「変容」を編集中
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'''変容'''<nowiki>[</nowiki>[[コスト]]<nowiki>]</nowiki>/''Mutate'' [cost]は「あなたはこの呪文の[[マナ・コスト]]を支払うのではなく[コスト]を[[支払う|支払って]]もよい。そうしたなら、これは'''変容させるクリーチャー・呪文'''/''mutating creature spell''となり、この呪文と同じ[[オーナー]]であって[[人間]]でない[[クリーチャー]]1体を[[対象]]とする。」を意味する。 | '''変容'''<nowiki>[</nowiki>[[コスト]]<nowiki>]</nowiki>/''Mutate'' [cost]は「あなたはこの呪文の[[マナ・コスト]]を支払うのではなく[コスト]を[[支払う|支払って]]もよい。そうしたなら、これは'''変容させるクリーチャー・呪文'''/''mutating creature spell''となり、この呪文と同じ[[オーナー]]であって[[人間]]でない[[クリーチャー]]1体を[[対象]]とする。」を意味する。 | ||
− | 変容させるクリーチャー・呪文の[[解決]]が始まるに際し、その対象が[[不正な対象|不適正]]であるなら、変容させるクリーチャー・呪文ではなくなり、クリーチャー・呪文として解決を続けて、その呪文の[[コントローラー]]の[[コントロール]]下で[[戦場に出る]]ことになる。 | + | 変容させるクリーチャー・呪文の[[解決]]が始まるに際し、その対象が[[不正な対象|不適正]]であるなら、変容させるクリーチャー・呪文ではなくなり、クリーチャー・呪文として解決を続けて、その呪文の[[コントローラー]]の[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]下で[[戦場に出る]]ことになる。 |
変容させるクリーチャー・呪文が解決が始まるに際し、その対象が適正であるなら、これは[[戦場]]に出ることはない。これは対象としたクリーチャーと'''合同'''/''Merge''し、複数の[[カード]]や[[トークン]]によって表される1個の[[オブジェクト]]となる。その呪文のコントローラーは、その呪文がそのクリーチャーの一番上か一番下かどちらに置くかを選ぶ。その結果のパーマネントは、'''変容したパーマネント'''/''mutated permanent''である。 | 変容させるクリーチャー・呪文が解決が始まるに際し、その対象が適正であるなら、これは[[戦場]]に出ることはない。これは対象としたクリーチャーと'''合同'''/''Merge''し、複数の[[カード]]や[[トークン]]によって表される1個の[[オブジェクト]]となる。その呪文のコントローラーは、その呪文がそのクリーチャーの一番上か一番下かどちらに置くかを選ぶ。その結果のパーマネントは、'''変容したパーマネント'''/''mutated permanent''である。 | ||
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==解説== | ==解説== | ||
− | [[イコリア/Ikoria]]に生息する怪獣たちが、瞬く間に新しい能力や形態を獲得することを表した[[メカニズム]]。[[クリーチャー]]・[[カード]]を[[戦場]]のクリーチャーに重ねることで、一番上のクリーチャーの[[特性]]に加え下に置かれたカードすべての能力を得ることができる。イコリア:巨獣の棲処では全色に存在する。多くの変容クリーチャーは「このクリーチャーが変容するたび」[[誘発]] | + | [[イコリア/Ikoria]]に生息する怪獣たちが、瞬く間に新しい能力や形態を獲得することを表した[[メカニズム]]。[[クリーチャー]]・[[カード]]を[[戦場]]のクリーチャーに重ねることで、一番上のクリーチャーの[[特性]]に加え下に置かれたカードすべての能力を得ることができる。イコリア:巨獣の棲処では全色に存在する。多くの変容クリーチャーは「このクリーチャーが変容するたび」[[誘発]]する能力を持っている。自身は変容を持たないが変容[[誘発型能力]]を持つクリーチャーも存在する。 |
