ETB
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*ETB[[能力]]は、そのパーマネント[[呪文]]自身が[[解決]]されたり、それを[[戦場に出す]][[呪文]]や能力の[[解決]]後に[[スタック]]に置かれる。ETB能力が[[対象]]を選ぶならこの際に選ぶ。そのパーマネント呪文を唱える際ではない。 | *ETB[[能力]]は、そのパーマネント[[呪文]]自身が[[解決]]されたり、それを[[戦場に出す]][[呪文]]や能力の[[解決]]後に[[スタック]]に置かれる。ETB能力が[[対象]]を選ぶならこの際に選ぶ。そのパーマネント呪文を唱える際ではない。 | ||
− | ** | + | **[[対戦相手]]はパーマネント呪文に[[対応]]することでETB能力がスタックに置かれる前に対策することもできる。例えば、[[炎の斬りつけ/Flame Slash]]も[[火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu]]も[[対象]]のクリーチャー1体に4点の[[ダメージ]]を[[与える]]が、[[対戦相手]]が[[高層の神秘家/Aerie Mystics]]を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]している場合、前者なら高層の神秘家の能力を起動されても[[立ち消え]]になるのみだが、後者だと火炎舌のカヴーを唱えたのに対応して(ETB能力がスタックに置かれる前に)高層の神秘家の能力を起動されれば、火炎舌のカヴーはETB能力で味方を[[対象]]に選ぶことになってしまう。 |
*ETB能力を持つ[[クリーチャー]]が戦場に出た直後に[[状況起因処理]]によって[[墓地]]に置かれても、ETBは既に誘発しており状況起因処理のチェック後にスタックに置かれる。 | *ETB能力を持つ[[クリーチャー]]が戦場に出た直後に[[状況起因処理]]によって[[墓地]]に置かれても、ETBは既に誘発しており状況起因処理のチェック後にスタックに置かれる。 | ||
**例えば、すでに[[伝説のクリーチャー]]を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]している状態で同名の伝説のクリーチャーを戦場に出して墓地に置いた場合や、[[魂の裏切りの夜/Night of Souls' Betrayal]]が戦場にある状態で1/1である[[エルフの幻想家/Elvish Visionary]]を戦場に出した場合が当てはまる。 | **例えば、すでに[[伝説のクリーチャー]]を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]している状態で同名の伝説のクリーチャーを戦場に出して墓地に置いた場合や、[[魂の裏切りの夜/Night of Souls' Betrayal]]が戦場にある状態で1/1である[[エルフの幻想家/Elvish Visionary]]を戦場に出した場合が当てはまる。 | ||
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*一時的[[全体強化]] - [[鼓舞する隊長/Inspiring Captain]] | *一時的[[全体強化]] - [[鼓舞する隊長/Inspiring Captain]] |
2019年2月25日 (月) 11:48時点における版
ETBとは、「戦場に出る」、あるいは、「このパーマネントが戦場に出たとき」の誘発条件を持つ誘発型能力を意味する俗語。
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解説
Fists of Ironwood / 鉄の樹の拳 (1)(緑)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
鉄の樹の拳が戦場に出たとき、緑の1/1の苗木(Saproling)クリーチャー・トークンを2体生成する。
エンチャントされているクリーチャーはトランプルを持つ。
語源は「戦場に出る/Enter The Battlefield」の頭文字。基本セット2010前のルール用語である「場に出る/Comes Into Play」の略であるCIPという呼び方も根強い。
ルール
- ETB能力は、そのパーマネント呪文自身が解決されたり、それを戦場に出す呪文や能力の解決後にスタックに置かれる。ETB能力が対象を選ぶならこの際に選ぶ。そのパーマネント呪文を唱える際ではない。
