サンドワームの収斂/Sandwurm Convergence

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逆[[Moat]]とも言える[[フライヤー]]への[[攻撃制限]]と、[[大型]]の[[ワーム]]・[[トークン]]を次々と[[生成]]する重量級[[エンチャント]]。
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逆[[Moat]]とも言える[[フライヤー]]への[[攻撃制限]]と、[[大型クリーチャー|大型]]の[[ワーム]]・[[トークン]]を次々と[[生成]]する[[エンチャント]]。
  
航空戦力をシャットダウンしながら、[[コスト]]不要で続々と増え続ける5/5トークンによって地上も制圧できるため、2つの[[能力]]がよく噛み合っている。トークン生成のタイミングが[[終了ステップ]]の開始時であるため、[[唱えた]]返しの[[ターン]]でも隙を作りづらいというのも利点。また、[[本体]]が比較的[[除去]]されにくいエンチャントという事も強みで、維持さえできれば[[勝利]]が転がり込んでくる[[エンドカード]]として運用できる。その分、[[マナ・コスト]]も8[[マナ]]と非常に[[重い]]ため、基本的な[[ランプ]]戦略のほか、踏み倒し[[ギミック]]を仕込んでみるなど、採用する際は一工夫ほしいところ。
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航空戦力をシャットアウトしながら、[[コスト]]不要で続々と増え続ける5/5トークンによって[[地上クリーチャー|地上]]も制圧できるため、2つの[[能力]]がよく噛み合っている。トークン生成のタイミングが[[終了ステップ]]の開始時であるため、[[唱えた]]返しの[[ターン]]でも隙を作りづらいというのも利点。また、[[本体]]が比較的[[除去]]されにくいエンチャントという事も強みで、維持さえできれば[[勝利]]が転がり込んでくる[[エンドカード]]として運用できる。
  
欠点としては、[[地上クリーチャー]]に対して[[攻撃]]そのものは封じられないため、[[対戦相手]]の返しの[[フルアタック]][[ブロッカー]]の手が回り切らずに[[殴り]]倒される可能性があるなど、決して万能の防御性能というわけではない事。また、トークンが[[回避能力]]を持たず、しかも1ターンに1体というスローペースな生産速度のため、重さの割にやや悠長という性質が挙げられる。例えばかつて使われた[[孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth]]と比べると、[[キャスト]]後の早期決着への確実性がまるで異なっており、[[スタンダード]]にも性質の似通った[[州民を滅ぼすもの/Decimator of the Provinces]]が存在している。それに限らず[[テンポ]]よく効率的に[[ライフ]]を削っていける[[アタッカー]]には枚挙に暇がないため、[[ビートダウン]][[フィニッシャー]]としては、単純に採用しづらいというのが実情。[[ゲーム]]が長引く事を前提とした[[コントロール (デッキ)|コントロール]]向けの[[カード]]と言えるだろう。
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ただし[[マナ・コスト]]も8[[マナ]]と非常に[[重い|重く]]、かつトークンの出てくるペースが1[[ターン]]1体と遅いため、防御カードとしても[[フィニッシャー]]としても[[対戦相手]][[展開]]に追いつけない危険性が高い。[[ミッドレンジ]]などで利用する単純な[[アタッカー]]としてはほかにいくらでも候補があるのが実情。[[ゲーム]]が長引く事を前提とした[[コントロール (デッキ)|コントロール]]や、素早くこれを[[戦場に出す]]ことができる[[ランプ]]戦略や踏み倒し[[ギミック]]での利用が望ましい。
  
言うまでもなく、[[リミテッド]]では非常に強力。押し込まれている状況でもこれ1枚で逆転できるほどである。
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[[リミテッド]]でも出せれば非常に強力。押し込まれている状況でもこれ1枚で逆転できるほどであるが、その重さから出す前に[[敗北]]してしまう可能性も少なくない。[[マナ加速]]などを駆使して押し切られる前に出せるようにしたい。
  
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*Moatと違い、[[あなた]]側への攻撃以外は禁止しない。自分や[[チームメイト]]が妨害されないだけでなく、[[多人数戦]]の[[無差別戦]]では[[対戦相手]]同士を争わせるのにも利用できる。
 
*[[空中浮遊/Levitation]]を[[寄付/Donate]]してやれば、アタッカーを完封できる。
 
*[[空中浮遊/Levitation]]を[[寄付/Donate]]してやれば、アタッカーを完封できる。
*通常、生物について収斂と用いる場合、「他系統の生物が同質の形態を獲得する進化現象(Ex.サメとイルカの流線型の体。モグラとケラの前足)」という意味で使われるが、これは{{Gatherer|id=428230|イラスト}}やカードの[[効果]]を見るに、「散布的に位置していた複数の物が一箇所に集まっていく」というそのままの意味で使われているようだ。
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*「convergence」は「集合している状態」程度の意味と考えられるが、[[テンプレート]]に沿って「収斂」と訳されている。
**餌場、あるいは[[繁殖場/Spawning Grounds]]といったニュアンスがあるのかもしれない。
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***一見、[[フレーバーテキスト]]に反するようだが、縄張りとは広大なものばかりとは限らない。例えば海鳥の中には繁殖期に大きな群れを形成しながらも「自分の巣」という極小の縄張りを維持するスタイルを持った種もあるため、このワーム達も類似した性質と考えれば矛盾はない。
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{{フレイバーテキスト|喧嘩早く縄張り意識の強いサンドワームは、砂丘の上空も見張っている。}}
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==参考==
 
==参考==
 
*[[飛行対策カード]]
 
*[[飛行対策カード]]
 
*[[カード個別評価:アモンケット]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:アモンケット]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:アモンケットリマスター]] - [[レア]]

2020年8月23日 (日) 23:30時点における最新版


Moatとも言えるフライヤーへの攻撃制限と、大型ワームトークンを次々と生成するエンチャント

航空戦力をシャットアウトしながら、コスト不要で続々と増え続ける5/5トークンによって地上も制圧できるため、2つの能力がよく噛み合っている。トークン生成のタイミングが終了ステップの開始時であるため、唱えた返しのターンでも隙を作りづらいというのも利点。また、本体が比較的除去されにくいエンチャントという事も強みで、維持さえできれば勝利が転がり込んでくるエンドカードとして運用できる。

ただしマナ・コストも8マナと非常に重く、かつトークンの出てくるペースが1ターン1体と遅いため、防御カードとしてもフィニッシャーとしても対戦相手展開に追いつけない危険性が高い。ミッドレンジなどで利用する単純なアタッカーとしてはほかにいくらでも候補があるのが実情。ゲームが長引く事を前提としたコントロールや、素早くこれを戦場に出すことができるランプ戦略や踏み倒しギミックでの利用が望ましい。

リミテッドでも出せれば非常に強力。押し込まれている状況でもこれ1枚で逆転できるほどであるが、その重さから出す前に敗北してしまう可能性も少なくない。マナ加速などを駆使して押し切られる前に出せるようにしたい。

[編集] 参考

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