使い勝手は[[オーラ]]に近い。多くのカードの変容コストは本来の[[マナ・コスト]]よりも[[軽い|軽かったり]][[色拘束]]が弱く設定されており、普通に唱えるより早期に出せて疑似的に[[速攻]]も得られるが、[[除去]]されると[[カード・アドバンテージ]]を失ってしまう。ただしオーラと違って[[対象]]としたクリーチャーが解決前に除去されても、変容で唱えたクリーチャーは通常のクリーチャーとして戦場に出る。相手にする場合、強力な変容誘発型能力を持つクリーチャーが変容しようとしているなら、戦場に出た後に除去するか変容先のクリーチャーを除去して誘発型能力を阻止するかが考えどころとなる。 | 使い勝手は[[オーラ]]に近い。多くのカードの変容コストは本来の[[マナ・コスト]]よりも[[軽い|軽かったり]][[色拘束]]が弱く設定されており、普通に唱えるより早期に出せて疑似的に[[速攻]]も得られるが、[[除去]]されると[[カード・アドバンテージ]]を失ってしまう。ただしオーラと違って[[対象]]としたクリーチャーが解決前に除去されても、変容で唱えたクリーチャーは通常のクリーチャーとして戦場に出る。相手にする場合、強力な変容誘発型能力を持つクリーチャーが変容しようとしているなら、戦場に出た後に除去するか変容先のクリーチャーを除去して誘発型能力を阻止するかが考えどころとなる。 | ||
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*変容を持つカードはカード[[枠]]が特別な仕様になっている。[[タイプ行]]と[[文章欄]]の変容能力が書かれた部分が半透明になっており、[[絵|イラスト]]が透過している({{Gatherer|id=480927|カード画像}})。 | *変容を持つカードはカード[[枠]]が特別な仕様になっている。[[タイプ行]]と[[文章欄]]の変容能力が書かれた部分が半透明になっており、[[絵|イラスト]]が透過している({{Gatherer|id=480927|カード画像}})。 | ||
*イコリア:巨獣の棲処のすべての変容を持つカードには[[ショーケース・フレーム]]版が存在する。 | *イコリア:巨獣の棲処のすべての変容を持つカードには[[ショーケース・フレーム]]版が存在する。 | ||
− | *過去のメカニズムでは[[授与]]、[[合体カード]]、[[ | + | *過去のメカニズムでは[[授与]]、[[合体カード]]、[[銀枠]]の[[宿主]]+[[拡張]]に近い。 |
− | + | ||
==ルール== | ==ルール== | ||
===変容で唱える=== | ===変容で唱える=== | ||
− | クリーチャー・呪文をその変容コストで唱えることを選択したとき、それは'''変容させるクリーチャー・呪文'''/''Mutating Creature Spell'' | + | クリーチャー・呪文をその変容コストで唱えることを選択したとき、それは'''変容させるクリーチャー・呪文'''/''Mutating Creature Spell''となり、「そのカードとオーナーが同じ人間でないクリーチャー1体」を対象として選ぶクリーチャー・呪文となる。 |
*変容で唱える場合もクリーチャー・呪文である。したがって、クリーチャー・呪文を唱えられるタイミング([[ソーサリー・タイミング]])でのみ唱えることができる。あなたがクリーチャー・呪文を唱えられるときならいつでも、それをマナ・コストではなく変容で唱えることを選べる。 | *変容で唱える場合もクリーチャー・呪文である。したがって、クリーチャー・呪文を唱えられるタイミング([[ソーサリー・タイミング]])でのみ唱えることができる。あなたがクリーチャー・呪文を唱えられるときならいつでも、それをマナ・コストではなく変容で唱えることを選べる。 | ||
*変容コストは代替コストであり、「[[マナ・コストを支払うことなく唱える]]」や[[脱出]]など、他の代替コストと併用することはできない。詳細は[[代替コスト]]の項を参照。 | *変容コストは代替コストであり、「[[マナ・コストを支払うことなく唱える]]」や[[脱出]]など、他の代替コストと併用することはできない。詳細は[[代替コスト]]の項を参照。 | ||
− | *変容で唱えても、そのクリーチャー・呪文の[[ | + | *変容で唱えても、そのクリーチャー・呪文の[[点数で見たマナ・コスト]]や[[色]]が変わることはない。 |
*対象をとるため、[[対象の変更]]をされうる。もちろん変更先は適正な対象である必要があるため、通常は[[呪文滑り/Spellskite]]の妨害を受けない。 | *対象をとるため、[[対象の変更]]をされうる。もちろん変更先は適正な対象である必要があるため、通常は[[呪文滑り/Spellskite]]の妨害を受けない。 | ||
*カードの[[注釈文]]には「'''あなたがオーナーであり'''人間でないクリーチャー1体を対象とし」とあるが、上述のように、厳密には対象となりえるのは「'''そのカードとオーナーが同じ'''人間でないクリーチャー」である。注釈文はそれの理解を助けるために設けられるものでルール上の意味を持たない。特殊な状況でしか発生しないためこのような記述になっていると思われる。[[注釈文]]の項も参照。 | *カードの[[注釈文]]には「'''あなたがオーナーであり'''人間でないクリーチャー1体を対象とし」とあるが、上述のように、厳密には対象となりえるのは「'''そのカードとオーナーが同じ'''人間でないクリーチャー」である。注釈文はそれの理解を助けるために設けられるものでルール上の意味を持たない。特殊な状況でしか発生しないためこのような記述になっていると思われる。[[注釈文]]の項も参照。 | ||
