイプとしての神は持たない。代わりに「八百万の神」の背景にあるシャーマニズムを反映してか、彼らはスピリットのクリーチャー・タイプを斉しく持つ。
- 「フレイバー的に神々なだけのクリーチャーは何度も作っている」とも語られている[1]。前述の神河の神のみならず、邪神カローナ/Karona, False Godや大祖始/Progenitus、マリット・レイジ/Marit Lageトークンのように、テーロス以前にリリースされた、設定上は神であるクリーチャー達には伝説に加えてアバターのクリーチャー・タイプが与えられている向きが強い。また、シャドウムーア・ブロックの亜神サイクルなどもこの例に当てはまる。
- 神河物語の明神(伝説のスピリットサイクル)に関しては、テーロスやアモンケットのそれと非常に概念が近い「神」であると公式記事でも触れられている[2]。
- 神の下位的存在を表すクリーチャー・タイプとして亜神が存在する。
- 定型のマジックのカード以外では、チャレンジ・デッキの覚醒したゼナゴス/Xenagos Ascendedもこれに該当する。
[編集] ストーリー
[編集] テーロス/Theros
テーロス/Therosに住まう者達から崇められている大いなる者達。ニクス/Nyxと呼ばれる星空の世界に住まい、それぞれが次元/Planeの根底をなす様々な物事を司っている。
詳細は神 (テーロス・ブロック)を参照。
[編集] アモンケット/Amonkhet
アモンケット/Amonkhetに存在する5柱の偉大なる存在。定命の人々を守護するとともに、彼らを輝かしい「来世」へと育て導く、非常に名誉な使命を授けられている。
詳細は神 (アモンケット・ブロック)を参照。
だが王神/The God-Pharaohの示した「来世」が欺瞞であることが明かされると、彼らもまた永遠衆/Eternalとして加工されラヴニカ/Ravnicaへ送り込まれた。
こちらの詳細は神 (灯争大戦)を参照。
[編集] ラヴニカ/Ravnica
ラヴニカ/Ravnicaの地下深くにはウトムングル/Utmngrという巨大な動物の姿をした神が存在し、グルール一族/The Gruul Clansのザル=ター族/Zhur-Taa clanに崇拝されている。
永遠衆の侵略時には猪の祟神イルハグ/Ilhargが覚醒し、それに触発されたヤラス/Yarusは後に収穫の土竜神アンズラグ/Anzragを呼び起こした。
[編集] カルドハイム/Kaldheim
現在のカルドハイム/Kaldheimで支配的な神の家門はスコーティ/The Skotiの一族であり、世界樹/The World Treeから得られる星界の霊薬/Cosmos Elixirを飲むことで長い寿命と超自然的な力を得ている。
詳細はカルドハイム/Kaldheim#スコーティ/The Skotiを参照。
[編集] イクサラン/Ixalan
イクサラン/Ixalanの地下に存在する中心核/The Coreでは、太陽の女神チミル/Chimilより生まれた四柱の深淵の神々/The Deep Godsが信仰されている。一方、五柱目の神アクロゾズ/Aclazotzは中心核への大逆者として記憶されている。
詳細はオルテカ/Oltec#神を参照。
[編集] フォーゴトン・レルム探訪 / 統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い
D&D世界の神は大きく3種類に分かれる。一つは生まれながらの神、次いで十分な神気を得た超存在、最後に神となるための試練を超えた者(イモータル)達である。
ひとつ目の代表はバハムート/Bahamutとティアマト/Tiamat、2つ目の代表はロルス/Lolth、3つ目の代表はヴェクナ/Vecnaである。生まれながらの神であったアスモデウス/Asmodeusは一度神格を失った後に2つ目の方法で再び神となり、オルクス/Orcusは2つ目の方法で神となるも幾度か神格の喪失と再獲得を経て、第5版時点では神ではなくなっている。アサーラック/Acererakは3番めの手段に挑む資格を得ているが、あえてアンデッドという矮小な存在のままでいる。
乱暴に言えば、D&Dにおける神々とは「神」という免許を所有している存在を指し、その免許は何らかの形で奪われたりあるいは獲得できたりするものである。ゆえに、ときとして一介の冒険者が神々の座へと登ることさえありうる(「フォーゴトン・レルム探訪」の舞台であるトリルの上位神「ミストラ」も元は人間であった)。
D&Dの神々は定命のものが暮らす無数の「物質界」に加え、十七界存在する上位次元「外方次元界(Outer Plane)」の双方を行き来する能力を持つ。また、「アスペクト(=分身)を生み出す」「物質界の内側に個人的な次元を生み出す」「正式に神として任ぜられた物質界ではその格に準じた超自然的能力を任意に行使できる」「外方次元界あるいは個人的な次元で他の神やそれに準ずる存在、あるいはそれらの力を借りた何らかの力によって攻撃されない限り物理的に倒されることがない(「ドラゴンランス伝説」でレイストリンが物理的ではなく論理的手段でタキシスを倒そうとしたのはそのためである)」「外方次元界ではその持てる力を無制限に行使出来る」「仮に本体が死亡しても条件さえ満たせば短期間で復活できる」など、まさに神と呼ぶにふさわしい超絶の能力をあまた与えられている。
[編集] 脚注
[編集] 出典
- ↑ Amonkhet Down to Business, Part 1/『アモンケット』に入ろう その1(Making Magic 2017年4月3日 Mark Rosewater著)
- ↑ Development Questions with Amonkhet/『アモンケット』でのデベロップの疑問(Latest Developments 2017年4月14日 Sam Stoddard著)