マナカーブ
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(確率を計算するまでもない当たり前のこと) |
(「当たり前のことだから削除」と言うのは乱暴すぎる上に、計算結果については当たり前とは言い難い。) |
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==参考== | ==参考== |
2013年1月20日 (日) 11:41時点における版
マナカーブ(Mana Curve)とは、デッキ内の呪文を点数で見たマナ・コスト別に並べ、それぞれに含まれるカードの枚数をグラフにしたときに描かれるカーブのこと。Jay Schneiderが提唱した。
以下に例をあげる(*の数はカードの枚数を示す)。
1マナ 8枚 | ******** |
2マナ 9枚 | ********* |
3マナ 11枚 | *********** |
4マナ 5枚 | ***** |
5マナ 3枚 | *** |
土地 24枚 |
序盤の土地が少ない場面で重い呪文ばかりが手札にあっても動けず、逆に終盤の土地が多い場面で軽い呪文ばかりではカードパワーの差で負けてしまう。そのため、使えるマナの量と呪文のマナ・コストのバランスを考えることはデッキ構築において重要なことであり、その目安となってくれるのがマナカーブである。いかに無駄なくマナを使うかという観点でテンポ・アドバンテージと通じるものがある。
スライやスーサイドといった速いデッキでは、序盤の土地が少ない盤面を重視しているため、1~2マナの低マナ域のカードが多くの比重を占める。一方、コントロールデッキなどの遅いデッキでは、序盤をしのいで中盤以降に勝負をかけるため、高マナ域のカードが多く含まれている。1ターン目から手札が尽きるまで、毎ターン全てのマナを使いきれるように設計された「スライ」のマナカーブは、後のデッキ構築に大きな影響を与えた。
多くのコンボデッキはゲームの展開よりもコンボの成立を重要視するため、マナカーブは意識されない場合が多い。リアニメイトなどマナ・コストを踏み倒す手段を採用しているような場合には、非常に重いカードが多く採用されるような、歪なマナカーブが描かれる。その中でもふるードスターは、特に極端なマナカーブになるデッキとして有名。
解説
マナカーブ理論は数学的確率に裏付けされたものである。例としてリミテッドのシールド構築の場合を見てみよう。 一般的に標準とされている40枚デッキ土地17枚の構成を例とする。(簡素化のためドローやサーチ呪文は考慮しない)
先手プレイヤーが1ターン目に1マナを出せる確率は、初手7枚中に土地が1枚以上含まれていればいいので98.7%と非常に高い。
2ターン目に2マナを出せる確率は、初手7枚+ドロー1枚中に土地が2枚以上含まれている場合なので93.9%となる。
同様に3ターン目に3マナ出せる確率は84.5%、4ターン目に4マナ出せる確率は70.7%と目減りしていく。
6ターン目に(ドロー魔法などの補助無しに)しっかり6マナ出せる確率に至っては、38.8%しかない。6マナの呪文を高確率でプレイできるようになるのは10ターン目以降と大分遅くなる。
このようにカードはマナコストが重くになるにつれ、プレイできる確率は急激に落ち込んでいくのである。強力なカードだからといって重いカードの枚数を増やしすぎると、そのカードを手札に無駄に抱えたままゲームが終わってしまう。
これを踏まえた場合、高確率でターンに沿ってプレイできる3マナのカードを頂点とした放物線上のマナカーブをえがく枚数配分にすることで、マナを効率良く使うことができるのである。
参考
- 事故らないための五つの法則(MTG Sideboard Online 日本語版スレまとめ)
- 浅原・小室の匣の中のマジック(マナ・カーブとゼロックスの解説記事)
- スライ(マナカーブ理論発祥のデッキ)
- テンポ・アドバンテージ
- 用語集