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*対象としたクリーチャーがすでに合同パーマネントであった場合、変容させるクリーチャー・呪文はそれの一番上か一番下にのみ置くことができる。途中に置くことはできない。 | *対象としたクリーチャーがすでに合同パーマネントであった場合、変容させるクリーチャー・呪文はそれの一番上か一番下にのみ置くことができる。途中に置くことはできない。 | ||
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*変容させるクリーチャー・呪文が対象不適正で通常のクリーチャー・呪文になって戦場に出たならば、「このクリーチャーが変容するたび」の誘発型能力は誘発しない。 | *変容させるクリーチャー・呪文が対象不適正で通常のクリーチャー・呪文になって戦場に出たならば、「このクリーチャーが変容するたび」の誘発型能力は誘発しない。 | ||
− | * | + | *「このクリーチャーが変容するたび」の誘発型能力は、たった今合同させたカードによって得た能力を含む、合同パーマネントが持つすべての能力が誘発する。誘発する能力が複数あったなら、それのコントローラーが、それらの能力を望む順番で[[スタック]]に積む。 |
*誘発型能力が合同パーマネントが変容した総回数を参照するなら、その回数にはその能力を誘発させた変容を含める。 | *誘発型能力が合同パーマネントが変容した総回数を参照するなら、その回数にはその能力を誘発させた変容を含める。 | ||
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変容させるクリーチャー・呪文を上下のどちらに置いたとしても、合同パーマネントは戦場に元あったクリーチャーと同一の[[オブジェクト]]である。[[つける|つけられている]][[オーラ]]や[[装備品]]、置かれている各種[[カウンター (目印)|カウンター]]、[[タップ状態]]などの[[位相]]、[[召喚酔い]]や[[攻撃]]/[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]している状態、そのターンに負った[[ダメージ]]、その他その合同パーマネントに適用されている[[継続的効果]]なども元々戦場に出ていたクリーチャーと変わることはない。 | 変容させるクリーチャー・呪文を上下のどちらに置いたとしても、合同パーマネントは戦場に元あったクリーチャーと同一の[[オブジェクト]]である。[[つける|つけられている]][[オーラ]]や[[装備品]]、置かれている各種[[カウンター (目印)|カウンター]]、[[タップ状態]]などの[[位相]]、[[召喚酔い]]や[[攻撃]]/[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]している状態、そのターンに負った[[ダメージ]]、その他その合同パーマネントに適用されている[[継続的効果]]なども元々戦場に出ていたクリーチャーと変わることはない。 | ||
− | 下に置かれたカードやトークンが、自身を[[名前]]で参照する能力を持っているなら、その名前は「このクリーチャー」を意味する({{CR|201. | + | 下に置かれたカードやトークンが、自身を[[カード名|名前]]で参照する能力を持っているなら、その名前は「このクリーチャー」を意味する({{CR|201.4}})。これは合同パーマネント独特のルールではなくカード名に関するルールであり、変容に限ったことではない。[[カード名#カード名の参照]]の項も参照。 |
*例1:「(1)(青):微光クラゲをアンタップする。」という能力を持つ[[微光クラゲ/Glimmerbell]]を下に含む合同パーマネントがある。この場合、その能力は「(1)(青):このクリーチャーをアンタップする。」と読み替える。 | *例1:「(1)(青):微光クラゲをアンタップする。」という能力を持つ[[微光クラゲ/Glimmerbell]]を下に含む合同パーマネントがある。この場合、その能力は「(1)(青):このクリーチャーをアンタップする。」と読み替える。 | ||
*例2:「あなたのライブラリーから《成長室の守護者/Growth-Chamber Guardian》という名前のカード1枚を探し、それを公開してあなたの手札に加える」[[効果]]を持つ[[成長室の守護者/Growth-Chamber Guardian]]を下に含む合同パーマネントがある。この能力に書かれたカード名は自身を参照しているわけでは無いので、合同パーマネントのカード名に関わらず成長室の守護者というカードしか探すことはできない。 | *例2:「あなたのライブラリーから《成長室の守護者/Growth-Chamber Guardian》という名前のカード1枚を探し、それを公開してあなたの手札に加える」[[効果]]を持つ[[成長室の守護者/Growth-Chamber Guardian]]を下に含む合同パーマネントがある。この能力に書かれたカード名は自身を参照しているわけでは無いので、合同パーマネントのカード名に関わらず成長室の守護者というカードしか探すことはできない。 | ||
