「スゥルタイ群/The Sultai Brood」を編集中
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− | + | '''スゥルタイ群'''/''The Sultai Brood''は[[タルキール/Tarkir]]の5つの[[氏族/Clan]]の1つ。[[色]]は[[緑青黒|黒緑青]]で、中心色は[[黒]]。 | |
==解説== | ==解説== | ||
− | 古の[[ドラゴン#ストーリー|龍]]の「'''残忍'''/''Ruthlessness'' | + | 古の[[ドラゴン#ストーリー|龍]]の「'''残忍'''/''Ruthlessness''」の相を崇拝する氏族。'''龍牙'''/''Fang of the Dragon''を象徴とする([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/clan-symbols-2014-09-02 参考]/[http://mtg-jp.com/publicity/0011169/ 翻訳])。 |
− | かつてスゥルタイは人々と土地の資源を搾取して富を蓄え、力を付けた。またスゥルタイは[[デーモン | + | かつてスゥルタイは人々と土地の資源を搾取して富を蓄え、力を付けた。またスゥルタイは[[猫#ストーリー|猫]]の[[デーモン#ストーリー|デーモン]]、[[ラクシャーサ/Rakshasa]]と取引をした最初の氏族である。これによりスゥルタイはそれまで以上に致死的な魔術に熟達し、それを使うことを厭わなかった彼らはさらに恐るべき存在となった。 |
==魔術== | ==魔術== | ||
===屍術=== | ===屍術=== | ||
− | スゥルタイの力の主な源は[[屍術師/Necromancer|屍術/Necromancy]] | + | スゥルタイの力の主な源は[[屍術師/Necromancer|屍術/Necromancy]]である。彼らは疲れを知らないアンデッドによる豊富な労働力、'''シブシグ'''/''Sibsig''を支配している。シブシグは鉱山や農場で働き、海や川底を漁って食糧や龍の骨を調達する。タルキールは戦争の世界であり、したがってスゥルタイはアンデッドの軍勢を補充するための新鮮な死体の不足に悩まされることはない。 |
スゥルタイのアンデッドの軍勢は複数の氏族と複数の種族の雑多な集まりから成る。大半は死んだときの衣服をそのまま着ているが、首都に置かれるアンデッドは目を楽しませるような衣服で適切に着飾らせてある。シブシグのアンデッドの肉体は強力な屍術によってよく保存されているが、他のアンデッドはただ腐りゆくままにされている。 | スゥルタイのアンデッドの軍勢は複数の氏族と複数の種族の雑多な集まりから成る。大半は死んだときの衣服をそのまま着ているが、首都に置かれるアンデッドは目を楽しませるような衣服で適切に着飾らせてある。シブシグのアンデッドの肉体は強力な屍術によってよく保存されているが、他のアンデッドはただ腐りゆくままにされている。 | ||
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==種族== | ==種族== | ||
− | * | + | *'''ナーガ'''/''Naga'' - スゥルタイを統べる蛇人の種族。[[カード名国語辞典#プロパガンダ|プロパガンダ]]の達人であり、血統に箔を付けるため、古の龍を祖に持つと主張する。人間をひどく嫌っている。 |
− | * | + | *'''人間'''/''Human'' - かつてスゥルタイを統べていた種族。 |
− | * | + | *'''ラクシャーサ'''/''Rakshasa'' - 猫のデーモン。高い代価を払えば、大いなる力を提供する。 |
− | * | + | *'''アンデッド'''/''Undead'' - 屍術によって蘇った[[ゾンビ#ストーリー|ゾンビ]]。スゥルタイの領土の至るところで使用人として使われている。 |
*'''シディークー'''/''Sidikur'' - デーモン。大きいものや小さいもの、翼を持つものや持たないものなど、姿形は様々。彼らを召喚する方法はラクシャーサからもたらされたが、ラクシャーサは考えなしにシディークーを召喚し手に負えなくなった魔道士をカモにできるよう、肝心の束縛呪文を伝えなかった。 | *'''シディークー'''/''Sidikur'' - デーモン。大きいものや小さいもの、翼を持つものや持たないものなど、姿形は様々。彼らを召喚する方法はラクシャーサからもたらされたが、ラクシャーサは考えなしにシディークーを召喚し手に負えなくなった魔道士をカモにできるよう、肝心の束縛呪文を伝えなかった。 | ||
==役割== | ==役割== | ||
− | *[[カン/Khan|'''カン'''/''Khan'']] - | + | *[[カン/Khan|'''カン'''/''Khan'']] - 氏族の指導者。現在のカンは[[シディシ/Sidisi]]。 |
*'''魔道士'''/''Mages'' - ナーガ、人間、ラクシャーサから成る。通常はケルゥ寺院/Kheru Templeかウクドの死滅都市/Ukud Necropolisで魔術を学ぶ。 | *'''魔道士'''/''Mages'' - ナーガ、人間、ラクシャーサから成る。通常はケルゥ寺院/Kheru Templeかウクドの死滅都市/Ukud Necropolisで魔術を学ぶ。 | ||