- 対戦相手はパーマネント呪文に対応することでETB能力がスタックに置かれる前に対策することもできる。例えば、炎の斬りつけ/Flame Slashも火炎舌のカヴー/Flametongue Kavuも対象のクリーチャー1体に4点のダメージを与えるが、対戦相手が高層の神秘家/Aerie Mysticsをコントロールしている場合、前者なら高層の神秘家の能力を起動されても立ち消えになるのみだが、後者だと火炎舌のカヴーを唱えたのに対応して(ETB能力がスタックに置かれる前に)高層の神秘家の能力を起動されれば、火炎舌のカヴーはETB能力で味方を対象に選ぶことになってしまう。
- ETB能力を持つクリーチャーが戦場に出た直後に状況起因処理によって墓地に置かれても、ETBは既に誘発しており状況起因処理のチェック後にスタックに置かれる。
- 例えば、すでに伝説のクリーチャーをコントロールしている状態で同名の伝説のクリーチャーを戦場に出して墓地に置いた場合や、魂の裏切りの夜/Night of Souls' Betrayalが戦場にある状態で1/1であるエルフの幻想家/Elvish Visionaryを戦場に出した場合が当てはまる。
- ETB能力の発生源であるクリーチャーなどを除去しても、ETB能力は通常通り解決される。
その他
- 魂の管理人/Soul Wardenのような他のパーマネントが戦場に出ることで誘発する能力はETB能力と呼ばれることはない。
- 対になる概念として、「戦場から墓地に置かれる(ときに誘発する能力)」のことをPIG(能力)という。
- 他の能力を持たず、ETB能力の解決後はバニラクリーチャーのように働くクリーチャーのことを開発部はバーチャル・バニラ[1]/実質バニラ[2](Virtual Vanilla)と呼んでいる。
- 最も最初に印刷されたETB能力持ちと言えるカードはスタング/Stanggだが、開発部がカード・デザインとして意識し始めたのはビジョンズである[3][4]。
単純な効果のETB能力を持つカードの代表
- ライフ操作
- ライフ回復 - ありがたい老修道士/Venerable Monk
- ライフドレイン - 街道筋の強盗/Highway Robber
- ライフロス - 蛆たかり/Maggot Carrier
- ライフ回復のETBを各クリーチャーに与える - 魂の管理人/Soul Warden
- 火力のETBを各クリーチャーに与える - 伏魔殿/Pandemonium
- ドロー - 幕僚団/Council of Advisors(青)、エルフの幻想家/Elvish Visionary(緑)
- ルーター - マーフォークの交易商人/Merfolk Traders
- ライブラリー操作 - 物知りフクロウ/Sage Owl
- クリーチャー・カードの回収 - グレイブディガー/Gravedigger
- エンチャント・カードの回収 - 理想主義の修道士/Monk Idealist
- 土地サーチ - 護民官の道探し/Civic Wayfinder
- 土地をサーチして戦場に出す - ウッド・エルフ/Wood Elves、彼方地のエルフ/Farhaven Elf
- ドローのETBを各クリーチャーに与える - 垣間見る自然/Glimpse of Nature
- クリーチャー破壊 - ネクラタル/Nekrataal
- マイナス修整 - 水膨れ虫/Blister Beetle
- 布告除去 - 捕食の夜魔/Predatory Nightstalker
- 一時追放 - 忘却の輪/Oblivion Ring、悪鬼の狩人/Fiend Hunter
- バウンス - 大クラゲ/Man-o'-War
- アーティファクト破壊 - 躁の蛮人/Manic Vandal(赤)、ウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutan(緑)
- エンチャント破壊 - 雲を追う鷲/Cloudchaser Eagle
- その他
- 打ち消し - 神秘の蛇/Mystic Snake
- 手札破壊 - 貪欲なるネズミ/Ravenous Rats
- 一時的全体強化 - 鼓舞する隊長/Inspiring Captain
- 一時的単体強化 - イェヴァの腕力魔道士/Yeva's Forcemage
- +1/+1カウンター - 鋼胴の甲虫/Ironshell Beetle
- ブロック制限 - ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter
- タップ - 睡魔術師/Somnomancer
- マナ加速 - ギックスの僧侶/Priest of Gix
参考
- ↑ A Few More Words from R&D/開発部語辞典・増補版(Making Magic 2013年6月10日 Mark Rosewater著)
- ↑ A Few More Words from R&D/開発部語辞典2016(Making Magic 2016年11月8日 Mark Rosewater著)
- ↑ 素晴らしいバニラの材料(Latest Developments 2016年11月11日)
- ↑ 『アモンケット』語り その2(Making Magic 2017年5月1日)