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合同パーマネントは、それの一番上のオブジェクトが[[トークン]]であるならトークンである。それの一番上のオブジェクトがカードであるなら、それの中にトークンが含まれていてもそれはトークンでないクリーチャーである。 | 合同パーマネントは、それの一番上のオブジェクトが[[トークン]]であるならトークンである。それの一番上のオブジェクトがカードであるなら、それの中にトークンが含まれていてもそれはトークンでないクリーチャーである。 | ||
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===合同パーマネントが戦場を離れる=== | ===合同パーマネントが戦場を離れる=== | ||
89行: | 81行: | ||
合同パーマネントが戦場から別の領域に移りそれがなる新しいオブジェクトを、ある効果が見つけることができるなら、その効果は重ねられていたすべてのカードを見つける({{CR|400.7}})その効果によりそれらのカードに対して処理を行うなら、その処理はそれらのカードについてそれぞれ行う。 | 合同パーマネントが戦場から別の領域に移りそれがなる新しいオブジェクトを、ある効果が見つけることができるなら、その効果は重ねられていたすべてのカードを見つける({{CR|400.7}})その効果によりそれらのカードに対して処理を行うなら、その処理はそれらのカードについてそれぞれ行う。 | ||
− | 合同パーマネントが他の領域に移動するなら、すべてのカードがその領域に移動する。1つの領域変更に2つ以上の置換効果が適用され得るなら、2枚のうちの一方のカードに1つの置換効果を適用すると、両方のカードが影響を受ける。ただし、重ねられているカードに統率者が混ざっているなら、それはこのルールの例外になることがある({{CR|903. | + | 合同パーマネントが他の領域に移動するなら、すべてのカードがその領域に移動する。1つの領域変更に2つ以上の置換効果が適用され得るなら、2枚のうちの一方のカードに1つの置換効果を適用すると、両方のカードが影響を受ける。ただし、重ねられているカードに統率者が混ざっているなら、それはこのルールの例外になることがある({{CR|903.9a}} )。 |
*例1:合同パーマネントを対象として[[霊気の疾風/Aether Gust]]が解決されたなら、合同パーマネントのコントローラーは重なっていたカードすべてを、ライブラリーの一番上か一番下かに望む順番で置く。一番上と一番下に分けて置くことはできない。それらをどの順番で置いたかは公開されない({{CR|401.4}})。 | *例1:合同パーマネントを対象として[[霊気の疾風/Aether Gust]]が解決されたなら、合同パーマネントのコントローラーは重なっていたカードすべてを、ライブラリーの一番上か一番下かに望む順番で置く。一番上と一番下に分けて置くことはできない。それらをどの順番で置いたかは公開されない({{CR|401.4}})。 | ||
95行: | 87行: | ||
*例3:[[安らかなる眠り/Rest in Peace]]と[[太陽と月の輪/Wheel of Sun and Moon]]が戦場にある場合、変容したクリーチャーが死亡するなら、そのコントローラーはそのイベントに適用する効果を1つ選び、変容していたカードすべてを該当する1つの領域に移動する。 | *例3:[[安らかなる眠り/Rest in Peace]]と[[太陽と月の輪/Wheel of Sun and Moon]]が戦場にある場合、変容したクリーチャーが死亡するなら、そのコントローラーはそのイベントに適用する効果を1つ選び、変容していたカードすべてを該当する1つの領域に移動する。 | ||
− | 合同パーマネントが追放されるなら、そのパーマネントを追放するプレイヤーがその時点でそれらのカードの間の[[タイムスタンプ]]順を決める。これは{{CR|613. | + | 合同パーマネントが追放されるなら、そのパーマネントを追放するプレイヤーがその時点でそれらのカードの間の[[タイムスタンプ]]順を決める。これは{{CR|613.7k}}の定める手順の例外である。 |