*[[戦士|'''戦士'''/''Warriors'']]と[[暗殺者|'''暗殺者'''/''Assassins'']] - 人間、アンデッド、ナーガから成る。通常はグルマグ沼/The Gurmag Swamps、マラング川要塞/The Marang River Fortress、サグ/The Saguで訓練を受ける。 | *[[戦士|'''戦士'''/''Warriors'']]と[[暗殺者|'''暗殺者'''/''Assassins'']] - 人間、アンデッド、ナーガから成る。通常はグルマグ沼/The Gurmag Swamps、マラング川要塞/The Marang River Fortress、サグ/The Saguで訓練を受ける。 | ||
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==重要人物== | ==重要人物== | ||
− | + | *'''シディシ'''/''Sidisi'' - スゥルタイのカンであるナーガ。その権力は相続した富とラクシャーサから教わった魔術によるものである。タルキールの氏族を再統合させ、自らがその頂点に立つことを望んでいる。 | |
− | * | + | *'''フェイオムシ'''/''Feyomsi'' - シディシに暗黒の魔術を教えたラクシャーサの長。魔術師にして屍術師であり、ウクドの死滅都市でほとんどが人間から成る魔道士の一団を率いている。 |
− | * | + | *'''テイガム'''/''Taigam'' - シディシの使節として大きな権力と影響力を手にした人間男性。強大な魔道士で、元は[[ジェスカイ道/The Jeskai Way]]に所属していたが、現在はシディシの忠実な右腕である。 |
− | * | + | *'''キラダ'''/''Kirada'' - カルシ宮殿/Qarsi Palaceの管理人を務める人間女性。強大な魔道士で、命令を受けて敵を攻撃する[[カード名百科事典#ヒヒ|ヒヒ]]をしばしば連れており、また様々な毒と麻薬に長けている。 |
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==重要地点== | ==重要地点== | ||
− | *'''ケルゥ寺院'''/''Kheru Temple'' - | + | *'''ケルゥ寺院'''/''Kheru Temple'' - ナーガおよびスゥルタイの崇拝の中心地。シディシはその統治のほとんどをこの寺院にて行う。 |
*'''ウクドの死滅都市'''/''Ukud Necropolis'' - フェイオムシに守られた[[死滅都市/Necropolis]]。スゥルタイの領土で最も印象的な建築様式の建物であり、スゥルタイの数百年前の祖先の墳墓が存在する。 | *'''ウクドの死滅都市'''/''Ukud Necropolis'' - フェイオムシに守られた[[死滅都市/Necropolis]]。スゥルタイの領土で最も印象的な建築様式の建物であり、スゥルタイの数百年前の祖先の墳墓が存在する。 | ||
− | *'''カルシ宮殿'''/''Qarsi Palace'' - 水路沿いに築かれた、密林の中の[[華やかな宮殿/Opulent Palace|豪奢な宮殿]] | + | *'''カルシ宮殿'''/''Qarsi Palace'' - 水路沿いに築かれた、密林の中の[[華やかな宮殿/Opulent Palace|豪奢な宮殿]]({{Gatherer|id=386620|イラスト}})。色とりどりの紙灯籠の明かりが水面にゆらめく船の停泊地から、蝋燭に照らされた小路を辿り密林の遥か深くまで行けば、そこではあらゆる類の歓楽が来る者を待っている。 |
− | *'''グドゥル'''/''The Gudul'' | + | *'''グドゥル'''/''The Gudul'' - 巨大な{{Gatherer|id=388241|三角州}}に点在する島々。水中と島の上の両方にあらゆる種類の怪物と忌まわしきアンデッドが潜んでおり、スゥルタイの領土に侵入しようとする者から内部の水路を守っている。[[血蠅の大群/Swarm of Bloodflies]]の[[フレーバーテキスト]]中では、 '''グドゥル三角州'''/''the Gudul delta''と表記されている。 |
*'''グルマグ沼'''/''The Gurmag Swamps'' - スゥルタイの領土を帯状に取り囲む沼沢地帯。様々な氏族の戦死した兵士から成るシブシグの大群に満ちている。 | *'''グルマグ沼'''/''The Gurmag Swamps'' - スゥルタイの領土を帯状に取り囲む沼沢地帯。様々な氏族の戦死した兵士から成るシブシグの大群に満ちている。 | ||
*'''マラング川'''/''The Marang River'' - [[マルドゥ族/The Mardu Horde]]の領土との国境付近の大河。山の雪解け水が流れている。 | *'''マラング川'''/''The Marang River'' - [[マルドゥ族/The Mardu Horde]]の領土との国境付近の大河。山の雪解け水が流れている。 | ||
**'''マラング川要塞'''/''The Marang River Fortress'' - マラング川の近くに置かれた要塞。最も恐ろしい[[クリーチャー]]と霊が――マルドゥに決して連れ去られない者たちが――この一帯を巡視するために作られている。 | **'''マラング川要塞'''/''The Marang River Fortress'' - マラング川の近くに置かれた要塞。最も恐ろしい[[クリーチャー]]と霊が――マルドゥに決して連れ去られない者たちが――この一帯を巡視するために作られている。 | ||
− | **'''苔牙の滝'''/''Molderfang Falls'' - | + | **'''苔牙の滝'''/''Molderfang Falls'' - スゥルタイの聖地となっているマラング川の滝。若く残忍なスゥルタイのカンに倒された古の龍、シルムガル/Silumgarがここに墜落した。スゥルタイの民は氏族の残忍さと龍への勝利に敬意を払うため、しばしばこの地を巡礼する。 |
