「テンペスト」を編集中
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|略号=TE, TMP | |略号=TE, TMP | ||
|コードネーム=Bogavhati | |コードネーム=Bogavhati | ||
− | |発売日= | + | |発売日=1997年10月<br />MO:2008年12月8日 |
|セット枚数=全350種類 | |セット枚数=全350種類 | ||
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− | '''テンペスト'''/''Tempest''は、[[テンペスト・ブロック]]の大型エキスパンション。[[1997年]] | + | '''テンペスト'''/''Tempest''は、[[テンペスト・ブロック]]の大型エキスパンション。[[1997年]]10月に発売された。意味は「大暴風雨」。 |
==概要== | ==概要== | ||
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[[シャドー]]に代表される高速[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]向け[[カード]]、[[バイバック]]に代表される[[コントロール (デッキ)|コントロール]]・長期戦向けカードなど、各[[色]]様々な[[デッキタイプ]]に対応した強力なカードが多数バランスよく登場した。また固有のメカニズムを持つ[[クリーチャー・タイプ]]として、[[スリヴァー]]や[[スパイク]]、[[リシド]]が初めて登場した。[[エクステンデッド]]などで重宝され続けたり、のちに[[再録]]・[[リメイク]]の元となったカードが多いのも特徴。 | [[シャドー]]に代表される高速[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]向け[[カード]]、[[バイバック]]に代表される[[コントロール (デッキ)|コントロール]]・長期戦向けカードなど、各[[色]]様々な[[デッキタイプ]]に対応した強力なカードが多数バランスよく登場した。また固有のメカニズムを持つ[[クリーチャー・タイプ]]として、[[スリヴァー]]や[[スパイク]]、[[リシド]]が初めて登場した。[[エクステンデッド]]などで重宝され続けたり、のちに[[再録]]・[[リメイク]]の元となったカードが多いのも特徴。 | ||
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*[[対抗色]]への[[色対策カード]]が各色の[[アンコモン]]に登場しており、その多くが[[第6版]]にも[[再録]]された(→[[テンプレート:サイクル/テンペストの色対策カード|テンペストの色対策カード]])。ただし、その[[カードパワー]]にはかなりムラがある。色対策カードの代表として挙げられるほど強力なものがある一方で、ほとんど名前を聞かないものも散見される。 | *[[対抗色]]への[[色対策カード]]が各色の[[アンコモン]]に登場しており、その多くが[[第6版]]にも[[再録]]された(→[[テンプレート:サイクル/テンペストの色対策カード|テンペストの色対策カード]])。ただし、その[[カードパワー]]にはかなりムラがある。色対策カードの代表として挙げられるほど強力なものがある一方で、ほとんど名前を聞かないものも散見される。 | ||
− | *コードネームの「Boga[[ヴァティ・イル=ダル/Vhati il-Dal|vhati]](本来の綴りはBhogavati)」は、毒を持った[[蛇]]たちがいるインド神話の土地。強く[[毒カウンター|毒]] | + | *セット名が「暴風雨」であるせいか、[[基本土地]]のどの情景も今にも雨が降り出しそうにどんより曇っており、非常に荒廃しているのも特徴。[[平地/Plains]]ですらひび割れが走っている。これはテンペスト・ブロックの背景ストーリーの舞台となる人工[[次元/Plane]]、荒廃した[[ラース/Rath]]の様子を描いたもの。 |
+ | **コードネームの「Boga[[ヴァティ・イル=ダル/Vhati il-Dal|vhati]](本来の綴りはBhogavati)」は、毒を持った[[蛇]]たちがいるインド神話の土地。強く[[毒カウンター|毒]]を押すことを意味してつけられた。デザイン初期は総カード330枚中、実に58枚ものカードが毒に関連したものだった。しかし最初のデベロップでどんどん枚数が削られていき、「毒を入れるべきかどうか」が問題になり最終的に取り除かれた([http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/008400/ おかしなことがやってきた その1])。 | ||
+ | ***その後、毒を本格的に扱った[[ブロック (総称)|ブロック]]の登場は、実に[[2010年|13年後]]の[[ミラディンの傷跡ブロック]]を待たねばならなかった。 | ||
*日本語版ではあまりにも[[誤植]]・[[誤訳/名訳|誤訳]]が多すぎたので、原則として行わないはずの改版増刷を行った。 | *日本語版ではあまりにも[[誤植]]・[[誤訳/名訳|誤訳]]が多すぎたので、原則として行わないはずの改版増刷を行った。 | ||
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==テーマデッキ== | ==テーマデッキ== | ||
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|||[[Richard Garfield]] | |||[[Richard Garfield]] | ||
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− | |[[デベロップ・チーム]]||[[Henry Stern]] (lead) | + | |[[デベロップ・チーム|開発チーム]]||[[Henry Stern]] (lead) |
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|||[[Mike Elliott]] | |||[[Mike Elliott]] | ||
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|アート・ディレクター||[[Matt Wilson]] | |アート・ディレクター||[[Matt Wilson]] | ||
|} | |} | ||
+ | *後に[[マジック:ザ・ギャザリング]]の主席デザイナーに就任することとなる[[Mark Rosewater]]がデザイナーとして念願のデビューを果たしたのが、このセットである。 | ||
+ | **最初[[デベロップ・チーム]]として雇われた彼は、セットをデザインする機会をもらえるよう、[[Joel Mick]](当時の主席デザイナー兼デベロッパー)を説得せねばならなかった。マジックの生みの親である[[Richard Garfield]](他のゲームのデザインで忙しく、[[アラビアンナイト]]以降何年も離れていた)を口説き落として自分のチームに招き入れ、彼らはテンペストを作ることとなった([http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/003390/ 夢の仕事を掴むため])([http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/008400/ おかしなことがやってきた その1])([http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/023129/ プレイのガーフィールド])。 | ||
+ | ***デザイン能力を証明したいと思っていた新人の[[Mike Elliott]]も加わり、長年アイデアをたっぷり溜め込んでいた三者が一同に会したことで「爆発」が起こった。すさまじい枚数のカードがデザインされ、収録しきれずファイルに保管されたそれらは以後何年にも渡って様々なカードやメカニズムの元となり続けている。[[サイクリング]]をはじめとして、「原案を遡るとテンペストに行き着く」というものは非常に多いとのこと。 | ||
==関連リンク== | ==関連リンク== | ||
− | *[ | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/14 Tempest Archive] ([[WotC]]、英語) |
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==参考== | ==参考== | ||
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*[[カード個別評価:テンペスト]] | *[[カード個別評価:テンペスト]] | ||
*[[Rath and Storm]] (小説) | *[[Rath and Storm]] (小説) | ||
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*[[テンペストに収録されなかったカード]] | *[[テンペストに収録されなかったカード]] | ||
*[[カードセット一覧]] | *[[カードセット一覧]] | ||
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[[Category:エキスパンション|てんへすと]] | [[Category:エキスパンション|てんへすと]] |