− | *例:[[映し身人形/Duplicant]]は「映し身人形が戦場に出たとき、トークンでないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放してもよい。」と「映し身人形によって追放されたカードがクリーチャー・カードであるかぎり、映し身人形は、映し身人形によって最後に追放されたクリーチャー・カードの[[パワー | + | *例:[[映し身人形/Duplicant]]は「映し身人形が戦場に出たとき、トークンでないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放してもよい。」と「映し身人形によって追放されたカードがクリーチャー・カードであるかぎり、映し身人形は、映し身人形によって最後に追放されたクリーチャー・カードの[[パワー]]と[[タフネス]]と[[クリーチャー・タイプ]]を持つ。これは[[多相の戦士]]でもある。」という能力を持つカードである。映し身人形の1つ目の能力によって、変容したクリーチャーを追放する際には、映し身人形のコントローラーが、変容していたクリーチャー・カードのうちどれが最後に追放されたクリーチャー・カードなのかを選ぶ。 |
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===その他のルール=== | ===その他のルール=== | ||
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*クリーチャー化した土地の上に変容したクリーチャーを重ねると、下のカードの[[カード・タイプ]]や[[サブタイプ]]は特性に加えられないため、それは[[基本土地タイプ]]に紐づいた[[マナ能力]]を持たなくなる。 | *クリーチャー化した土地の上に変容したクリーチャーを重ねると、下のカードの[[カード・タイプ]]や[[サブタイプ]]は特性に加えられないため、それは[[基本土地タイプ]]に紐づいた[[マナ能力]]を持たなくなる。 | ||
*[[神 (テーロス・ブロック)]]の上にクリーチャーを変容させた状態で「あなたの色への[[信心]]がN未満であるかぎり、[カード名]はクリーチャーではない」の能力が機能すると、それは[[パーマネント・タイプ]]を一つも持たないパーマネントとなる。この場合でもそれは依然としてパーマネントであり、戦場に残り続ける({{CR|110.4c}})。 | *[[神 (テーロス・ブロック)]]の上にクリーチャーを変容させた状態で「あなたの色への[[信心]]がN未満であるかぎり、[カード名]はクリーチャーではない」の能力が機能すると、それは[[パーマネント・タイプ]]を一つも持たないパーマネントとなる。この場合でもそれは依然としてパーマネントであり、戦場に残り続ける({{CR|110.4c}})。 | ||
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合同パーマネントが[[表向き]]か[[裏向き]]であるかは、合同パーマネント内にしていても、その一番上のカードによって決定される。裏向きのパーマネントが、オブジェクトがそれと合同した結果として表向きのパーマネントになった場合、他の効果はそれが表向きになったとしては扱わない。 | 合同パーマネントが[[表向き]]か[[裏向き]]であるかは、合同パーマネント内にしていても、その一番上のカードによって決定される。裏向きのパーマネントが、オブジェクトがそれと合同した結果として表向きのパーマネントになった場合、他の効果はそれが表向きになったとしては扱わない。 | ||
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**例1-b:雲貫きを一番上にした場合、それは表向きの合同パーマネントである。下にあるカードは裏向きで何の特性もないので、雲貫きに能力が追加されることはない。それは既に表向きなので、枝折りロリアンの変異能力でカードを表向きにすることはできない。 | **例1-b:雲貫きを一番上にした場合、それは表向きの合同パーマネントである。下にあるカードは裏向きで何の特性もないので、雲貫きに能力が追加されることはない。それは既に表向きなので、枝折りロリアンの変異能力でカードを表向きにすることはできない。 | ||
− | 合同パーマネントが[[反転カード]]を含む場合、合同パーマネントが[[反転]] | + | 合同パーマネントが[[反転カード]]を含む場合、合同パーマネントが[[反転]]しているなら、その部品の通常の特性ではなく代替の特性を用いる。 |
− | 合同パーマネントが[[ | + | 合同パーマネントが[[両面カード]]を含む場合、そのパーマネントが[[変身]]したらそれらの両面カードも他の面が表になるようにそれぞれ回転する。 |
==開発秘話== | ==開発秘話== | ||