*'''サグ'''/''The Sagu'' - 広大で瑞々しい密林。ナーガの祖先の故郷であるが、今でもその大部分は未知の世界である。多くの巨大な獣がここに住んでいる。 | *'''サグ'''/''The Sagu'' - 広大で瑞々しい密林。ナーガの祖先の故郷であるが、今でもその大部分は未知の世界である。多くの巨大な獣がここに住んでいる。 | ||
*'''クロコダイルの穴'''/''Crocodile Pits'' - 様々な種類の[[クロコダイル]]で満たされた50エーカー(約200m<sup>2</sup>)ほどの穴。スゥルタイの機嫌を損ねた者は[[死の投下/Dead Drop|この穴に落とされる]]。何体かの大きなクロコダイルは名前を与えられており、それらは古の龍の遠い子孫だと言われている。 | *'''クロコダイルの穴'''/''Crocodile Pits'' - 様々な種類の[[クロコダイル]]で満たされた50エーカー(約200m<sup>2</sup>)ほどの穴。スゥルタイの機嫌を損ねた者は[[死の投下/Dead Drop|この穴に落とされる]]。何体かの大きなクロコダイルは名前を与えられており、それらは古の龍の遠い子孫だと言われている。 | ||
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==ゲームでの特徴== | ==ゲームでの特徴== | ||
− | + | 固有のメカニズムとして、[[キーワード能力]]の[[探査]]を有する。これは死を道具とする、スゥルタイの残忍な側面を表している<ref name="mm_140908">[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mm/khan-do-attitude-part-2-2014-09-08 Khan Do Attitude, Part 2]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0011179/ カンの強い姿勢 その2]([[Daily MTG]]、Making Magic、文:[[Mark Rosewater]]、訳:[[米村薫]])</ref>。そのため[[墓地]]を[[肥やす]][[カード]]が多く、またそれ以外にも、[[リアニメイト]]や[[ゾンビ]]・[[トークン]]の生成など、屍術をイメージさせる[[能力]]を持つカードが複数存在している。 | |
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− | 固有のメカニズムとして、[[キーワード能力]]の[[探査]] | + | |
スゥルタイの[[変異]]は、主に[[対戦相手]]に悟られずに危険な罠を設置する手段として用いられる。すなわち[[誘発型能力]]を持つものが多く、[[誘発条件]]が満たされる直前に[[表向き]]にすることで奇襲性を生むようにデザインされている<ref name="mm_140908" />。 | スゥルタイの[[変異]]は、主に[[対戦相手]]に悟られずに危険な罠を設置する手段として用いられる。すなわち[[誘発型能力]]を持つものが多く、[[誘発条件]]が満たされる直前に[[表向き]]にすることで奇襲性を生むようにデザインされている<ref name="mm_140908" />。 | ||
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==関連ページ== | ==関連ページ== | ||
− | + | *[http://magic.wizards.com/en/game-info/story/planes/tarkir TARKIR]/[http://magic.wizards.com/ja/game-info/story/planes/tarkir タルキール](公式サイト) | |
− | *[ | + | *[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/planeswalkers-guide-khans-tarkir-part-1-2014-09-03 Planeswalker's Guide to Khans of Tarkir, Part 1]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0011167/ プレインズウォーカーのための『タルキール覇王譚』案内 その1](Uncharted Realms 2014年9月3日 The Magic Creative Team著) |
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==脚注== | ==脚注== | ||
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<references/> | <references/> | ||
==参考== | ==参考== | ||
+ | *[[氏族/Clan]] | ||
+ | **[[アブザン家/The Abzan Houses]] | ||
+ | **[[ジェスカイ道/The Jeskai Way]] | ||
+ | **[[スゥルタイ群/The Sultai Brood]] | ||
+ | **[[マルドゥ族/The Mardu Horde]] | ||
+ | **[[ティムール境/The Temur Frontier]] | ||
*[[背景世界/ストーリー用語]] | *[[背景世界/ストーリー用語]] |