悪斬の天使/Baneslayer Angel

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驚異的な[[コスト・パフォーマンス]]を誇る[[天使]]。速度こそ[[賛美されし天使/Exalted Angel]]には及ばないが、その分[[先制攻撃]][[パワー]]5のおかげで[[クリーチャー]]戦にはより強くなり、対[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]における制圧力は圧倒的。また、[[白]]を含む[[多色デッキ]]にも組み込みやすく、[[黒]]が絡まない[[デッキ]]ならば[[名誉の御身/Divinity of Pride]]よりも扱いやすいだろう。
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5[[マナ]]にして標準以上の[[サイズ]]に加えて多種多様の有用な[[キーワード能力]]を持つ、驚異的な[[コスト・パフォーマンス]]を誇る[[天使]]
  
[[プロテクション]]で指定されている[[デーモン]][[ドラゴン]]は、どちらも[[飛行]]持ちの[[ファッティ]]が多いため、それらに[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]されずに[[攻撃]]していけるのは嬉しい限り。2009年10月[[ゼンディカー]]登場以来[[トップメタ]]に君臨する[[ジャンドコントロール|ジャンド]]の[[若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon]]にブロックされないことがこの[[能力]]の一番のポイント。同セットでいえば[[ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite]]に[[除去]]されない。[[多相]]持ちに対しても有効な[[能力]]である。
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5/5[[飛行]]だけでも強力なのに、[[絆魂]]により通常の倍の[[ライフ・アドバンテージ]]になるとあって、[[フィニッシャー]]の資格は十分。また[[先制攻撃]]に加えて他[[色]]の[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]でよく使われる[[デーモン]][[ドラゴン]]に対する[[プロテクション]]も持つため、フィニッシャー同士の対決でも優位に立てる。登場当初の[[スタンダード]]で猛威を振るった[[ジャンドコントロール|ジャンド]]の[[若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon]][[ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite]]に強いのは非常に心強かった。忘れがちだが[[多相]]に対しても有効である。
  
[[除去耐性]]に欠けるものの、5[[マナ]][[重い|重]]すぎることもなく、単体で[[ゲーム]]を決められる高い[[カードパワー]]を持つため、[[スタンダード]]ではビートダウンから[[コントロール (デッキ)|コントロール]]まで白を含む多くのデッキに採用されている。また[[エクステンデッド]]でもこれを採用した[[Zoo#エクステンデッド|ルビンZoo]]が優勝を果たすなど、スタンダードに限らない活躍を見せている。その相次ぐ活躍と[[神話レア]]という[[レアリティ]]から、[[シングルカード|シングル]]価格がとても高騰しているカードでもある。
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強いて弱点を挙げれば、あくまで単体での性能であって[[除去耐性]]などは持たず、[[]]あたりの[[単体除去]]1発で対処されてしまうこと。[[基本セット2010]]での登場当初はその点が嫌われたため採用率はそれほど高くなかったが、次第に圧倒的なコスト・パフォーマンスの方が重視されるようになり、[[除去]]されることを前提に多めに[[積む]]ことで対処するデッキが多くなった。 [[スタンダード]]では[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]から[[コントロール (デッキ)|コントロール]]まで幅広く採用され、[[エクステンデッド]]でもこれを採用した[[Zoo#エクステンデッド|ルビンZoo]][[プロツアーオースティン09]]で優勝を果たすなど複数の環境で活躍を果たした。
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*当時はそのスペックの高さから、俗に「悪斬ゲー」と呼ばれるような一方的なゲーム展開を生み出してしまうことがよくあった。絆魂と先制攻撃の組み合わせにより、いくら相手のクリーチャーが並んだ不利な場面でも、1体立っているだけで膠着状態にしてしまう。基本セット2010発売に伴って行われた絆魂のルール変更もその圧倒的な制圧力を後押ししている。
  
以上のようにクリーチャーとしての性能は目を見張るばかりだが、[[アドバンテージ]]能力や[[除去耐性]]を持たないことには留意が必要。特性として、採用できるデッキは非常に範囲が広いが、対するデッキによってサイドアウトが必要になる。
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その強烈な暴れぶりから再録はないと思われていたが[[基本セット2011]]でも続投、相変わらずの爆発力を見せる。しかし同セットで登場した[[太陽のタイタン/Sun Titan|タイタン・サイクル]]などの他のフィニッシャー候補の存在と、[[ミラディンの傷跡ブロック]]で登場した[[四肢切断/Dismember]]をはじめとする強力な単体除去の影響で、基本セット2011以降の採用率は以前より大幅に低下した。
  
