エコー
提供:MTG Wiki
18行: | 18行: | ||
==解説== | ==解説== | ||
基本的にはコストを2回に分けて支払うという能力であり、それ自体はデメリットである。ただしその分、同じ[[マナ・コスト]]域の[[カード]]に比べて性能がアップしており(同じ性能のカードに比べてマナ・コストが低下していると見ることも可能)、より強いクリーチャーをより早く出せるようにする能力であると言える。その意味では、[[環境]]を高速化させる方向に作用すると考えられる。 | 基本的にはコストを2回に分けて支払うという能力であり、それ自体はデメリットである。ただしその分、同じ[[マナ・コスト]]域の[[カード]]に比べて性能がアップしており(同じ性能のカードに比べてマナ・コストが低下していると見ることも可能)、より強いクリーチャーをより早く出せるようにする能力であると言える。その意味では、[[環境]]を高速化させる方向に作用すると考えられる。 | ||
+ | |||
+ | [[ウルザズ・サーガ]]での初登場時点では、コストを支払わない選択をすることは少なかったが、[[ウルザズ・レガシー]]にてエコー持ちの[[187クリーチャー]]([[なだれ乗り/Avalanche Riders]]や[[錯乱した隠遁者/Deranged Hermit]]など)が登場してからは、支払わない場面も見られるようになった。続く[[ウルザズ・デスティニー]]では、[[CIP]]かつ[[PIG]]を持つもの([[ゴブリンの司令官/Goblin Marshal]]や[[狩りをする恐鳥/Hunting Moa]])が登場し、より使い捨ての[[呪文]]のように使えるデザインとなった。こういった点は、後の[[想起]]に受け継がれている。 | ||
+ | |||
+ | 以前は単に「エコー」とのみ表記され、そのパーマネントの[[マナ・コスト]]を再び支払うというものだったが、[[時のらせん]]での再登場時にルールが変更され、これに伴って[[Oracle]]のエコーに関するすべての表記が書き換わった。 | ||
+ | |||
+ | 時のらせんでのエコー・コストはすべてそのカードのマナ・コストと同じで、従来のエコーと変わらないものだったが、続く[[次元の混乱]]に登場したエコー持ちはすべてマナ・コストと異なるエコー・コストを持っており、またエコー・コストが不定の[[火山の乱暴者/Volcano Hellion]]を除き、どのエコー・コストも最初のマナ・コストより高くなっている。また[[未来予知]]では、[[マナ]]以外の[[支払う|支払い]]を求めるエコーや、エコーの処理を利用して[[対戦相手]]に[[アドバンテージ]]を与えるカードが登場し、エコーの概念が拡張されている。 | ||
[[赤]]と[[緑]]のカードが特に多く、それらの[[色]]の[[デッキ]]の[[展開]]を速めるのに貢献した(時のらせんでの新作エコー持ちカードはすべて赤く、次元の混乱では赤と緑のみである)。[[アーティファクト]]にも若干存在する。他の色はかなり少なく、[[白]]は3枚、[[黒]]は2枚、[[青]]にいたっては[[サイクル#カード群|サイクル]]1枚しか存在しない。 | [[赤]]と[[緑]]のカードが特に多く、それらの[[色]]の[[デッキ]]の[[展開]]を速めるのに貢献した(時のらせんでの新作エコー持ちカードはすべて赤く、次元の混乱では赤と緑のみである)。[[アーティファクト]]にも若干存在する。他の色はかなり少なく、[[白]]は3枚、[[黒]]は2枚、[[青]]にいたっては[[サイクル#カード群|サイクル]]1枚しか存在しない。 | ||
23行: | 29行: | ||
===ルール=== | ===ルール=== | ||
*他[[プレイヤー]]から[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]を奪った場合でも、次のアップキープにコストを支払わければいけないことに注意。 | *他[[プレイヤー]]から[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]を奪った場合でも、次のアップキープにコストを支払わければいけないことに注意。 | ||
+ | *かつて[[フェイズ・アウト]]が[[位相]]ではなく[[領域]]の変更で行われていた頃は、[[フェイズ・イン]]したパーマネントがエコーを持っている場合も、次のアップキープにエコー・コストを支払う必要があった。なぜなら、フェイズ・アウト中は継続してコントロールしているわけではなく、フェイズ・インはエコーの支払いを免除しないからである。 | ||
===その他=== | ===その他=== | ||
− | |||
− | |||
− | |||
*毎ターン支払うタイプの[[アップキープ・コスト]]と比べ、支払い忘れてターンを進行してしまい、[[巻き戻し]]て生け贄に捧げるというミスもよく見られる。これを防ぐために、エコー持ちのパーマネントを[[戦場に出す|戦場に出した]]時、エコー・コストの支払いに必要となる枚数の土地をその近くにかためておく、という方法もある。 | *毎ターン支払うタイプの[[アップキープ・コスト]]と比べ、支払い忘れてターンを進行してしまい、[[巻き戻し]]て生け贄に捧げるというミスもよく見られる。これを防ぐために、エコー持ちのパーマネントを[[戦場に出す|戦場に出した]]時、エコー・コストの支払いに必要となる枚数の土地をその近くにかためておく、という方法もある。 | ||