− | 怪獣映画をモチーフとしたセットとして巨大クリーチャーをテーマとして据えることは決まっていたが、過去同じテーマを据えた[[エルドラージ覚醒]]の[[リミテッド]]は、[[重い]][[エルドラージ]]を唱えることができるように通常の[[マナカーブ]]を無視して[[デッキ]]を組み立てる必要がある特殊な[[環境]] | + | 怪獣映画をモチーフとしたセットとして巨大クリーチャーをテーマとして据えることは決まっていたが、過去同じテーマを据えた[[エルドラージ覚醒]]の[[リミテッド]]は、[[重い]][[エルドラージ]]を唱えることができるように通常の[[マナカーブ]]を無視して[[デッキ]]を組み立てる必要がある特殊な[[環境]]であり、一部のプレイヤーには好評だったが改善点は多かった。多様なタイプのデッキを組むことが可能な環境を目指すために、怪獣映画の要素の1つである最初は小さく可愛らしい怪獣が巨大な脅威に変貌するモチーフや、[[覇権]]にヒントを得て変容はデザインされた<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033923/ 『イコリア』に出会う以上に]([[Making Magic]] 2020年4月6日)</ref>。 |
初期の変容はクリーチャー・タイプかキーワード能力を共有するクリーチャーに対して変容を持つクリーチャーを重ねることができ、変容前のクリーチャーが持っていたキーワード能力はキーワード・カウンターとして変容後のクリーチャーに引き継がれるというものだったが、[[セット・デザイン・チーム]]によりキーワード・カウンターは独立し、変容の制限も「人間でない」だけになった。[[灯争大戦]]の[[幸運な野良猫/Charmed Stray]]、[[戦慄猫/Dreadmalkin]]や[[樹上の草食獣/Arboreal Grazer]]はこの頃の変容のデザインの名残で後のセットの助けになるように収録されたものである<ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033926/ セットデザインの怪物]([[Daily MTG]] 2020年4月7日)</ref>。 | 初期の変容はクリーチャー・タイプかキーワード能力を共有するクリーチャーに対して変容を持つクリーチャーを重ねることができ、変容前のクリーチャーが持っていたキーワード能力はキーワード・カウンターとして変容後のクリーチャーに引き継がれるというものだったが、[[セット・デザイン・チーム]]によりキーワード・カウンターは独立し、変容の制限も「人間でない」だけになった。[[灯争大戦]]の[[幸運な野良猫/Charmed Stray]]、[[戦慄猫/Dreadmalkin]]や[[樹上の草食獣/Arboreal Grazer]]はこの頃の変容のデザインの名残で後のセットの助けになるように収録されたものである<ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033926/ セットデザインの怪物]([[Daily MTG]] 2020年4月7日)</ref>。 | ||
またデザイン中は除去による[[カード・アドバンテージ]]の損失を減らすため、変容したクリーチャーが戦場を離れる場合1番上に置かれたカードのみが戦場を離れることになっていた。[[Mark Rosewater]]はこの頃のルールで記事を書いてしまい、訂正が入るという一幕もあった<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/614662573946699776/isnt-the-ikoria-article-wrong-about-how-mutate#notes Blogatog]([[Mark Rosewater]]のTumblr 2020年4月6日)</ref>。 | またデザイン中は除去による[[カード・アドバンテージ]]の損失を減らすため、変容したクリーチャーが戦場を離れる場合1番上に置かれたカードのみが戦場を離れることになっていた。[[Mark Rosewater]]はこの頃のルールで記事を書いてしまい、訂正が入るという一幕もあった<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/614662573946699776/isnt-the-ikoria-article-wrong-about-how-mutate#notes Blogatog]([[Mark Rosewater]]のTumblr 2020年4月6日)</ref>。 | ||
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==脚注== | ==脚注== | ||
139行: | 125行: | ||
*[[キーワード能力]] | *[[キーワード能力]] | ||
*[[ルーリング]] | *[[ルーリング]] | ||
− | + | {{#CR:702.139}} | |
− | {{# | + | {{#CR:721}} |
− | {{#CR: | + | |
[[Category:キーワード能力|へんよう]] | [[Category:キーワード能力|へんよう]] |