*[[レアリティ]]の差と言ってしまえばそれまでだが、同じ[[基本セット2010]]に収録されている[[セラの天使/Serra Angel]]の立場がほとんどない。[[警戒]]を持たないので[[上位互換]]とはならないが、別の方法で攻撃と防御を同時に行える[[絆魂]]を持つ上に、それ以外のスペックも圧倒的に高い。
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[[基本セット2021]]でも再録。登場時の[[スタンダード]]では除去耐性を持たない中堅クリーチャーへの逆風が強く、また[[青白コントロール]]のフィニッシャーとしては[[夢さらい/Dream Trawler]]という強力な対抗馬がいるためメインデッキでの採用は少ない。しかし1マナ軽く先制攻撃により[[エンバレスの宝剣/Embercleave]]に強い性質から、しばしば[[サイドボード]]に潜んでいる。[[ローテーション]]後も[[黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon]]に強く出られるため[[白ウィニー/スタンダード/エルドレインの王権〜フォーゴトン・レルム探訪期|白単]]のサイドボードに採用されることもあった。
*{{Gatherer|id=191065|イラスト}}は本来[[第9版]]のセラの天使として描かれた没イラストの流用である。セラの天使のイメージに合わないという理由で採用が見送られ、今回改めて日の目を見たという経緯がある(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/229 Just the Right Angel]参照)。
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*そのカードパワーの高さから、悪斬ゲーを生み出してしまうこともある。
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*「除去耐性や[[ETB]]能力は持たないが、[[戦闘]]力だけで強力なクリーチャー」の代表的存在。しばしば、同じ5マナの[[フライヤー]]で戦闘で貧弱だが[[カード・アドバンテージ]]面で優れる[[熟考漂い/Mulldrifter]]系列と対比されて語られる。<ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/0034037/ 熟考漂いの対極]/[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/opposite-mulldrifter-2020-06-05 THE OPPOSITE OF MULLDRIFTER](Card Preview 2020年6月5日)</ref>
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*[[レアリティ]]の差と言ってしまえばそれまでだが、[[基本セット2010]]で同時収録された[[セラの天使/Serra Angel]]の立場がほとんどない。[[警戒]]を持たないので[[上位互換]]とはならないが、別の方法で攻撃と防御を同時に行える[[絆魂]]を持つ上に、それ以外のスペックも圧倒的に高い。
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*{{Gatherer|id=191065}}は本来[[第9版]]のセラの天使として描かれた没イラストの流用である。セラの天使のイメージに合わないという理由で採用が見送られ、今回改めて日の目を見たという経緯がある<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/just-right-angel-2009-07-09 Just the Right Angel]([[Daily MTG]] 2009年7月9日)</ref>。
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*スペックの高さやさまざまな[[フォーマット]]で用いられたことから、かつての[[賛美されし天使/Exalted Angel]]のように[[白い悪魔]]と呼ばれることもある。(特に賛美されし天使と区別するために新・白い悪魔と呼ばれることも多い。)
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*2013年4月27日~28日に開催された『ニコニコ超会議2』において、2009年を代表するカードとして展示された<ref>[https://www.facebook.com/media/set/?set=a.588329267851413.1073741827.443027549048253&type=1#!/photo.php?fbid=588329304518076&set=a.588329267851413.1073741827.443027549048253&type=3&theater ニコニコ超会議2 マジック:ザ・ギャザリング展示ブース](マジック日本公式Facebook)</ref>。
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==関連カード==
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*[[黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer]] - [[伝説のクリーチャー]]版。プロテクションではなく[[ロード (俗称)|ロード能力]]を持つ。([[ドミナリア]])
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*[[加護をもたらす戦乙女/Boon-Bringer Valkyrie]] - 基本の[[P/T]]が1周り小さくプロテクションも持たないが、[[賛助]]1を持つ。([[機械兵団の進軍]])
  
 
==参考==
 
==参考==
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/365 壁紙・待受]
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<references />
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/wallpaper-week-baneslayer-angel-2010-01-15 壁紙・待受](Daily MTG 2010年1月15日)
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*[[カード個別評価:基本セット2021]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2011]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2011]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2010]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2010]] - [[神話レア]]
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*[[From the Vault:Angels]]
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[[Category:俗称のあるカード|あくざんのてんし]]