− | * | + | *エコーは元々[[スリヴァー]]と同じく、[[Mike Elliott]]が[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]で働くようになる前に作った「天空の道/Astral Ways」というセットのためにデザインしたものだった。 |
==参考== | ==参考== |
2014年7月9日 (水) 16:38時点における版
エコー/Echo | |
---|---|
種別 | 誘発型能力 |
登場セット | ウルザ・ブロック 時のらせんブロック |
CR | CR:702.30 |
エコー/Echoは、ウルザ・ブロックで登場し、時のらせんブロックで再登場したキーワード能力。パーマネントが持つ誘発型能力である。
クリーチャー — 猫(Cat)
エコー(緑)(あなたのアップキープの開始時に、これが直前のあなたのアップキープの開始時よりも後にあなたのコントロール下になっていた場合、そのエコー・コストを支払わないかぎりそれを生け贄に捧げる。)
2/2クリーチャー — ヘリオン(Hellion)
火山の乱暴者はエコー(X)を持つ。Xはあなたの総ライフである。(あなたのアップキープの開始時に、これが直前のあなたのアップキープの開始時よりも後にあなたのコントロール下になっていた場合、そのエコー・コストを支払わないかぎりそれを生け贄に捧げる。)
火山の乱暴者が戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。火山の乱暴者はそれとあなたに、あなたが選んだ量のダメージを与える。そのダメージは軽減されない。
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
速攻
エコー ― 土地を2つ生け贄に捧げる。(あなたのアップキープの開始時に、これが直前のあなたのアップキープの開始時よりも後にあなたのコントロール下になっていた場合、そのエコー・コストを支払わないかぎりそれを生け贄に捧げる)
定義
エコー [コスト]/Echo [コスト]は、「あなたのアップキープの開始時に、もしあなたがこのパーマネントのコントロールを、あなたの直前のアップキープの開始時より後に得たのであれば、[コスト]を支払わない限りこれを生け贄に捧げる。」を意味する。
解説
基本的にはコストを2回に分けて支払うという能力であり、それ自体はデメリットである。ただしその分、同じマナ・コスト域のカードに比べて性能がアップしており(同じ性能のカードに比べてマナ・コストが低下していると見ることも可能)、より強いクリーチャーをより早く出せるようにする能力であると言える。その意味では、環境を高速化させる方向に作用すると考えられる。
ウルザズ・サーガでの初登場時点では、コストを支払わない選択をすることは少なかったが、ウルザズ・レガシーにてエコー持ちの187クリーチャー(なだれ乗り/Avalanche Ridersや錯乱した隠遁者/Deranged Hermitなど)が登場してからは、支払わない場面も見られるようになった。続くウルザズ・デスティニーでは、CIPかつPIGを持つもの(ゴブリンの司令官/Goblin Marshalや狩りをする恐鳥/Hunting Moa)が登場し、より使い捨ての呪文のように使えるデザインとなった。こういった点は、後の想起に受け継がれている。
以前は単に「エコー」とのみ表記され、そのパーマネントのマナ・コストを再び支払うというものだったが、時のらせんでの再登場時にルールが変更され、これに伴ってOracleのエコーに関するすべての表記が書き換わった。
時のらせんでのエコー・コストはすべてそのカードのマナ・コストと同じで、従来のエコーと変わらないものだったが、続く次元の混乱に登場したエコー持ちはすべてマナ・コストと異なるエコー・コストを持っており、またエコー・コストが不定の火山の乱暴者/Volcano Hellionを除き、どのエコー・コストも最初のマナ・コストより高くなっている。また未来予知では、マナ以外の支払いを求めるエコーや、エコーの処理を利用して対戦相手にアドバンテージを与えるカードが登場し、エコーの概念が拡張されている。
赤と緑のカードが特に多く、それらの色のデッキの展開を速めるのに貢献した(時のらせんでの新作エコー持ちカードはすべて赤く、次元の混乱では赤と緑のみである)。アーティファクトにも若干存在する。他の色はかなり少なく、白は3枚、黒は2枚、青にいたってはサイクル1枚しか存在しない。
ルール
- 他プレイヤーからコントロールを奪った場合でも、次のアップキープにコストを支払わければいけないことに注意。
- かつてフェイズ・アウトが位相ではなく領域の変更で行われていた頃は、フェイズ・インしたパーマネントがエコーを持っている場合も、次のアップキープにエコー・コストを支払う必要があった。なぜなら、フェイズ・アウト中は継続してコントロールしているわけではなく、フェイズ・インはエコーの支払いを免除しないからである。
その他
- 毎ターン支払うタイプのアップキープ・コストと比べ、支払い忘れてターンを進行してしまい、巻き戻して生け贄に捧げるというミスもよく見られる。これを防ぐために、エコー持ちのパーマネントを戦場に出した時、エコー・コストの支払いに必要となる枚数の土地をその近くにかためておく、という方法もある。
- エコーは元々スリヴァーと同じく、Mike Elliottがウィザーズ・オブ・ザ・コーストで働くようになる前に作った「天空の道/Astral Ways」というセットのためにデザインしたものだった。