2023年4月22日 (土) 10:14時点における最新版


Baneslayer Angel / 悪斬の天使 (3)(白)(白)
クリーチャー — 天使(Angel)

飛行、先制攻撃、絆魂、プロテクション(デーモン(Demon))、プロテクション(ドラゴン(Dragon))

5/5

5マナにして標準以上のサイズに加えて多種多様の有用なキーワード能力を持つ、驚異的なコスト・パフォーマンスを誇る天使

5/5飛行だけでも強力なのに、絆魂により通常の倍のライフ・アドバンテージになるとあって、フィニッシャーの資格は十分。また先制攻撃に加えて他コントロールデッキでよく使われるデーモンドラゴンに対するプロテクションも持つため、フィニッシャー同士の対決でも優位に立てる。登場当初のスタンダードで猛威を振るったジャンド若き群れのドラゴン/Broodmate Dragonボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteに強いのは非常に心強かった。忘れがちだが多相に対しても有効である。

強いて弱点を挙げれば、あくまで単体での性能であって除去耐性などは持たず、あたりの単体除去1発で対処されてしまうこと。基本セット2010での登場当初はその点が嫌われたため採用率はそれほど高くなかったが、次第に圧倒的なコスト・パフォーマンスの方が重視されるようになり、除去されることを前提に多めに積むことで対処するデッキが多くなった。 スタンダードではビートダウンからコントロールまで幅広く採用され、エクステンデッドでもこれを採用したルビンZooプロツアーオースティン09で優勝を果たすなど複数の環境で活躍を果たした。

  • 当時はそのスペックの高さから、俗に「悪斬ゲー」と呼ばれるような一方的なゲーム展開を生み出してしまうことがよくあった。絆魂と先制攻撃の組み合わせにより、いくら相手のクリーチャーが並んだ不利な場面でも、1体立っているだけで膠着状態にしてしまう。基本セット2010発売に伴って行われた絆魂のルール変更もその圧倒的な制圧力を後押ししている。

その強烈な暴れぶりから再録はないと思われていたが基本セット2011でも続投、相変わらずの爆発力を見せる。しかし同セットで登場したタイタン・サイクルなどの他のフィニッシャー候補の存在と、ミラディンの傷跡ブロックで登場した四肢切断/Dismemberをはじめとする強力な単体除去の影響で、基本セット2011以降の採用率は以前より大幅に低下した。

基本セット2021でも再録。登場時のスタンダードでは除去耐性を持たない中堅クリーチャーへの逆風が強く、また青白コントロールのフィニッシャーとしては夢さらい/Dream Trawlerという強力な対抗馬がいるためメインデッキでの採用は少ない。しかし1マナ軽く先制攻撃によりエンバレスの宝剣/Embercleaveに強い性質から、しばしばサイドボードに潜んでいる。ローテーション後も黄金架のドラゴン/Goldspan Dragonに強く出られるため白単のサイドボードに採用されることもあった。

  • 「除去耐性やETB能力は持たないが、戦闘力だけで強力なクリーチャー」の代表的存在。しばしば、同じ5マナのフライヤーで戦闘で貧弱だがカード・アドバンテージ面で優れる熟考漂い/Mulldrifter系列と対比されて語られる。[1]
  • レアリティの差と言ってしまえばそれまでだが、基本セット2010で同時収録されたセラの天使/Serra Angelの立場がほとんどない。警戒を持たないので上位互換とはならないが、別の方法で攻撃と防御を同時に行える絆魂を持つ上に、それ以外のスペックも圧倒的に高い。
  • イラストは本来第9版のセラの天使として描かれた没イラストの流用である。セラの天使のイメージに合わないという理由で採用が見送られ、今回改めて日の目を見たという経緯がある[2]
  • スペックの高さやさまざまなフォーマットで用いられたことから、かつての賛美されし天使/Exalted Angelのように白い悪魔と呼ばれることもある。(特に賛美されし天使と区別するために新・白い悪魔と呼ばれることも多い。)
  • 2013年4月27日~28日に開催された『ニコニコ超会議2』において、2009年を代表するカードとして展示された[3]

[編集] 関連カード

[編集] 参考

  1. 熟考漂いの対極/THE OPPOSITE OF MULLDRIFTER(Card Preview 2020年6月5日)
  2. Just the Right Angel(Daily MTG 2009年7月9日)
  3. ニコニコ超会議2 マジック:ザ・ギャザリング展示ブース(マジック日本公式Facebook)
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